■ 01
「友平萌絵ちゃん、はいりまーす!」
若い男の声が響く。
「よろしくお願いしま〜す!!」
続いて屈託のない可愛らしい少女の声。
友平萌絵、14歳。
彼女は小さい時から芸能界に憧れを持っていた。
しかし、どうせ無理だろうとオーディションは受けないでいた。
そんな萌絵が中学から帰る途中、男に声をかけられた。
「キミ可愛いね〜! ウチの事務所で働いてみない?」
もともと萌絵は同級生では誰も適わない、芸能人顔負けの美少女であった。
スカウトされるのもなんの不思議もない。
「うそ……私がアイドル……?」
それでも萌絵には信じられないほどの喜びだった。
小さなプロダクションではあるが、萌絵はその事務所に入った。
さらに14歳ではなかなかない抜群のプロポーションも評価され、萌絵はそのロリ美少女顔と、大人のグラビアアイドル顔負けのEカップ86cmのおっぱいをウリにデビューすることとなった。
Eカップ巨乳中学生アイドル、友平萌絵。
今日は初仕事、自己PRビデオの撮影だ。
「がんばるぞ!」
気合を入れ、萌絵はスタジオに入った。
「へ〜、ここが撮影スタジオなんだ……」
萌絵は呟く。
小さな会社であるため、それはスタジオというより普通の部屋に機材を入れただけという感じだったが、萌絵にはもの珍しく感じた。
「こんにちは! 今日はよろしくお願いしま〜す!」
中にはモニターのチェックをしている者やカメラの点検をしている者、スタッフが数名。
その全員が男性だった。萌絵はその一人一人にあいさつをする。
「初撮影で緊張すると思うけどおちついてね」
「萌絵ちゃん頑張ってね」
「萌絵ちゃんなら絶対売れるよ」
などと、男性スタッフは優しい声をかけてくれる。
「はい! がんばります!」
萌絵は元気な声で答える。
「萌絵ちゃ〜ん! そろそろ始めるからこっち来て」
スタッフの一人が呼ぶ。
「はい! すぐ行きます!」
いよいよだ。萌絵は小走りに行った。
他のスタッフも配置につく。
(あのガキ……普通の撮影だと本気で信じてるな)
(萌絵ちゃんか……かなり可愛いな、楽しみだぜ……)
(中2のくせにデカいおっぱいしてんな……Eカップか)
下卑た目で、屈託のない少女を見つめる。
「じゃあ萌絵ちゃん、まずはカメラの前で自己紹介してみて」
「はい! わかりました!」
元気よく萌絵は返事する。しかし、一つ疑問になったことを尋ねた。
「あの……衣装はこのままでいいんですか?」
萌絵が今着ているのは白いTシャツにチェックのミニスカート。
いたって普通の普段着だ。
「ああ、いいんだよ。ナチュラルな感じを出したいからね」
制作指揮の男性スタッフはそう答える。
「そうですか、わかりました」
そしていよいよカメラが萌絵に向けられる。
「準備OK。じゃ、萌絵ちゃんお願い」
萌絵はとびきりの笑顔をつくり、
「みなさん、はじめまして! 友平萌絵14歳、中学二年生です!
誕生日は10月6日のてんびん座です! 趣味は小物集めや友達とメール、
得意じゃないけど運動も好きです! 特技は……カラダがやわらかいことです。これからはみんなを元気にできるアイドルになりたいと思うので、みなさん応援おねがいしま〜す!」
元気な声で萌絵は自己紹介を終えた。
「バッチリだよ、萌絵ちゃん。今度は色々自然なポーズとってみて」
萌絵はカメラに笑いかけたまま、手を腰に当ててみたり、大人っぽく足を組んでみたりとモデルがやるようなポーズを思い思いとってみた。
「ホントに私、アイドルになったんだ……!」
萌絵は喜びでいっぱいだった。
もう少しで見えてしまいそうなスカート、そして14歳のたわわな巨乳を強調するTシャツでとるポーズが客観的にはとてもセクシーで、スタッフ全員をすでに勃起させていることを知らずに……
「いいねぇ、萌絵ちゃん、最高だよ。次はカラダがやわらかいのを見せてくれるかな」
スタッフがそう言う。その間もカメラは萌絵を撮り続けている。
「はい! 何をすればいいですか?」
萌絵が尋ねる。
「じゃあ前屈してつま先を持ってみて。」
スタッフが言う。
「では、萌絵のカラダがやわらかいのをお見せします♪」
萌絵はカメラに向かってそう言い、ゆっくりカラダを曲げ、両手でつま先を持った。
「どうでしょうか♪」
萌絵が呟く。カメラマンは動きながら萌絵を撮り続け、萌絵の真後ろに行ったところで動きを止めた。やや中腰になっているようだ。
(どうして後ろから動かないんだろう……?)
萌絵は少し疑問に思い、ふと横を向いた。
そこにはニヤニヤとモニターを眺めるスタッフたちの姿が。
萌絵はようやく自分がミニスカートだということに気づいた。
(パンツ撮られてる!)
「きゃあっ!」
おもわず萌絵はスカートを押さえて立ち上がった。
無防備に下着を見せていた……萌絵は恥ずかしくなる。
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