優華の性癖
あきよし:作

■ 第一章 優華5

瞳に涙を浮かべて懸命に走った。
私が走るとその足音も一緒になって走り出す。
−誰か………誰か助けて!!
ドテッ
私は木の根に足を引っ掛け、頭から思いっきり倒れた。
−いったーい。うぅ。
私はあきらめた。
もうどうしようもない。
しかし、ストーカーの姿はどこにもない。
−まただ。いったいどうなってるの?
その日は学校を休んだ。
気になって学校に行けなかった。
行きたくなかった。

翌日、土曜日という事もあり、私は引っ越す前に住んでいた街に一人で行くことになった。
小学校の時の友達から連絡があってカラオケに行く約束をしたからだ。
本当はめんどくさかったが、変な事があってリフレッシュしたかったのかもしれない。
田舎町から都会街に行くには、まず長距離バスに乗らなくてはならない。
もちろん、こんな遠出をするのは生まれて始めてである。
両親が見送りをしてくれたこともあり、少しは緊張も解れた。
−迷ったらどうしよう。でも、バスに乗ってれば知ってる駅に着くから何とかなるか。
私は軽い気持ちでバスの椅子に腰掛けていた。
『ふぁ〜、』
−あれ?? ここどのへんだろ。
私はいつの間にか寝ていたらしく、気がつくと全く知らない町を通っている。
締め切っていたカーテンを開けて、窓の外を見渡すとすっかり暗くなっていた。
時刻はすでに夜の8時をまわっている。
『綺麗だな〜』
私は初めて見ると言っても言い過ぎではないほどの綺麗な夕日を眺めていた。
都会暮らしが長い私にとって、その夕日は今でもいい思い出になっている。
−喉が渇いちゃった。
席を立ち、自販機がないか見渡した。
けど、バスに自販機はさすがにないだろうと再び席に座ったときに、ちょうど車内販売のお兄さんが来た。
『あのぉ。オレンジジュース下さい。』
私は恥らいながら言葉を口にした。
『どうぞ。』
お兄さんが優しくジュースを渡してくれた。
台車を引いてお兄さんが次の席の人の所に行こうといた時に車輪が私の足に当たった。
『きゃ。』
思わず叫び声をあげて勢いよく立ち上がると、手に持っていたオレンジジュースの入っている紙コップをお兄さんの方に向けてしまった。
中に入っていたオレンジジュースはお兄さんのズボン目掛けてこぼれ出た。
−ど、どうしよう。
とにかく誤ろうとお兄さんの顔色を伺うと、今にも怒りそうな顔をしていた。
もうどうしていいかわからず私は『ごめんなさい!!』と何回も連呼した。
『ちょっとトイレに行ってタオル取ってきてくれないか?』
と優しい口調に戻ったお兄さんに頼まれたので、私はホッとしてトイレに向かった。
−タオル……タオルっと。んー。このかかってるやつでいいのかな?
『それでいいよ(^o^)』
振り返るとお兄さんが立っていた。
カチャ
お兄さんは無言でトイレの鍵を閉めた。
『許してあげるかわりに俺におしっこしてる姿を魅してよ。』
『な、なにいってるんですか!?』
驚いた私は口調を強めて言った。
しかし、お兄さんのさっきまでとは別人かと思うような怖い表情に弱気になってしまった。
『早くしないと痛い目見るよ?』
お兄さんが腕を上げて今にも殴りかかってきそうな雰囲気になっていた。
殴られるという恐怖心から私は大人しく便器に腰を下ろした。
『それじゃむりっしょ? 脱がなきゃ。』
−む、何考えてるの? この人。
当時、性の知識が全くなかったので、この後どうするつもりなのか理解できなかった。
観念して花柄模様のスカートのファスナーを下ろして、白いパンツを脱いだ。
でも、そんな急に言われてもおしっこなんて出ない。
それでもお兄さんは強要する。
『早くしないと死ぬよ?』
お兄さんはポケットにしまっていた果物ナイフを取り出すと、私の顔に突きつけた。
−こ、殺される。
幼いながらに絶望のふちに追いやられた私は怖さのあまりお漏らししてしまうような状態になっていた。
それが幸いしてジャーと黄色い液体が自分の指さえも知らないおま○こから出てきた。
『おぉ〜。生で女のしょん便見るの初めてだ。エロイぜ(^_^) じゃあ俺が拭いてやるよ。』
お兄さんははしたない言葉を口にして、トイレットペーパーを手に取った。
他人に拭かれるのはもちろん初めてだったが、何かくすぐったいような何とも言えない気分になった。
『ん? これ何かな?』
お兄さんが嫌らしい目をして問う。
おま○こ拭き取っていたトイレットペーパーには、黄色い液体の他に、透明な白濁した液体が糸を引いていた。
私は人に見られる恥ずかしさでエクスタシーの様なものを感じてしまったのかもしれない。
『嬢ちゃん見かけによらずハレンチだな。』
−??
私はその言葉の意味がわからなかった。
精子という単語さえしらなっかったので無理もない。
頭を整理して、今の状況を考えていると、お兄さんの指が便をすることしか知らない私のおま○こに入ってきた。

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