人妻私服刑事
緑山川司:作

■ 人妻私服刑事

廃墟となった工場跡地の広い一室、私は足のつま先がやっと付くほどの立ったままの姿勢で両手は天井から降りたチェーンに手首にロープを巻かれた状態で吊り上げられている。そして声を出せないように汚い布切れで口を猿ぐつわにされ全く自由がきかない。同僚の新米刑事の田中は両手を後ろに縛られ床に倒れ気を失っているようだ。
〈田中のヤツ! こんな時に役立たずがっ! だから新米なんかと組むのは嫌だって言ったのに! 係長のバカっ!〉
新米刑事の教育係りを依頼してきた係長を今さら恨んでも仕方ない事だが…
しかしこの二人組の強盗犯、三十代前半ぐらいだろうか? リーダー格の口髭の男ともう一人は坊主頭のかなり体格もいい男だ。新米刑事と私では捕らえようにもどうにも勝ち目がないわけだ。
それよりも私は彼らとの乱闘で不意打ちに腹を蹴られたせいか尻の穴から少し暖かい排泄物が流れ出し、パンティーと尻との隙間がねっとりと心地悪い。
〈あぁ〜一週間も便秘してたのがあの蹴りで目覚めたって感じだ! トイレに行きたい! 全部搾り出したい…〉
署を出る時に銃を持たずに現場に向かったのは正解だったのか。こんな状態で銃を奪われた事を想像すると恐ろしい。口髭の男が私のバックから、免許証を取り出した。
「東郷沙織三十八歳かよ! もっと若く見えるじゃねーか? 綺麗な顔して細身で足は長いし、背も高い。」
尚もバックの中を荒らし始め携帯電話を取り出した。二人の男はニヤニヤしながらメールを見ているようだ。
「旦那と娘か? まめにメールしてるじゃん。ん? …ハハア! 今夜はOKよ、速く帰るから、ハートマークだってよ! 日付は昨日か。昨夜は旦那に抱いてもらったのか? その体、俺達にも拝ませてくれよ! おい! 脱がせっ!」
〈なっ! なんなの! バカなこと言わないで!〉
口髭の男に命令された体格のいい坊主頭の男は無口なのか? 乱闘になった時からほとんどしゃべらない。ニヤニヤするだけで私の前に仁王立ちになった。
その瞬間、力ずくでシャツとブラを引きちぎられた。
〈嫌〜っ!〉
三十八歳、子供も産んでいて自慢できるはずもない小ぶりで張りのない私の乳房は二人の男の前で恥さらし的に揺れた。口髭の男はジロジロと笑みを浮かべ屈辱的な言葉を発した。
「顔は若く見えても体はやっぱり三十八だな! それにおばさんだからって腋毛の処理ぐらいしたらどうだぁ?」
たしかに、昨年の夏から全く手入れをしていなかったため伸び放題、伸びっぱなしだった。
私の前で仁王立ちの坊主頭の男は鼻息が荒くフガフガと興奮し始めた。ズボンの股間あたりを見るとムクムクと膨らんできているのがわかった。
〈勘弁してよ! なにこいつ!〉
「ん? なんだぁ? …臭いな? …お前! クソちびってんだろ!」
口髭の男が突然叫んだ!
〈しまったッ! 気づいたか!〉
スカートの中からの異様な匂いを気づかれないか心配していたが…
排泄物の液体がパンティーの隙間から太股を伝わり膝の裏、スカートの裾あたりまで垂れ流れてきていのがわかる。

「汚ねぇ〜なぁ! 臭い物が垂れてきてるぜ! これじゃ気持ち悪いだろ。今楽にしてやるよ。おい! 全部脱がせ!」
〈えっ!〉
口髭の男から命令されるまま坊主頭の男はまたも力ずくで下半身に身に付けているものすべてを剥ぎ取りついに私を全裸にした。」
〈うぅあぁーやめてっ!〉
そして真っ白なパンティーに付着した排泄物を見て薄笑いの二人組。
「まだ出るんじゃないのか? 脂汗なんか掻いて。溜まってんだろ? ド臭いウンチが! よく見ると下っ腹が膨らんでるぜ! よーし、今から面白い事してやるよ。」
〈なにっ? なにっ? どぉするつもりっ?〉
今度は今の状態から両足とも膝の所からロープで縛られ上に持ち上げられた。Mの字に開いた両足のまま、完全に体が宙に浮いた状態となった。下半身の薄い茂みの下、排泄物の液体でねっとり湿ったピンク色の密部、排泄物が出口付近で噴出寸前のため、菊の花のように開いている尻の穴は丸見えだ。
〈あぁ〜っなんて事を! やめてっ! ここから降ろしてっ!〉
暴力団関係にも気の強い女刑事として名の知れていた沙織にとって、こんな強盗犯ごときのチンピラに捕らえられ、いい様にもて遊ばれるとは…プライドがズタズタに崩れていく瞬間でもあった。
「おぉ〜毛が薄い分よく見えるぜっ! 汚いクソまみれのマ○コがよ〜! こりゃ何だ? ケツの穴から汚ねえクソが頭出してヒクヒクしてるぞ!」
口髭の男は四方八方から私の体を観察し始めた。
坊主頭の男はおもむろにズボンのファスナーを下ろし自分で自身の肉樹をシゴき始めた。
ゆるやかなその手の動きに包まれ、みるみる脹らみを増してきた肉樹の先端から、次第に透明な熟液が溢れ光るのがわかる。
〈あぁ〜やだぁっ! なにこいつ! この変態野郎っ!〉
「よおし! 半分出かかったクソを全部出してやるよ!」
そう言うか言わないうちに口髭の男は右手の拳を振り上げた。
「グシャッ!」
鈍い音! ヘソの下あたりを思い切り殴られた。
〈んがぁぐうぅ〉
排泄物より先に猿ぐつわの布切れで口からの噴出を止められた胃の中の昼飯の嘔吐物が鼻の両穴から吹き出てきた。
〈ぶふぅっ〜! ぐぅぅぅ!〉
驚いた二人の男は一歩後に下がった
「なんだぁ? 先にゲロが出ちまったよ! それも鼻の穴から! 汚ね〜なぁ。」
署の出前で食べたチャーハンとツンとくる胃液の酸味が混じった臭い匂いに誘われて二回目の嘔吐も間もなく襲ってきた。
〈うぅんぐっ! げほっ! ぶはっ!〉
鼻の奥に残ったチャーハンの米粒が刺激してくしゃみも何度となく繰り返した。周辺に飛び散る嘔吐物は貧弱な胸元から下半身の茂みまでもベッチョリと汚した。
〈く、苦しい! 口で息が出来ない分、鼻の穴の嘔吐カスを出し切らないと息ができない!〉
〈ぶっふーんっ! ぶっふーんっ!〉
「あははは、まるで河馬みたいにデカイ鼻の穴だぜ! 美人がだい無しだな!」
高笑いの口髭の横で、無言の坊主頭の男はシゴきっぱなしの自身の肉樹を持つ右手の動きが次第に早くなる。

と、その時、尻の穴からは一週間分の便秘で、腸の内部に詰め込まれたソーセージ状態の溜まりに溜まった排泄物が止まる事なく音をたてて一気に溢れ落ちてきた。
「ボタボタボタッ! ズリッ! ブリブリブリッ!」
〈止まらない! まだ出るっ!〉
「ブブッ! ブリブリブリッ! ボタボタボタッ! ズリッ!」
〈あぁ〜まだ…!〉
「ズゥ〜ジュルッ…ボテッ!」
最後は30センチはあろうか? 図太い一本つながりの大物がとぐろを巻いて落ちた。
床には液体と固形物が入り混じった排泄物が山のように盛り上がり足の踏み場もない状態だった。
「うわ〜汚ね〜! なんて大量のクソだっ! よくもこんなに溜め込んだもんだぜ! 臭せ〜!」
口髭の男は腹を抱えて笑いながら叫ぶ。私の尻の穴は硬くて太い石のような排泄物が一気に通過したためヒリヒリ痛む、にもかかわらず額の脂汗が冷たく乾き、何故か便秘から開放された満足感で小刻みに数回武者震いしていた。
その時、無言で自身の肉樹をシゴき続けていた坊主頭の男は、そのままの体勢で排泄物で汚れた床を気にもせずグチャグチャと足音をさせ私に一歩二歩近づいた。そして益々鼻息を荒くしたかと思うと私の太股あたりに生暖かい熟白液を勢いよく飛ばし付けた。
「ほんとだったらこんな美人刑事、一発ナマでぶち込んでやりたいところだが、これじゃ臭くて汚くてできやしねーなぁ」
口髭の男は嫌味ったらしく言い張らしたが、私は腹の中が一気に軽くなった開放感の余韻でうわの空で聞いていた。と、田中に目をやると…
〈はっ! た、田中っ! やだっ!〉
田中刑事の意識が戻ったようだ。薄目を開け私の方を見ている。こんな私の姿を気を失ったふりをして見ている…
〈あぁんぐっ! 田中のバカが! 見るなぁっ!〉死にたいほど恥ずかしい。
今度は眩しいフラッシュが目に入ってきた。
〈えぇっ! 今度は何するのっ!〉二人の男は様々な角度から涙と嘔吐物と排泄物にまみれたこの私のザマをデジカメで写し始めた。そして私の携帯カメラでも。
「この画像、後で旦那に送ってやるよ! あっそうだ、ついでに男のアドレス全部にもなっ! こんな私どぉ? ってな。ハートマーク入りでよ! あははははっ」
〈そんなっ! この間の同窓会でアドレス増えてるっ! それに娘のPTA役員の人達も入れれば男の人だけで20人ぐらいは…やめてっ!〉
「さーて。長湯は無用だ。さっさとずらかるとするか。あんたの携帯はもらっていくぜ! 俺達の事を話せばあんたの無様な姿をネットにもバラ撒くからな。わかったな! 絶対に喋るなよ! それと助けが来るように頼んでおくから(ニヤッ)、それじゃあばよ!」
〈えぇ! このままでっ? ロープを解いてっ!〉
二人組みの男達は部屋から出て行った。
どのくらい時間が経過しただろう?
意識の戻ったはずの田中刑事は起き上がって来ない。こんな姿の私に対して気まずいのだろうか。猿ぐつわで声を出せない私は体をもがき訴えた!
〈早く何とかして! 誰かが来る前に! んっ? …〉その時、大勢の小走りに駆ける足音!
〈誰か来る! 見られる! この姿!〉
「東郷刑事〜! 田中〜! 何処だッ!」
〈係長達だ! ヤダ〜ッ! 来ないでっ! お願いっ! こっち来ないでっ!〉
「ドカッ!」
そん願いも虚しく悪臭漂う部屋のドアが開き十数人の同僚警察官が助けに駆けつけた…

終り


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