セレブ欲情調教
影山有在義:作

■ 夫3

のり佳は、急いでキッチンへ回った。
キッチンでスカートをたくし上げ、着脱防止バンドを外そうとするが、太ももに強く食込んだバンドがなかなか外れない。それを見ていたかのようにバギナの中のバイブが振動を強めてきた。

ぶぶっ! ぶぶぶっ!

のり佳の中に仕掛けられたバイブが無線リモコンで操作されている。

んんんんんっ!

思わず出てしまう声を手で押さえながら、ももを強く挟んで堪えた。

「おーい、早く持ってきてくれ」
「今すぐまいります!」
必死で返事をして麦茶をコップに注いだ。
注いでいる間もバイブが蠢き、麦茶がコップから盆にこぼれてしまった。

なんとか注ぎ終え、盆を持って夫のデッキチェアへと向かった。
キッチンを出て庭に向かう途中、作業小屋を通りすぎるとき、一段とバイブの動きが激しさを増した。
小屋からこちらを覗っている源蔵が意識して操作しているにちがいない。
のり佳は、平静を装いながら歩いた。

「ごめんなさい。お待たせしちゃって」
のり佳は、明るく正樹に言った。
「涼しいかと思ったんだが、やっぱり夏だな。のどがすぐに乾いてしまってね」
 のり佳が手を伸ばしスタンドの空になったコップを取ろうとした時、バイブが伸縮運動を始めた。
一瞬のけぞったのり佳の手からコップ滑り落ちて、芝生の上に転がった。

「おいおい、どうしたんだ。すごい汗をかいているじゃないか」
「い、いえ、大丈夫です。ちょっと疲れているのかしら」
「きょうは、ゆっくり休むがいい」

 バギナの中のバイブが、伸縮しながら激しく振動を伝えてくる。
思わず湿った声を出しそうになるのを堪えた。
夫の前に居ながら、遠隔操作で嬲られる被虐感が余計に肉欲を昂ぶらせる。
踵を返したとたんに、目が虚ろになり、盆を持っていることすらつらくなる。

夫が留守の間、責められつづけた あの体が蕩けてしまう様な感覚が蘇えった。
醜い源蔵に犯される自分が頭に浮かび、下半身がぐったりと重くなる。
よろけそうそうになるのを堪えて歩いたが、作業小屋の前にきて、夫の死角に入ったとたん、膝がぬけ盆を落とした。
芝生の上を音も無くコップが転がった。

小屋から源蔵が顔を出し、黒い影の様にのり佳に近づいた。
すばやく後ろから手を回し小屋の中に引きずり込んだ。

「ひっ、ひっ、ひっ。奥さま、すぐに源蔵がぶち込んでさしあげますからの。その前にお口で大きくしてくだされ」
 床に手をついているのり佳の目の前にゾロリとナマコペニスが差し出された。
虚ろの目をしたまま、何のためらいも無く口にした。

片手ででしごきながら、ゆっくりと咽の奥まで呑み込んで行った。
口をすぼめて引き出してゆくと、カリ先で、ぽん、と音がした。
舌先でカリを舐めまわし裏筋をたどった。再び口に咥え、中で舌で攪拌した。
上から見おろしていた源蔵が、バイブのコントローラーを操作した。

「あっ、いやっ、しないでぇっ」
「さっ、怠けずお口でするのです」
「ああぁっ。うぐぐぐっ!」
しごく手が早まり、のり佳の口から赤黒い肉棒が出入りしている。
「どうじゃ、ズコズコきているであろう」
「ああっ、だめぇ、いくぅ、いくうぅっ」
口から溢れ出た唾液が、ペニスを伝って激しくしごく手を光らせた。

 ぼぼっ、ぼぼぼっ

追い討ちをかけるバイブにのけぞり、のり佳は昇天し痙攣を繰り返した。

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