2005.08.19.

真 梨 子
01
羽佐間 修



【奴隷シリーズ1】●縄奴隷あづみ のあらすじ

登場人物
麻木 あづみ
麻木 健一    :あづみの夫
麻木 未来(みく):あづみの愛娘
古瀬 義男    :あづみの実父
森 陽子     :あづみの右腕
高倉 由紀    :高倉ビューティの総帥

吉岡 隆  :(近藤 昌也)高倉ビューティの専務、真由美の夫
吉岡 真由美:高倉 由紀の私生児
吉岡 深雪 :真由美の連れ子
木島常務  :高倉 由紀の創業時からの事業パートナー

横田 真二 :高倉ビューティ、秘書課主任


あづみは、暇に任せて始めたNetゲームの仲間が主催するアトランティス倶楽部というマゾ女をチャットで虐めるサークルに入ってしまう。

徐々に昔を思い出し、エスカレート」するあづみは、昔撮られた恥かしい写真を投稿してしまう。
アトランティス倶楽部には、美容学校を卒業したばかりのあづみにマゾの悦びを叩き込んだ込んだ近藤昌也(吉岡隆)が在籍していた。
今は高倉ビューティの総帥:高倉由紀の娘婿となり吉岡隆と改名した近藤昌也の企みで、麻木あづみはセレブエステの事業責任者として高倉ビューティにスカウトされ、自分で開店したばかりの店は、夫:健一に任せ、愛娘:未来も長崎に残し、博多に単身赴任する。

アトランティス倶楽部を主宰する羽佐間浩二や、別人格になりすました昌也にチャットで淫らに反応するあづみ。
あづみの右腕の森陽子がNet上で淫らな写真を公開するあづみを心配し、諌めるつもりがあづみとレズの関係を結んでしまう。
その洋子も高倉ビューティの木島紀子常務にあづみとの関係をネタに脅され、秘書課の石田室長や横田主任に日々陵辱され、肉奴隷に堕とされる。

二人は、セレブエステのプローモーションで全国を行脚するが、実はその後に行われる秘密の「愛奴育成プログラム」の披露で、調教の成果物として金持ち達の前で淫らな姿を晒す毎日だった。
プロモーションが終わり、帰省を許されたあづみを襲った悲劇は、会員制のバーで実父、古瀬 義男に仮面を被ったまま穴という穴を犯され、感じてしまう。

昌也から逃げられないと悟ったあづみは、高倉ビューティのセレブエステの責任者の地位のまま、昌也の自宅の檻の中で飼われる生活を送っていた。
そしてあづみの実質の飼い主は、昌也の妻(真由美)の連れ子の深雪だった。
元々、あづみがこんな境遇に貶められたのは、真由美のPC画面を覗き見た時、サークルでのあづみの恥かしい写真を見つけ、ペットにしたい! のひと言が始まりだったのだ。
そして、飼われて数ヶ月した夏、パーティに出席する為に、深雪に見送られながらあづみは久々の外出をする。

【真梨子】へ


*この物語に登場する人物、企業はすべてフィクションです。

■ 第1章 東 京

−東京転勤− 4月1日(金)

 羽佐間真梨子は、新神戸駅で、夫の羽佐間浩二に見送られ、新幹線「のぞみ」に乗って東京に向かっていた。
 東証マザーズに上場したばかりのITコンサルティング鰍フ大阪本社に努める真梨子は、4月から半年の予定で東京支社に転勤する事になった。
 真梨子は、まだ入社6年目だが、優秀なマーケティング調査・分析力が買われ、部下を5人を統率するチームを任されている。
 今回は、社長の島田、直々に東京赴任を依頼され、エステ業界大手の「高倉ビューティ」の情報システム再構築コンサルティングチームに加わる事になった。
 社長の島田と、夫の浩二は大学時代からの友人で、仕事上の付き合いもあった。
その仕事で、真梨子は浩二と知り合ったのだから、島田が二人の愛のキューピットと言えなくもない。
 島田社長は二人が1月の末に結婚したばかりである事を知った上での転勤依頼で、浩二に相談したが、真梨子のキャリアアップの為に是非行って来いと薦められた。
 浩二は普段から二人の18歳もの年齢差から、俺がいなくても一人で生きていける様に自分を磨いておけと言っていたので、そう言われるのは想像していた。
 しかし真梨子は、一緒に暮らし始めてまだ2ヶ月しか経っていないこの時期に、半年も浩二と離れて暮らすのは寂しくて仕方がなかった。
『半年経てば、マンションも完成するし、もういちど新しい生活をスタートさせるぞ! 東京で頑張っておいで』
 浩二のこの言葉で、行く決意を固めたのだった。

 今、浩二は真梨子の為にマンションを建てている。
 10階建ての最上階1フロアが二人の住まいになり、階下は賃貸マンションにする予定で、『俺の身に何かあっても、家賃収入で真梨子が暮らしていけるように』と、浩二が半年前から準備していたものだ。
設計段階で、真梨子の部屋や、リビング、キッチンなど好きなようにしていいと言われていたので、本を買い込んで一生懸命アイデアを考え、ほとんどが真梨子の原案通りに去年の11月に着工された。
 浩二は、自分の部屋と、プレイルームらしい部屋は、自分で設計し、『出来てからのお楽しみだ!』と真梨子には図面すら見せてくれなかった。

 新幹線の窓から見える景色は、ようやく春の訪れを感じさせうっすらと霞がかかっている。
 浩二と当分逢えない事を想うと涙が滲んできた。
――あっ、メール?!  浩二さんだ。

【頑張れ!真梨子!チュ(^・^*)】

 携帯に届いた短い文章を見た途端、東京へ行く事がだんだん気が重くなっていた真梨子の心が、嘘のように吹っ切れた。
「うふ。 ありがとう!浩二さん」

 暫く逢えないから、昨夜は浩二に厳しく可愛がって貰った身体のいたるところに、心地よい筋肉の軋みと痣が残っている。
 浩二の愛奴の証の股間のリングが、股をよじると大腿の付け根に感じることが出来た。
 触る訳にはいかないが、両手をスカートの上から、大腿の合せ目に置き、浩二を想った。 

          ◆

「おはようございます。 今日から半年間、お世話になります」
「こちらこそ、よろしくお願いしま〜す。 真梨子先輩」
 出社した真梨子を出迎えてくれたのは、高倉ビューティのプロジェクトを一緒にやる事になっているコンサルティング事業部スタッフの菅野 久美だった。
 津田塾出身で真梨子より1年後輩の優秀なスタッフで、何度か真梨子と組んで仕事をしたことがあった。
 人懐っこい子で、真梨子と気が合い、慕ってくれている。
「真梨子さん。 まずは、支社長にご挨拶をしておいたほうがいいですよ! そういうのにうるさいおじさんですから〜」
「アリガト。 わかってるわ。 じゃ、行ってくる」
 支社長室の前には、支社長付秘書、本田麗子がいた。
「ご苦労様です。 どうぞ。 ボスは中にいるわ」
「どうも、本田さん。 半年間よろしくお願いします!」
「こちらこそ 羽佐間さんになったんだったわね 改めておめでとう、真梨子さん。 さあ、どうぞ!」
本田麗子が、支社長室のドアを開けてくれた。

          ◆

「羽佐間真梨子です。 今日からお世話になります!よろしくお願いします!」
「やあ、ご苦労さん 今日からだったね! よろしくお願いしますよ」
 東京支社長の吉峰 一平は夫、浩二の高校の同窓生で友人の一人だった。
「泉さん…じゃなかったな。 羽佐間 真梨子さんでしたね。 浩二と結婚するとは、ビックリしたけど、浩二は元気にしてるかい?」
「ええ。 とても元気にしています。 支社長によろしくと言っていました」
「ああ。 こんなに素敵な女を奥さんに娶ったんだから元気にもなるさ」「まあ…」
「友人の奥様と言えども、仕事は仕事だから、ビシビシやるよ」
「ええ もちろん!厳しく御指導ください。支社長!」

          ◆

 午後から、さっそく「高倉ビュティ」に挨拶を兼ねて出かけることになっていた。
 山の手線に乗り、原宿で千代田線に乗り換え、代々木公園駅で降りた。
 担当責任者のコンサルティング2部部長の梶 純二と、秋山 昌弘チーフ、菅野 久美と4人で、代々木の高倉ビューティ本社ビルに入ったのは、午後2時前だった。



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