女子能力開発研究所
二次元世界の調教師:作

■ 17

「どうしてイヤなの? 仕方ないわね、パパが素直になれるようにお仕置きしてアゲル」

 思った通りの展開に俺は思わず、くう〜ん、とイヌのような鳴き声を出し、怯えた視線を彩美に送った。でも実際にはどんな「お仕置き」が与えられるのかと、ドキドキワクワクして全身が慄えおののくばかりの興奮に包まれていたのである。

「わんちゃんの大好きなボールだよ〜」

 そう言った彩美は、俺の鼻を摘み開いた口に柔らかくて穴がたくさん開いたボールを押し込めて来た。言葉を封じ、しゃべろうとすればダラダラ涎がこぼれて屈辱を煽ってくれる、ボールギャグと言う定番の嵌口具だ。

「イケない子を素直にするおクスリだよ〜」

――ちょ、ちょっと、待て……

 すぐにピンと来た俺は狼狽してしまった。恐らく痒み薬の類だろう。俺がM女を責めるのにもっとも好きなプレイの1つだが、SMクラブでも限られた女性しか使わせてくれなかった。最も辛い責めであり、体を損ねてしまう危険があるからだ。だが、俺の四つ足で立った体は痺れたように動けず、彩美が楽しそうにペニスにベットリと軟膏のようなクスリを塗り込めて来るのを甘受してしまった。

「もちろんオシリにも塗ったゲルね〜」

――や、ヤバイぞ、マジで、コレは……

 予想通りとは言え、次に彩美の白魚のような細い指が、俺の汚い尻たぼの狭間の穴にクスリを塗り付けて来ると、俺は本気で心の底から怖くなって来た。女のアナルを責めるのが大好きな俺だが、決まって女性器よりはるかに乱れてしまうものだ。そして男女共アナルが最も強烈な性感帯である、と言うこともわかっている。まさか自分がその脅威に晒されてしまうとは思ってもいなかったが。

――あ、彩美! もう、そんな奥まで塗らないでくれ……

 そして彩美の指を受け入れた俺のアナルからは、生まれて初めての快感がハッキリと背筋を走り抜けて来るのである。俺は大きな不安を覚えると同時に、「お仕置き」への期待と興奮で被虐の歓びにドップリと漬かり始めていた。

「さ、パパ、お外に出るのよ〜」

――何だって!

 俺の股間の前後にベットリとクスリを塗り終えた彩美が嬉しそうにそう言って首輪を引くと、口を塞がれた俺はさすがに拒絶の意思を表して首を振り、へたり込んで抵抗した。彩美が引っ張る方向は表通りに面した玄関でなく、裏口のようだったが、俺たちの暮らす安アパートの裏路地は同じアパートの住人が顔を合わせる危険がある。俺のようなガタイのデカイ男が全裸で野外にいれば完全に変質者ではないか。それなりに付き合いのある近所の人にバレてしまったらと思うと、ゾッとした。

「何イヤがってんのお! 奴隷のくせに生意気よ!」

 だがためらう俺を見た彩美は、容赦なく火の出るような強烈な往復ビンタを俺の顔に炸裂させた。一度や二度ではない。10回近く殴打された俺の顔はヒリヒリと焼けるように痛く、恐らく真っ赤な火ぶくれのように腫れ上がったのではないかと思われた。

「う〜ん、ブサイクな顔がますます目も当てられなくなったわね〜 隠してアゲル」

 俺の顔を見た彩美はそう言うと、鼻の部分だけ辛うじて穴の開いた全頭マスクを被せて来た。冷たい生ゴムがズキズキと痛む頬にヒンヤリと心地良かったが、同時にそのムチムチベリベリと言う感触にますますゾクゾクとこみ上げる妖しい興奮を覚えた俺は愕然とする。生ゴムの感触で興奮してしまうのは、どMの女性に良く見られる性癖だ。俺はもう彩美の手で完全に「どM」に堕とされ、戻れなくなりつつあるのだ。そしてもちろん視界まで奪われたのも、俺の被虐の歓びをこの上なく増幅する。

「ホラホラ、へたり込んでないで、四つ足で立ちなさい!」

 俺が全身を襲う痛みと同時におぞましく昂ぶるものを感じながら何とか四つ足になると、彩美は猛り狂う股間の肉塊をムンズと掴んだ。もちろんまだ「ご褒美」を下さるわけではない。

「全くイヤらしい子ね。ココにも折檻してあげる」

 彩美は涙が出る程強烈な力で握り潰すようにペニスを掴み、もう一方の手で陰毛を何本も一気にブチッと引っこ抜いた。俺はあまりの痛さで、んん〜と呻き全頭マスクの下を涙と涎で濡らしていた。

「こんな毛は邪魔よ! 全部抜いてあげなきゃね……」

――やめてくれえっっ!!

 彩美がさらに数回容赦なくブチブチと陰毛を引っこ抜くと、俺は何も考えられないくらいの激痛に苦悶したが、同時にペニスの方は際限なく興奮を露にし、娘の手に恐ろしい勢いの脈動を伝えていた。

「これは時間がいくらあっても足りないわ。今度じっくり抜いたゲル」

 彩美がそう言って俺がホッとしたのも束の間、今度は陰毛を引っこ抜いていた手がシュッと音を立てた。もう片手は相変わらずペニスを強く握り締めている。

「ライターの火で焼いてみようか」

 目の見えない俺は恐怖で動けなくなった。彩美はまず陰毛をチリチリと焼いたが、それだけで終わってくれるわけはない。炎にペニスの根元を炙られると、俺は又恐ろしい呻きを洩らしていた。

「腐れチンポを火で炙られる気分はどうかしら、パパ? 言い付けを守らなかったら、今度は本気で焼いてあげるからね……」

 彩美はそんな恐ろしい言葉と共にライターでペニスをスーッと炙り、最後に亀頭を炎の脅威に晒してから火を収めてくれた。

「それじゃお外に行くわよ。いいわね、パパ?」

 俺はもちろんウンウンとうなずいて承諾の意を表した。すると彩美は次に四つんばいで踏ん張る俺の背中に乗ってきた。彩美が幼い頃よくこうやって遊んでやったのを思い出したが、今や立派に成長した娘は体重がその頃の何倍にも成っており、体力が消耗している俺には大変な苦行だった。

「さあパパ、私を乗せて歩くのよ! はい、まっすぐよ、歩いた、歩いた!」

 彩美は全体重を俺に掛けると、尻をペシペシと叩いて来た。

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