セレブ欲情調教
影山有在義:作

■ なめくじ1

 源蔵に中国人の医者から、義男の手術が成功したとの知らせが届いた。
源蔵は、義男を引き取りに行くことにした。

約束の場所に行くと獣のような唸り声が聞こえた。
通された部屋が手術室を兼ねているらしい。
粗末な木の大きな寝台があり、ここで手術を行うらしい。
奥から中国人医師が出てきた。

「手術には成功したが、ここがもうだめね」
頭を指差した。
「それでもいいか?」
「ものを見てから値段を決める」

 医師は、首を振りながら奥へと戻っていった。
奥でがたがたと激しい物音がした。

「ハイ、ハイ、ハイ。静かにするね。暴れないよ」
鎖で繋がれた義男が引張られてきた。
ヨレヨレのジーンズとカッターシャツを着て出てきた義男は、以前よりさらに痩せ、目玉がぎょろりとして、唸り声を出したいる。

「痩せているくせして力、結構強いよ」
源蔵は、義男の股間を点検した。
きれいに棹だけ落とされており、その分淫嚢がことさら大きく見えた。
また、両手の指も全部落とすよう頼んでいたのでまるでカッパの手のようになっていた。

「女が欲しいか?」
源蔵は、大きな声で義男に言った。
「ングッ!」
義男が源蔵の言葉に反応した。
「女が欲しければワシの言うことを聞くのじゃ。よいな」
「ブウウワ!」

義男は、興奮して鎖をジャラジャラさせた。
「この人、いったいどうするつもりね」
源蔵は、高額な料金を払って義男を引き取った。
外に連れ出すにあたって、鎖をはずし、ベルトをしっかりと掴んだ。

 源蔵は、はたして義男が女に対してどの様に反応するのかを見極めなければならなかった。
タクシーに乗せ、夕刻の繁華街のホテルへ直行した。
タクシーに乗せるとき義男は、奇声を発した。
「これ、おとなしくしないか」
車を走らせている間も、時々大きな声を出したが、何かを怪しまれる気配はなかった。

 ホテルを一泊でとり、一室に入った。
義男に再び鎖をかけ、納戸の奥に押し込み、鎖をハンガーパイプに繋いだ。

「よいか、ワシが開けるまで、ここで静かにしておるのだぞ」
分かっているのか定かではないが、おとなしく言葉にしたがって義男は、納戸に納まった。

 源蔵は、予め調べておいたデリバリーヘルスに電話をかけた。
一泊の予約で、三十代の女を頼んだ。

 三十分後に女は、現れた。
麻里と名乗った女は、三十後半だろうか。
色黒で、普通の主婦のような感じだった。

「一晩のご予約ですね。かわいがってください。よろしくね」
麻里は、エクボをつくっぼをつくって挨拶した。

源蔵は、いきなり女をベットに押し倒した。
「ちょとぉ、シャワーぐらいつかわしてくださいよ」
無言で衣服を剥ぎ取りだした。
「やだぁ。自分でぬぎますよぉ」
むちりとした三十路の女の体がベットに横たわった。
源蔵は、手錠を取り出して、女の腕を後ろ手にした。

「ちょとおぉっ、オプション料金いただきまよ!」
あわてて女が叫ぶ。

その時、納戸から義男が転がり出てきた。バリバリと板の割れる音と共に、ハンガーパイプを引きずってきた。
女の悲鳴がひびきわたる。

「これ、慌てる出ない、義男」
源蔵は、義男の鎖を外してやった。
義男は、眼球が飛び出さんばかりに見つめ、奇声をあげた。
「なによ、この人! 二人相手なんて、聞いてないわよ。電話かけさせてよ!」
腹ばいで後ろ手のまま首をあげて、女は、必死なって叫ぶ。

義男は、その背中に飛びかっかっていった。
悲鳴をあげる女に構わず、義男は尻の割れ目をぺろぺろと舐め出した。
足をばたつかせて抵抗されても、まったく意に介さずひたすら、舐め続ける。
指を落とされ、水かきのような手で尻の肉を割り、アヌスを舌の先でとらえた。
なおも抵抗する女の太ももを捕らえ、肩を入れ足を大きく開かせることに成功した。

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