2004.10.01.

支配の小屋
01
しろくま



■ 1

 彼の名前は和輝、15歳。頭はキレるが肥満で根暗、不細工で運動神経も悪い。そんな彼がこの《小屋》を見つけたことからお話しは始まる・・・
 その《小屋》は彼の通う高校の近くにあり、何故か彼はこの《小屋》に引き寄せられた。
中に入ってみると、3m四方の部屋にベッドが1つ。あと、AVなどで使われるような、いわゆる《大人の玩具》や、《拷問具》のようなモノが多数置かれていた。
和輝「え!? こ、これって・・・」
 彼はすぐ、ここは何が行われる場所なのか察知した。彼も男、《性》に対する関心は人一倍ある。高校1年。SEXの経験がある友達も何人もいるし、モテない自分に劣等感を感じていた。それもあって、女性への興味も強かった。
和輝(いや、これはヤバいか・・・逃げよっ!)
彼は危険を察知し、逃げ出した。しかし、家に着いても、あの《小屋》のことが頭から離れないでいた。
和輝(明日、裕之にでも相談してみるかぁ、でも、あいつ頭悪りぃからなぁ・・・)
 裕之は和輝の友人で、いわば《オタク仲間》。彼も肥満気味で、女性関係はからきし。
 彼は高校に入ってからの新しい友人であったが、裕之はやさしい性格で、和輝にとっては数少ない、気の許せる親友でもあった。

 翌日、和輝は裕之を誘って例の《小屋》へと足を運んだ。裕之には予め説明していたのだが、彼は驚きを隠せないでいた。
裕之「Hなビデオってさぁ、こーゆー場所で撮ってんのかなぁ?」
和輝「かもな・・・」
裕之(・・・僕も女の子とHしたいなぁ)
裕之(あの子がいいかなぁ、でも、あの子には汚れてほしくないなぁ・・・)
和輝「ん?何言ってんだ?お前そんなこと言う性格だったっけ?」
裕之「何も言ってないよ?」(和輝くんってば、何言ってるんだろう・・・)
和輝「!」
 その時、彼は異変に気が付いた。裕之の考えていることが何故か解る。それどころか・・・
和輝「お前、ちょっと土下座してみ?」
裕之「えぇ? 嫌に決まっ・・え! あれ?」
裕之は意思と無関係に動かされたのだ。
裕之「今! なんで!?」
和輝「分かんねぇ〜、でも、考えるだけで、お前を思い通りに操れるんだ!」
裕之「ちょっと〜、止めてよ〜」
和輝「分かった分かった!」
 どうやら和輝にしか出来ないらしい。和輝は他の人で試そうとしなかったので、確認は出来なかったが、なぜか確信はしていた。
 彼はこの《小屋》の中にいる間は全ての人間を《支配》出来る。ここはそのような場所のようだ。なぜ和輝だけなのかは分からないが・・・
 この《小屋》の力を知り、かつ、そこに置いてあるモノを見れば、モテない男が考えることなど一つしかなかった。
和輝「おい! ここで誰かを、や、犯っちまわないか?」
和輝「お前も、ヤったことなんてないだろ? こんなチャンスねーぜ?」
和輝「とりあえず最初は誰にするかだ・・・」
裕之「ぼ、僕は嫌だからね! それって犯罪だよ?」
和輝「まぁ、別に俺は、お前が協力しなくてもかまわねーぞ?」
和輝に言われると、裕之は急いで逃げ出した。
和輝「まったく・・・臆病なんだから、もったいない」
 ぶつぶつ言いながらも、和輝は最初の標的を考えていた。

和輝(やっぱあいつだな・・・)
 あいつとは美紀のことである。美紀とは中学が同じで、クラスも2年間一緒だった。かなりの美人ではあるが性格はかなりきつい。はっきり言って和輝は嫌われていた。隣の席だった時も全く相手にされなかった。
美紀「ちょっと! あんた汗臭いわよ? もっと離れてよね」
 思い出せばキリがない。
 しかし、それほど嫌われていても、和輝は美紀に惚れていた。美紀の、プライドの高い性格に惹かれていたのかもしれない。
 和輝は、美紀への憧れと、復讐も兼ねて彼女を最初のターゲットに選んだのだった。
 翌日、和輝は計画を実行へと移した。
 美紀はいつも部活が終わった後、一人で、歩いて帰宅している。都合のいいことに、この《小屋》の前を通る。
 様子を見計らって、《小屋》にあった催眠剤を使い、美紀を眠らせた。そして、周囲を警戒しつつ中に入る。
 それにしても便利なモノが揃っているものだ。媚薬等も置かれている。もちろん、中に入れてしまえば使う必要もないのだが・・・
和輝(まぁ、いつでも起こせるけど、ちょっと見てみるか・・・)
 和輝は美紀のワイシャツのボタンに手をかける。下着の色は白、ブラジャーを外すと、小ぶりだが綺麗な胸が見える。
和輝(女の胸って、や、やわらけ〜な〜)
 次はスカートに手をかけようとする。が、和輝は手を止めた。
和輝「うん。楽しみはまだ残しておくか!」
和輝「おい! 起きろよ!」
美紀「ぅん・・・ここは?・・・」
 和輝の声と共に美紀は目を覚ます。初め少し混乱していたが、自分の上着が脱がされているのに気付くと、慌てて胸を隠した。
美紀「あ、あんた! なんのつもりよ? 警察呼ぶわよ!」
和輝「警察? それは無理だよ。だって君、身体動かないでしょ?」
美紀「な・・・」
 美紀の体が、まるで石のように動かなくなった。
美紀「な、何をしたの」
和輝「まぁ落ち着けって。この中では俺の言葉は絶対だ! 逆らえないよ?」
美紀「あ、あなた・・・頭おかしいんじゃないの?」
和輝「なら、そう思ってなよ! とりあえず胸を隠してる手ぇどかしてみ?」
言われた通りに美紀の体が動く。
美紀「や、ちょっと、見ないで・・・」
和輝「馬鹿かお前? 見るためにどけてんだよ! いつまでも寝ぼけたこと言ってんじゃねーぞ!」
 そう言いながら和輝は美紀の胸を思い切り握った。
美紀「い、痛いっ!!」
美紀「痛いよ! は、離して!」
和輝「お前、俺のこと嫌ってただろ?」
和輝「・・・今までの恨みだ、覚悟しろよ」
 和輝は手を離したが、美紀の胸には赤い跡が残った。
和輝「下は自分で脱げよ」
 美紀はスカートを脱ぎパンツに手をかける。
美紀「や、やめなさいよ・・・今なら、誰にも話さないから・・・」
和輝「気を使わなくていいよ? どうせ話せないようにするからさ・・・」
 美紀は自らパンツを脱ぎ裸になった。そして、和輝は身体の隅々までじっくり観察する。胸、お尻、あそこ・・・初めて見る女性の、生の裸に和輝は興奮した。
和輝「いい身体してるよ・・・楽しめそうだ」



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