地球侵攻日記
〜悪の組織も辛いよ〜
kyousuke:作
■ 第一話 ただ今開店準備中2
「……彼がノック無しで飛び込んでくるなんて……」
マントを羽織ってメモ用紙を見た。
「一応戦艦と戦闘兵の準備しといて、アキナ…御后様がご出陣して現在苦戦中……近衛部隊がどうせ安全なルート確保しているから大丈夫と思うけど」
其処に黒い全身タイツに斑模様した仮面を付けた者がメモをミレィスに膝まついてメモを渡す。
「怪獣兵三体撃破……さすがナイトエキスプローラーね……」
これはガイアフォースが使用する対怪獣兵変形合体ロボの事である。
「ウルフ、バード、ベスパ、ヘラクラス隊に通達してくれますか? 学校を襲って獲物を持って来なさいって…同時にすればガイアフォースも対応しきれないでしょう」
「はッ! わかりました…」
「それと……今度貴方専用の娼婦を作ります、私の体やアキナの裸体を見る旅鼻血出されたら困りますので、慣れなさい!」
バンソスはよろけた。
数時間後……秘密基地にて十人程の少女や少年を連れて帰って来た侵略獣が戻ってきた。
「……思ったより展開が速かったわね……これは……長期戦になります」
ミレィスはため息を付いた。
ガイアフォースの内部は報告書が乱れ飛んだ。敵の御后様が出る事は想定内だったがこれまで見たことが無い侵略獣が学校を襲撃し子供らをさらった事に一同にショックを隠せない。
「侵略獣は現地で生産されたと思われます。元になった星人はここの地球人でした」
しかしその侵略獣を捕まえたGフォースは基地にて解析しその結果報告をGシルバーのユンがし、J.Hは直ぐに判った。
「この戦略を立てた人物は見当がついている。ミレィス・アムーレルだ……」
「確か、知将一族だったけど…反乱で一族全員処刑されたって聞いているわ」
Gグリーンのリンが言う。
「確かにそうだが……ミレィスの場合は皇帝陛下のお妃候補が有力されていた。反乱と言うよりも陰謀で反乱に持っていかれたと見たほうが良いだろう。頭がキレすぎたせいで今のお后のご実家が仕掛けたと言った所かな」
「怖いね〜〜〜」
Gブルーのコウが言う。
「所が彼女の処刑に待ったをかけたのが当時王位継承者のレクルス三世だった……まあ王家も陰謀に乗らされたと知っていたから伯位を取り上げて帝都から追放し彼女を特殊改造娼婦にする事でケリがついた」
J.Hが空を見上げて言う。
「詳しいですね」
Gレッドのジンが言う。
「私が彼女の体を改造した科学者だからだ……因果応報とはいったもんだな」
「「「「「えぇええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」」」」」
ユンまで驚いている。
「暫らくはエリート軍人向けの娼館に入れられていたがお忍びでレクルス三世が来て、直ぐに彼女の所有権を買い上げ、表向きは民族学者で植民地アドバイザーして取り立ててた……まあお后様が大変勝気な人でな……後取りすら生まれてない…アムーレル一族の呪いかもしれんが」
「何処の世界もロイヤルウェディングって血生臭いわね」
リンはボソと言う。
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