優等生の秘密
アサト:作

■ 24

「今日、泊まってく?」
「そうする。前に来たときの着替え、まだあったよな?」
「うん。」
 言いながら、聡子はドアを開け玄関へと入った。その後ろから京介が入ってきて、ドアに鍵をかける。
「あ、夕飯どうしよう。」
「まだいい。」
 言いながら、京介は聡子を背後から抱きすくめた。そして、聡子の制服の中に手を滑り込ませて、その胸を乱暴に揉みしだいた。
「あ……っ……京介……ここ、玄関……」
「関係ないだろ。」
 言い捨てて、聡子をその場に突き倒すと、後ろからその身体にのしかかった。上は胸の上まで捲り上げただけで、下も下着を降ろしただけにして、京介は聡子の身体にしゃぶりついていた。
「そんな……っ……急に……っ!」
「黙ってろ。」
 京介は四つん這いにさせた聡子の足を少しだけ開かせた。陰唇がいやらしく少しだけ口を開いていた。そこに、普通に口付けをするように唇をつけて、舌で少しずつ舐め上げる。
「んっ……ああぁっ……」
 舐められるたびに、身体の奥から疼きがこみ上げてくる。そして、蜜があふれ出す粘膜は、京介を待ちわびていやらしくひくついていた。京介はズボンのジッパーを降ろし、いきり立った肉棒を取り出した。そして、聡子の入り口に先端を当て、そこをほぐすかのようにぐにぐにと押し回した。
「あっ、あ、あぁあっ……!」
 亀頭が入り口を押し広げようとしているが、そこから先へ入ってくる気配が無い。聡子は焦がれるように身を捩り、京介に腰を押し付けようとするが、京介にそれを阻まれる。
「京介……お願い、挿れて……」
「何を? どこへ?」
「……い、言わなくても、分かるでしょ……っ!?」
「そう来たか。」
 楽しそうに笑って、京介は身体を聡子から離した。起き上がろうとする聡子の頭を床へ押さえつけ、起き上がれないようにして、京介はゆっくりと口を開いた。
「……挿れて欲しけりゃ、ちゃんと頼めよ。な?」

 親同士が会う日は、京介の機嫌が悪くなって、その苛立ちの矛先は聡子に向く。その事を聡子はよく理解していた。恥ずかしさで体温が上がっているのを感じながら、聡子は震える唇で言葉をつむいだ。
「京介のおち○ち○を……私の、おま○こに……挿れて……」
 こんな卑猥な言葉を口にしたくはない、その気持ちを京介はちゃんと知っている。知っていて、強制しているのだ。
「挿れて下さい、だろ?」
「挿れて……下さい……」
 その言葉を聞いた直後、京介は聡子を一気に貫いた。
「ひ……っぐぅうっ……!?」
 いきなり突き上げられた聡子は、くぐもった悲鳴を上げた。聡子の蜜壺は、それほど奥行きがある方ではない。普段なら、京介はゆっくりと慣らしていってくれるのだが、機嫌が悪いときは別だ。まるで、自分達の親へのあてつけのように、聡子を苦しめる。
「相変わらず、浅い……な。奥まで届いてるのに、ほら、根元まで入らない……」
 言いながらも、京介は乱暴に聡子を突き上げる。聡子が逃げないように、その胸を掴んで、その柔肉に爪を食い込ませている。
「あっ、あうっ、あぁあっ!! いっ……痛いぃっ……壊れ、ちゃ、うぅうう……っ!!!」
 京介が突き上げる度、その先端が聡子の最奥を突き破るのではないかと思うほどの衝撃を与えていた。内臓の奥からずんずんと響いてくる鈍い衝撃と、胸に食い込む指の痛みに聡子の意識は朦朧とし始めていた。
「あっ……あはああっ、はぁあっ……」
 半開き状態の口から、だらしなく甘い声が漏れる。そして、唾液が口の端から溢れ、顎のラインを伝って床へ落ちる。ようやく根元まで入るほど中がほぐれたのか、京介が動くたびに肉同士がぶつかり合う音が玄関にいやらしく響いた。
「やぁあんっ! あぁんっ……だめぇ、だめえぇっ!!」
「嘘をつくな、この淫乱……ダメなら、この濡れ方は何なんだよ……っ!!」
 京介は聡子の内部をかき混ぜるように腰をくねらせた。ぐちゃぐちゃという濡れた音と共にあふれ出す蜜は、聡子の太ももを伝っていく。そしてそれは、聡子の膝の下にいやらしい水溜りを作っていた。
「あ、あぁあっ……だってっ……京介が、気持ち……よく……っしてく……ぇる、からぁ……あ……っ!!」
 途切れ途切れに言いながら、聡子は床に爪を立て、押し寄せる快楽の波に耐えていた。
「それ……ぃじょ……だめ……っ! こわ……れっ……!!」
「壊れろよ……壊してやるよ……」
 聡子が朦朧とした目で見た京介の目は、ぎらぎらと光る獣の目だった。京介は聡子の腰を掴んで、腰の動きをさらに激しくした。
「あ、あ、あぁあああああーーーっ!!!」
 聡子は、自らの中に熱いものが注がれ、それが自らの奥に激しく打ち付けられるのを感じていた。

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