虜〜露出に目覚める女たち〜
パーラメント:作

■ 第1章9

「しょうがないわね。手でならしてあげるから、これも秘密にしなさいよ」

肉棒に手を添えて優しく撫でると、それだけでビクビクと震えあがる。自分以外の人に触れられたことのない翔太にとっては、夢のような状態だ。

「もしかして、エッチしたことないでしょ? どう、初めて女の子に触られる感想は?」

「すごい、いいよ。自分でするより気持ちいい」

溢れ出る我慢汁を塗りたくるようにしながら先端を刺激する。時折苦しそうな声を出す翔太の様子を伺いながら、的確に快感を与えていく。経験豊富な指使いが与える快楽に耐えきれなくなってきた翔太は、立ち上がって里奈の顔の前に肉棒を突き出した。

「庄司さん、イク、あっ」

声が途切れた途端、白くドロドロとした精液を里奈の顔目がけて吐き出す。

「んん〜、熱い…」

目元や口元など、顔中のあらゆる所に飛んだ精液の熱を感じ、うっとりする里奈。唇についた精液を舐め取ると、口内に苦く生臭い風味が広がる。訳ありとはいえ、同級生に痴態を見られ、更には自ら奉仕を行うという異常な環境の中、里奈の心に静かに火がついた。

「はぁ、はぁ、よかったよ。ありがと……ん?」

果てたばかりで元気を失った肉棒を見つめながら、里奈の心が性欲に染まっていく。

“あぁ、チ○ポほしい。いつもみたいにお口とかにほしい…”

翔太も里奈の様子の変化に気付くが、気付いたときには里奈の唇が肉棒の先端に当たる直前で、暖かい息がかかる度に先ほどの興奮を呼び戻させられるようだった。

「し、庄司さん、何してるの? もう満足したからいいよ」

肩を掴んで進行を止めるが、代わりに手が伸びてきて衰えた肉棒に再び活力を与える。垂れ下がったソレを手で包むように掴んでゆっくり擦ると、徐々に先ほどの逞しい姿に戻っていく。腰を抜かしたようにへたり込み、拒んでいた腕に力が入らなくなってきたのをいいことに、自ら股間に顔を埋め根元から舐めあげる。先端に舌が達すると、丹念に舌を這わせ、残った精液を味わうように舐めとる。

「んあっ、だめ、庄司さん…また、出、ちゃう、から…」

夢中で肉棒を舐め、時には口内に含んで唾液と舌を絡ませ…。我を忘れたようにしゃぶり付く里奈の口淫に言葉が出なくなる翔太。お構いなしに責め立てる里奈の前に、屈したように二度目の絶頂を迎える。

ビュッ、ビュクビュク

二度目とは思えない量を里奈の口内に流し込み、床に倒れこむ。一方、口に出された精液を一気に飲み干し、満足した顔で翔太を見下ろす里奈。

「あぁ、おいし…」

無意識に出た本音を聞かれたのが恥ずかしかったのか、顔を背けて気まずそうにする。翔太も、その様子を見逃しはしなかった。

「庄司さんって、露出っていうより、外でエッチなことするのが好きなんじゃない? 本当は」

「………かも」

ボソリとつぶやく彼女を見て、次なる展開を思いつく。が、今は疲弊しきった身体を労るほうが大事だ。里奈に服を着替えさせ、飲み物を取ってくるようお願いをした。その間に、翔太も衣服を直して退出の準備を済ませる。
少しの間休み、ネットカフェを出るころには、少しずつ空がオレンジ色になっていた。他人の目を気にするようにビルから出ると、そのまま別れ、各々別の道から帰ることにした。誰も知らないとはいえ、先ほどまで淫らな行為をしていたのだ。変な気恥ずかしさを持ちながら、帰宅していく。

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