狂った果実
二次元世界の調教師:作

■ 6

 だが、翔太が疲れ果てるのはいつになるのか?俺たちに「制裁」を加えるのに十分な時間はあるだろう。もうどんなに考えても翔太の報復を免れるのは不可能なようだ。そこまで考えた俺は、思い出したように体に力を入れてもがいたが、本格的な金属製の手錠3つの拘束を外すなど無理だと再認識させられるばかりで、裸の全身は後から後から大量に発汗して滴り落ち、狂ったような股間の怒張はズキンズキンと爆ぜんばかりに脈動した。

「待たせたね」

 何事もなかったかのような落ち着いた口調で、拳銃を携えた翔太がやって来た。いよいよ「制裁」が始められるのだ。翔太は俺から一番遠い、男子5人に囲まれた文江の所にまず割って入った。すると文江がつんざくような悲鳴を上げる。横目で見ると、何と翔太の拳銃が彼女の割り裂かれた股間の中心部に向けられていた。

「君は処女か?……答えろ!」
「…… 違います……」
「誰に犯られたんだ?……正直に言えっ!」

 なかなか口を開こうとしない文江ちゃんに焦れたかのように、翔太の銃が誰もいない床に発砲すると、とても嘘で取り繕えるような心理状態だとは思われない彼女は、驚くべき告白を口にしていた。

「……お兄ちゃん」
「やめてくれえ!」

――しんご……

 そう呻くように絞り出したのは、隣に寝かされたしんごだ。しんごは文江が好きなのだ。だがそれは翔太の機嫌を損ねるだけだった。

「余計なことはしゃべるなと言っただろ!」

 しんごが、ぐわっと言う苦しげな呻きを洩らす。見ると翔太の拳銃はしんごの股間を強打していた。しんごは俺と違って萎えさせているペニスを、発砲したばかりで熱いであろう銃に叩かれて苦悶したのだ。

「君は童貞か?」
「はい……」
「僕をバカにしたくせに!」

 再び肉が打たれる音がしてしんごが呻く。昨日俺たちは、翔太のことを童貞だ、包茎だ、とさんざん罵っていじめたのである。続いて翔太は、俺の隣の香奈子の股間に拳銃を向けていた。

「香奈子さんは……処女ですか?」
「はい……」

――コイツ、マジでバカか……

 こんなひどい悪魔のような女なのに、惚れた弱みなのか翔太の言葉はバカ丁寧で、俺は複雑な思いになる。

「それなら良かった」

 翔太がどういうつもりでそんな言葉を掛けたのか、その時は分からなかった。俺はただ、こんな純情な男の心を弄んだ香奈子に、地獄に堕ちろ、と心の中で毒突くばかりだ。

――テメエが一番サイテーなんだよ。ホントにバージンなのか?

 間違いなく正直に答えていた文江やしんごと違い、香奈子ならこんな状況でもしゃあしゃあと嘘を付きそうではないか。だが、翔太は一途で純情だが愚かではなかった。そのことを後から俺は思い知らされることになる。

「君は童貞か?」
「はい……」
「はっ! おまけに君も包茎じゃないか、よくも僕のことをバカに出来たもんだね」
「グェーッ!」

 翔太の手の拳銃がコチコチに勃起して戻らない俺の股間の逸物を殴打すると、その焼けるような熱さと強烈な痛みで俺はそんな情けない呻き声を出していた。そして、いじめの首謀者の俺に対する翔太の制裁は執拗だった。

「皮を剥いてやるよ……うわ、くっせー! ションベンが溜まってるんじゃねえの?」

 それは、昨日俺たちが翔太に行った辱めそのままの報復だ。

「それに、どうしてこんなにしてるんだい? いじめられて歓ぶヘンタイなんだろう、はははは……」

 翔太はさらに二度三度と拳銃で勃起ペニスを強打し、俺はその激痛で不覚にも涙がこぼれてしまうほどだった。

「先生は処女ですか?」
「……そうよ……」
「それなら良かった」

 翔太は最後にアッコTへの尋問を終えると、回りに群がった「担当」の生徒たちにとんでもない命令を下した。

「みんな順番に1人5分ずつ、こいつらのアソコを舐めるんだ! 空いてる者は体をイジり回して、男なら3発ザーメンを搾り取り、女なら3回潮を吹かせろっ! 僕がいいと言うまでやめられないぞ……」

 完全に常軌を逸した翔太の命令だったが、今や拳銃を振りかざす暴君と貸したやつに刃向かうことの出来る者はいない。俺の担当の8人の女子たちも泣きながらじゃんけんを始め、一番負けた子から股間にしゃがむと羞ずかしいばかりに固く勃起したシンボルを辛そうに口に含んだ。

――ううっ!

 今まで口を利いたこともなく、従って女性として意識したこともない、大柄で男みたいなその子は嫌悪感も露わに、目に涙を浮かべて仕方なくくわえただけだ。当然出来るだけ口に当たらないようにホンの先端を軽く口に入れているだけだったが、それでも異様な興奮状態にあった俺にはたまらない刺激だ。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊