特待生
kyousuke:作
■ 第5話 禁忌の味 7
真琴と信一、そして小百合は色々とプレイし薬を抜くしかなかった。そして最後の夜のベットでもシーツ全体がびしょぬれになるほどして三人はそのまま寝てしまった。
「三人とも完全に寝てます」
信一や小百合に付けられた枷はセンサーも兼ねていて真琴の首輪も同様の機械がついていた……メイド服に赤十字のマークがある腕章があるのは看護士の有資格者であり蓮杖財閥が出資している看護学校を出た人だ。
「よし……三人を清拭を……なお、柊 小百合と阿武隈 真琴は強姦されたと仮定して取り掛かるように、証拠の採取を怠るなよ」
白衣を着た男がイヤホンマイクで通達するとメイド少女らが三人がいる部屋へと入り其々ストレッチャーに移して運んでいく。小百合と真琴は産婦人科で使用される診察椅子に載せられると溢れ出た精液を匙で掻き出し小さなビンにいれる。
「一応緊急避妊薬を投与するぞ」
医師は緊急避妊薬が入った使い捨て注射器を取り出すと二人に注射しため息をついた。
「まさか、アイツが薬効増加体質だったとは……知っていて生かしたのか?」
「そうですね……教授なら知っていたと思いますよ」
側にいたメイドが言うと大きなあくびをする医師。
「バイタルとか注意しろよ……」
「はい」
メイドは深く頭を下げる。
翌朝、小百合は目覚めた……この時の寝間着は大きなTシャツ一枚にパンツのみ……そしてその横には親友の真央がいた。
「真央! えっ!? こっこって?」
「蓮杖様のお屋敷の客間………はい、制服……一応今日は休んでいいって」
私は恐る恐る聞いてみた。突如行方不明になり大騒ぎしたんじゃないかと…。
「最初は驚いたけど先輩らに聞いたら毎年出るんだって……突発的な調教や懲罰が…サユリンの場合は本当に特殊でね……はい、ノート」
ルーズリーフを纏める薄いファイルを出す真央にそれを受け取る小百合。確か連れてこられたときは夏休み直前だった………。
「お兄さんは蓮杖様と話している………貴方の可愛い後輩も異常無し、貴方もね」
制服に着替える小百合はほっとした……。
兄は恭一郎と話していた。二人とも真剣な顔付きだ……。
「まさか、ここまで酷いとは」
「影響はボツボツだが出始めている………出産率の低下は社会的要因に起因しているが不妊症や胎児奇形の統計と連動している。その為の研究なんだ、コレは人間だけではなく他の動物の問題でもあるんだ」
レポートを見て唸る信一に恭一郎は言う。
「研究費の確保は難しい……そうか、それで……」
「君の妹のように変態どもの相手をする生徒が必要になった……無論、客もある程度は節度をもってもらえるのに限られている。死んだ妹の様な子を出さない為にね」
「俺にコレを見せると言うのは……仲間として迎え入れたいのか?」
「そうだ………どうかね?」
「若輩者でありますが……よろしく頼みます」
信一は深く頭を下げた。
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