2006.05.31.

新・電車での淫夢
03
林檎飴



■ 3

美奈は手の動きを早めた。
「あっあっぁぁ………!」
プルルルルルル……
家の電話が鳴った。
「あっ……」
後少し……そんな気持ちが頭をよぎる。
いつまでたっても電話の音はやまない。
美奈は諦めて、電話を取ろうと立ち上がった。
「もしもし……。」
すると、受話器から母の声がした。
「もしもし? 美奈? 今日は帰れないから。
晩ご飯、適当に買って食べて。
お金は後で渡すから。」
「また? そんなことでいちいち電話しなくていいよ!」
せっかく絶頂の手前まできたのに、最後までイケなかった美奈は、少し感情的に言った。
「なに? その態度。素直にはいって言えないの?!」
その母の言葉にもムッとして美奈は受話器に向かって怒鳴った。
「もういい!」
ガチャッ
受話器を置く。
美奈はため息をついた。
(何よ、母さんったら……いつもあたしを一人にして……)
美奈は寂しかった。
一人は、孤独だった。
(今日の夜……一人は嫌だな……)
美奈はぼんやりと思った。
いつもはこんなこと思わないのだが、今日はなぜか寂しい気分になった。
そして美奈は立ち上がり、おもむろにある電話番号を押し始めた。

「もしもし?」
「あの……建さんですか?」
「その声…美奈ちゃん? どうしたの?」
「今から行ってもいいですか?
家に誰もいなくて……。」
建は少し戸惑ったようだった。
「いいけど…お母さんとかはいいって言ってるの?」
「はい…」
美奈はうそをついた。寂しさの余り、投げやりに(どうにでもなれ)と言う気持ちになっていた。
「じゃあいいよ。おいでよ。」
美奈は早速出かけた。
駅からの道は結構まっすぐだったような気がする。
美奈は歩き出した。

しかし、途中から雨が降り出した。
「やだっ……」
美奈は走って建のマンションに向かった。

「やあ、美奈ちゃん。」
建は笑顔で迎えてくれた。
「ひどく濡れたね。シャワー浴びる? そのっ…美奈ちゃんさえ良かったらだけど。」
「はい……。」
美奈はいそいそと風呂場に向かった。
暖かいシャワーを浴びるとほっとする。
美奈は、ひとしきり浴びてから出ようとした。
「あっ……」
美奈が脱いだ服はそこにはなく、建のであろうワイシャツがおいてあった。
おそらく建が洗ってくれたのだろう。
しかしこれを着ると……
(やっぱり……)
美奈のお尻ギリギリまでしかワイシャツの長さはなかった。
少しでもかがむと見えそうだ。
ワイシャツの襟元からは、胸の谷間がかなり見えてしまう。
美奈は少し迷った末に、
(もうどうしようもないし…)
そう思って建の前に出ていった。

建は会社に電話しているようだった。
「美奈ちゃん出た? 今、会社に休むって……」
建の言葉は途中でとぎれた。
美奈の姿があまりに妖艶だったからだ。
頬は紅潮し、髪は首筋について美奈を色っぽく見せた。
ワイシャツの襟元からは谷間が露出して、うっすらと乳首が映っていた。
太股付け根まで見えている脚は、あまりに細く、しかし女らしさを感じさせた。
「ちょっと小さかったかな?」
そういって照れる美奈はこの上なく可愛く、綺麗だった。
「うっ……うん……」
建はしどろもどろになりながら言った。
(どうしたんだ俺は……。中学生の子に欲情してしまいそうになる……。)
建は横を向いて、
「何する? 人生ゲームとかあるけど、やる?」
「はいっ!」
美奈は元気に返事をした。

「あ! やった! 9が出た!」
美奈は屈み込んで嬉しそうに駒を進める。
屈み込むと谷間が強調されて、建は目のやり場に困った。
「ちょっとすいませ〜ん。」
美奈はそう言って、建の隣に座った。
マップが、建の方になったのだ。
美奈は建にぴったりとくっついて、駒を進める。
そっと美奈の方を見ると、襟元から乳首が見え、その先までもが見えてしまった。
(どうしたんだ…俺は…まだ14だぞ。14の少女に俺は……)
建はグッとこらえた。

(建さん……困ってるのかな? あたしのこと女として見てくれてる?)
美奈は度胸試しのような気分になって、もっとスリルを味わいたくなった。
「あっ……!」
わざと駒を建の方に転がす。
「ごめんなさい…」
美奈は建の腕に胸を押しつけるようにして、駒を取った。

(なっ……)
胸が押しつけられたとき建の心は飛び上がった。
女性とsexしたこともあるし、胸を見たこともたくさんある。
(それなのに…こんな少女の胸に俺は欲情してしまう…)
美奈が離れた後も、感触はなかなか消えなかった。

(建さん真っ赤だ……ふふ…。)
美奈はなんとなく勝ったような気になって嬉しかった。
再びマップは建の向かい側になる。
(あ〜あ…もっと隣で遊びたかったのに…。そうだ!)
美奈はイイコトを思いついてニンマリと笑った。
美奈は建の向かい側に来て、なんと体育座りをしたのだ。
ワイシャツ一枚しか来てないのだからもちろん…

(なっ…美奈ちゃん?!)
建はいよいよ真っ赤になってしまった。
ぴったりと脚を閉じてるもののやはり、ワイシャツ一枚では美奈のオ○ンコまで見えてしまう。
今はまだワレメだけだが……
「なんだか暑くなってきちゃった。」
そういって美奈は少しだけ脚を広げる。
ピンクのヒダが少しだけ見える。
ドクンッ
建は自分のモノに血が通うのを感じた。
(やば……勃ってきた…)
美奈に悟られまいと必死に冷静になる。
そんな建の思いとは裏腹に、美奈はまた少し脚を開いた。



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