優等生の秘密
アサト:作

■ 16

「あ、あぁ……京……っ……」
 聡子は京介の身体をしっかりと抱きしめて、何度もその唇にキスをしている。貢太は、聡子がもう自分の相手をしてくれないという事を悟った。そして、ゆっくりと夏美の方へ向き直った。
 両腕を後ろで掴まれて、尻だけを上げさせられた屈辱的な体勢で、アナルを攻められている夏美は、悲鳴を上げながら大粒の涙を流していた。
「嫌、いやあーーーーっ!!」
「おい、夏美、仲原がこっち見てるぞ。」
 加藤に名前を呼び捨てにされたことなど、夏美の頭には届いてなかった。ただ、この姿を貢太に見られている、その事実だけが届いていた。
「お願い、見ないでっ!! あぁあっ!!」
「もっと見せてやれよ、ほら。」
 言いながら加藤は床に座り、貢太の方を向くと、夏美の両脚を広げさせた。貢太からは、夏美の秘部が丸見えになっていた。
「見ないで、見ないでぇ……っ!!」
 夏美の懇願は、貢太の耳には届いていなかった。いやらしくひくついている粘膜、そして、その奥から溢れている蜜。アナルに男根を突き立てられる度に、その蜜はとろとろと溢れ出していた。
(夏美……欲しがってる、のか……)
 貢太はゆっくりと夏美に歩み寄ると、亀頭を夏美の粘膜に押し当てた。
「嫌、やめて!! 貢太ああっ!!」
 いやいやと首を横に振る夏美の姿は、貢太には快楽に身悶えしている女にしか見えていなかった。自らの先走りと、夏美の蜜で、貢太の爆発寸前の怒張は、すんなりと夏美の中へと侵入していった。
「いやあぁあああっ!!!!」
 破瓜の痛みと、貢太の眼中に自分がいないまま行われた行為に、夏美の心は壊れてしまいそうになっていた。大粒の涙を流し、何度も貢太の名を呼んだが、貢太の耳にはその声がまるで、よがっている声にしか聞こえていなかった。
 初めて男を受け入れるそこはきつく、貢太自身に絡み付いてくるかのようだった。時折、襞を隔てた向こう側で加藤のものが蠢くのが分かった。
「あ……夏美、中……すごい……っ……!!」
 挿入してすぐだったが、先程まで聡子に弄られていたのも手伝ってか、貢太は絶頂を迎えてしまった。
「いやあああーーーーっ!!!」
 夏美は、自らの体内に、貢太の熱い精液が流れ込んでくるのをはっきりと感じていた。
「く……っ!!」
 そして、加藤も程無くして絶頂を迎えた。夏美は、自分に覆いかぶさり、半ば意識を手放した貢太を、呆然と見つめていることしかできなかった。

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