寝取られ男の復讐
二次元世界の調教師:作

■ 11

「私、あの高校には特待生入学だったんです……」

 母子家庭で家計の苦しい彼女は、授業料全額免除と言う山川女子高の特待生推薦入試を受けて見事合格。だがそれは彼女自身信じられない合格だったと言う。

「絶対受からないと思い、駄目元で受験したのでビックリしました。私、そんなに成績がトップクラスでもないですし」

 謙遜が入っているだろうから、いかにも聡明そうな優美ちゃんがそれなりに成績優秀だったのは間違いない。だが、授業料全免で特待生と言うのがちょっとやそっとでは受からない難関なのも確かだ。そう言えば、特待生は理事長が面接でかわいい女子を選抜していると言う噂があったのを思い出した。そして、それはビンゴだったのである。

「理事長は、母が夜飲み屋で働いていたのを見初めて、私に特待生を受験させるよう持ち掛けて来たんです。母は、その……私を入学させるために、理事長に抱かれました……ああん!」

 話が話だけに優美ちゃんは辛そうだった。そして大きな声で呻くので、すわ、と思いきや、これは又もアナルバイブで彼女が昇り詰めてしまったのである。俺は貫太の調教の過酷さを思いやり、もうバイブを外してやれよ、とヤツに言ったのだが、何と優美ちゃん自身が、すみません、いいんです、とそれを断った。そんな健気な彼女を見ていると、俺は自分のことより優美ちゃんのために理事長に一泡食わせてやりたい、と言う復讐の念が強くなった。

「母は私を高校に行かせるために、一度だけと思い我慢したんです。なのに、あの男は入学後もことあるごとに母を呼び出して、無理矢理関係を迫りました。娘を高校に通わせたいなら、わしの女になれ、と言われたようです」
「とんでもねえ野郎だな!」

 貫太が自分のやっていることは棚に上げて憤慨した。優美ちゃんはこんな美少女だから、お母さんもさぞかしいい女なのだろう。

「それでお母さんが断ったら、学校をクビになったのか?」
「い、いえ、そうじゃないんです……ある日、私も理事長に呼び出されて変なホテルに連れ込まれたんです。そこには縄で縛られた母がいて、えっちなことをされていました。そしてあの男は私に、高校を続けたかったら犯らせろ、と迫って来たんです……」
「許せねえ!」

 それは俺も同感だった。当然ながら優美ちゃんが断ると、理事長は怒っていきなり彼女を退学処分にしたのだ。被害者でありながら、体を売って不正入学を頼んでしまった負い目があるお母さんは泣き寝入りするよりない。実に陰湿で鬼畜のようなやり口ではないか。

「母は心労が重なって体を患い入院してしまいました。親戚の方にも助けて頂きましたが、とても入院費が工面出来ません。それで……」

 こうして優美ちゃんは自分の判断で夜の仕事に手を染める決意をし、いかがわしい店に自分を売り込みに行く。だが、美少女でも性経験の乏しい彼女にとっては耐えられる仕事ではなく、かわいそうに貫太の所へ送られ性調教を受ける羽目となったわけだ。俺は彼女に掛けてやる言葉も見つからなかったが、貫太は言った。

「理事長のやったことは立派な犯罪だ。だけどこんなことを表沙汰にされるのはお前も辛いだろう」
「はい。出来れば、このことは伏せて下さい。お願いします……」

 世間知らずの俺は、理事長の行為を暴露してとっちめてやれば良いと思ったが、そんな簡単な話ではないようだ。それに自分勝手だが、やはり愛華先生も取り戻したい。冷静な貫太はそんな俺のことも考えて、緻密な復讐計画を考えてくれたのである。

「この分なら、理事長を叩けばいくらでもホコリが出て来そうだな。まず、コイツの素行を徹底的に調べよう。組に専門家がいるから任せな」

 そういう裏仕事は暴力団にとってお手の物らしい。

「そして理事長の決定的な弱みを握ったら、愛華先生から堕とす」
「え? それは、彼女を脅迫する、と言うことか?」

 俺は惚れた弱みで、彼女にひどいことはしたくないと思ったのだが、貫太はもう何やら計画を立ててしまったようだ。乗りかけた船には乗るよりないだろう。俺は覚悟を決めていた。

「まあ心配するな。お前の悪いようにはしねえよ。もちろん、優美、お前もだ」
「ありがとうございます……ああ、貫太様あ〜 抱いて下さい!」

 話をしながら夕食は終えていたが、その間一度ならずアナルで極めていた優美ちゃんは悩ましくそう言うと、隣の席に座る肥満体の貫太にしなだれかかって来た。深刻な話はここで終わりである。

「へへへ、理事長にはさせなかったくせに、俺には抱かれたいんだな」
「あん、イジワルう……」
「お前、ケツでしっかり楽しんでるじゃねえか」
「オシリだけじゃなくて、アソコにも欲しいの!」

 お互い全裸なだけに話は早く、貫太は優美ちゃんを連れて隣の畳敷きの居間に移動し、俺も後について行った。そしてやはりそう言う趣味なのだろう、貫太は優美ちゃんにわざわざセーラー服のミニスカとブラウスを着せてから行為に入った。

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