支配の小屋
しろくま:作

■ 6

 解説が遅れたが、《由香》は美紀の親友である。幼馴染でもある二人は一緒にいることが多く、性格は美紀よりおとなしめ。
 彼女は裕福な家庭に育ち、わりと《お嬢様》的な性格をし、悪く言えば世間知らず。
 ちなみに男性経験はないと思われる。もちろん美人ではあるが、美紀を虐めるために使えることが大きい。
 数10分後、美紀は由香をここへ連れて戻ってきた。
由香「美紀ちゃん、用事って何?」
 彼女は明るい声で話している。何も伝えられていないのか? これから自分の身に何が起こるかも知らずに・・・
 由香は辺りを見回す。そして、その《小屋》の異常な光景に気づき唖然とする。
由香「!?・・・この部屋って・・・」
由香「み、美紀ちゃん! いったい、どーゆーことなの?」
 由香は、何故連れられてきたのか? いったい何をする場所なのか? 何もかも分からない状態に置かれ、動揺しているようだ。
美紀「ごめん・・・由香・・・」
 美紀は弱々しい、今にも消えそうな声で言った。無理もない、実質的に親友の由香を売ったことと同じである。後でどれ程後悔することになるか・・・
和輝「由香ちゃん、これからよろしくね!」
由香「な、何いってるの? 美紀ちゃん、こんなとこ早く出よ?」
和輝「無理だよ・・・この《小屋》はねぇ・・・」
 和輝はこの《小屋》のことを説明した。しかし、由香は全然信用していないようである。
和樹「まぁ、論より証拠だね? う〜ん・・・」
和樹「そう言えば、僕、キスって経験ないんだよね。じゃ、由香ちゃんお願いね!」
 由香の身体は自由を失い、和輝の前へと歩き出した。
由香「な、そんな・・・本当に、身体が・・・」
 由香にもキスの経験はない。
和樹「では・・・」
由香「や、やめて・・・ん・・・」
 二人は口づけをする。しかし、和樹はなかなか口を離そうとしない。由香の口に舌を入れ、唾液を流し込む。由香は和輝の唾液を何度も飲まされたのだ。彼女の顔は嫌がっていたが、彼女に自由はない。
 二人のディープ(過ぎる)キスは2分ほど続いた。
由香「ゲホッ、ゲホッ」
 由香は泣きそうな表情をしている。
美紀「酷い・・・なんてことするの!」
和樹「酷い? 君のときよりはマシでしょ? ファーストキスより先に、好きでもない男の・・・」
美紀「だ、だまりなさい!! あんたなんて・・・」
 和樹が言い終わる前に美紀が大声を上げた。今にも襲いかかりそうな勢いだ。
和樹「ふぅ〜、まだ自分の立場が分かってないようだね。お仕置きしなくちゃ・・・」
和樹「でも美紀には手を出さない約束なんだ・・・彼女の代わりは君だよ、由香ちゃん?」
由香「・・・え!? そんな・・・」
 由香は脅えた表情をしている。美紀も悔しそうである。そんな顔を見て、和樹は優越感に浸っていた。
和樹「由香ちゃんには罰を与えるわけだけど・・・よし、美紀! 君に選ばしてあげよう」
そう言うと和樹は3つの選択肢を用意した。
1、 由香のあそこに、美紀の手ほどある極太のバイブを挿入、その後イクまで動かし続ける。
2、 由香のあそことお尻に、由香自身の手で、二本の極太のバイブを挿入する。ただし、入れるだけ。
3、 由香のあそこに、和輝のモノを挿入し、その後中出しする。
 なんとも理不尽な選択である。どれを選んだとしても・・・
 由香は今から自分がされるであろう行為を想像すると、恐怖のあまり身体が震える。
 どのような女性であっても処女に対する執着と、それを喪失することに対する、憧れと恐怖くらいはある。それをこんな形で失うなんて・・・
和樹「さぁさぁ! どれにする?」
和樹は嬉しそうな顔をして、美紀の返答を待った。

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