2010.03.10.

薔薇の香り
03
横尾茂明



■ 3

オジサンは立ち上がると服を脱ぎ始める。
赤銅色の皮膚と筋肉の盛り上がった体躯が現れ始めた。

横目でオジサンのペニスを見る。
気の遠くなるほどの太さと長さ…。
(あれでお尻を刺されるんだ…)

オジサンの手が肩に掛かった。
そのまま持ち上げられ正座する形に座らされる。

正面に先ほどのペニスがそそり立っていた。

(これが男…男のチ○ポ)
(僕のなんか…チ○ポじゃないよー)

「さー口でしろ」
いうとオジサンは僕の口に亀頭を押し当ててきた。

凄く臭い…でも…こんな風にされると抗えず、痺れてしまう…。
される感覚に心が震え…それが下半身をしびれさすのか。

唇を割られる、僕はつむった歯を広げた。
一気に亀頭で口がいっぱいになる。

今…おとこのチンポを口に入れられている…何という屈辱。
でもこの支配される感覚…経験のない淫靡服従の感覚。
これを求めてたんだ…これを…僕はいまようやく分かった感じに喜悦した。

亀頭は容赦なく喉奥を刺激する、自然と涙が溢れる。
オジサンは僕の頭を抱えさらに喉奥に突き通す。
猛烈な吐き気を伴うが僕は必死で堪えた。

オジサンの陰毛が唇をくすぐり始める。
(あんな大きいのが…付け根近くまで挿入されているんだ…)

朦朧とした中で、あんな長大な物がスッポリと喉に収まってしまうことの不思議さを感じた。

もう30秒以上も肺を塞がれている、息が次第に苦しくなり体が自然ともがき始める。
オジサンはそれを感じたのか一気に抜いてくれた。
僕は嘔吐と共に咳き込むが、お腹の中が空なのか吐瀉物は無く咳にむせるだけだった。

「さーもう一度」
「お前、フェラチオに早く慣れるこった」

「さー口を開け、今度は自分で入れてみろ」
オジサンに言われるまま口を開き、オジサンのペニスを両の手で持ち、口に運んだ。

今度はオジサンの亀頭の味が感じられた、僕はそれを舐める。
カリの張った部分が唇に心地いいと感じた。

味わうように舐め、それを呑み込んでいく。
亀頭は喉を通過し、さらに食道に進入していく。
今度も猛烈な吐き気を伴うが、自分の意志で呑み込むのは先より我慢が出来た。

亀頭は喉と食道を往復する。
僕は息は長い方だから1分くらいなら我慢できる。

苦しくなったら出して、また入れる。
これを何回も繰り返す、次第に喉奥を亀頭が通過する際に奇妙な快感が生まれるのを知覚した。

口を傍若無人に犯される…この奇妙な屈辱が生み出す快感なのか…。
それともマゾヒズムの狂った錯覚なのか。

その快感に身を任せ始めたとき…オジサンが急に引き抜いてしまう。

「オメー…マゾの素質も有るんだ」
「ていうか、マゾそのものなんじゃねーか」

「こりゃー楽しみがいがあるつーもんだぜ」
「さー今度は尻だ」

「まっ、マゾなら血を垂らしながらのたうち回るのもいいだろうが…」
「初めから壊しちゃ勿体ねーもんな」

「今日のところはローションを使ってやるよ」
オジサンは言うとペニスで僕の顔を叩くと歩いてタンスのところに行き、引き出しを開けて瓶を取り出し戻ってきた。

「さーそこに仰向けに寝ろ」
「まっ、後ろから差し込みてーが…初めては痛いからなー」
「正常位で突っ込んでやるよ」

「俺の胸でさめざめと苦痛にむせび泣けや」

オジサンは瓶の蓋を開け、中身のピンク色の溶液を手に取るとペニスに塗り、ついでに僕のお尻の穴にも指を入れてしばらく揉んでいた。

「さー少しずつ入れてくから、力を抜くんだぞ」

オジサンが亀頭を僕の肛門に当て、しばらく肛門周囲をなで回していた。
そして体の姿勢をきめると、亀頭先はピタッと肛門に狙いを付けた。

「息を吐け、そして力を抜くんだぞ」

あぁぁぁ何かが肛門を開いていく。
あぁぁ気持ちが悪い。

「うぅぅぅぅ…フーッ」

(あぁぁ入ってくるよー、力を抜かなくっちゃ、フーッ)
(あぁぁ大きい…おおきいよー)
(あっ、ぁぁぁ痛い…グゥェー)

「オジサン…痛いよー」
「イターイ」

僕は上に逃げようと藻掻くがオジサンの太い手でガッチリと肩を押さえられていた。

「もうちょっとだ、我慢しろ! 力を抜けったらー」

「で…でも…切れちゃうよー」

あまりの痛みにオシッコを少し洩らしてしまった。
それが良かったのか亀頭は一気に腸内に滑り込んだ。

「フーッ、全部入ったぜ」
「さーゆっくり動かすから力を抜いているんだぞ坊や」

僕は足を大きく開いて力を抜いた、オジサンはそれに合わすように身を起こし膝で立った。

ペニスがゆっくりと抜き出されていく…まるでウンコが出るときのような感覚。
そしてすぐに差し込まれる…何か串刺しの刑の感覚。

オジサンは僕の両の足首を掴み大きく広げる。
何か凄く恥ずかしい形。

僕のペニスが揺れている…まるでオモチャの用に形ばかりの可愛い僕のペニス。
オジサンの腰使いがどんどん大きく激しくなってきた。

亀頭の位置が知覚出来…先ほど感じた気持ちのいい部所を擦られている。
お尻の穴がどんどん濡れていく感じ…僕の体液だろうか…。

痛みは次第に薄らいでいく…こんなに激しくされてるのに…。

そしてかわりに先ほどのドライな快感が腰奥にフツフツと煮え始める。
(あぁぁ…こんなコトされて僕は逝くんだ)

そう思った刹那、オジサンが僕の上にのし掛かり、キスをしてきた。
僕はそれを夢中で受ける、そしてオジサンニしがみつく。

「お前…痛くないのか…不思議なヤツ」
「あぁぁ……俺…もういくぜ…いかん、お前の尻穴は締まりがよすぎるぜ」

「あぁぁぁ…いかん、俺としたことが何たる無様…」

「オジサン待って、僕も逝きそうなの…もう少し待って…もう少しこのまま」

「ダメだ…もうもたん…いかん…あぁぁぁ……」
「あっ、あぁぁ気持ちエエー」

オジサンは体を突っ張り、目を強く瞑って僕の腸の際奥で爆ぜた。
ガクガクと体を震わせて逝くオジサンの姿は僕には愛おしく映った。

深い溜息を付きながら僕を力強く抱擁するおじさん、僕は何故かオジサンの胸に顔を埋めて泣いていた。

もうオジサンから離れられないとこの時思った。
ずーっと一緒に居たいと強く感じた。

オジサンがゆっくり身を起こし、再び膝で立った。
そして大きく広げた僕の足を真上で閉じ、足の指を口に入れた。

「可愛いやつ、もう離さんからな」
「もうお前は俺のオトコ」

オジサンはひとしきり僕の足指を舐めてから片手で両足を持ち、右手を尻に当てペニスを抜き出していく。

そして再び足を開かれ肛門から漏れ出る精液を優しくタオルで拭いてくれた。

僕は起きあがりオジサンの膝に乗ってキスを求めた、オジサンは優しく涙を指で拭い。
「可愛いな…おまえ、オトコのくせに」といって口を吸ってくれた。

僕は…思い切り甘えるようにオジサンの胸に顔を埋めて泣いた。

僕を愛してくれる人に巡り会った…。
だから…これからはオジサンの女として生きていくの…。

終わり……。



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