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私は、彼女の話を聞いて不謹慎にも勃起してしまった。
私は不登校児や被虐待児童の心理カウンセリングや更正の手伝いを相談所でボランティアで行なっている。
目の前にいる少女は、自らいじめられている悩みを相談しにきた。
親に無理矢理連れて来られる子が多い中、逆に親にはバレたくないと言う。
親に心配をかけたくないし、知られたくないと。
それがいじめをエスカレートさせてしまった原因の一つでもある。
もちろん、相談にきていることも保護者には内密らしい。
その少女は、進学校の2年生。クラスでいじめにあっている。
いじめは小学生の頃からあった。
単純に太っていたから。
ただ、太っているだけなら、「キャラ」が立っていれば、逆に人気者になる要素の一つだが、彼女の場合は違った。
彼女自身、太っていることにコンプレックスを持っていた為、「デブ」「ブタ」などの言葉に深く傷つき周りの児童と自ら距離を置くようになった。
彼女は内向的になり、異性はもちろん同性の友人も一人としてできなかった。
中学になり、成長期が来ると、自然と痩せていったそうだ。
今現在、私の目の前にいる少女は、美少女とまではいかないが、十分に恋愛対象になり得る女性になっている。
外見は変わっても内面は簡単には変われない。
まだ、友人がいれば変わったかもしれない。
私が察するに、他人の輪に入れず、内向的で、その上容姿も整ってしまった彼女には、同性からは嫉妬の目でしか見られなかったのかもしれないと推測する。
最初は女子からのいじめだった。
小学校や中学校が同じだった生徒から引き続きいじめられていた。
その頃は、もう太ってはいなかったが、胸だけが目立つようになり、「狂牛」「乳おばけ」などの誹謗中傷、言葉の暴力が多かった。
やがて、いじめはエスカレートしていき、男子からの性的暴力にまで発展していった。
いじめは最初は女子だけからだった。
男子は見て見ぬふり。基本「シカト」だった。
男子が加わり始め、性的ないじめに発展したのは、1年生の夏だった。
プールの授業が終わり、着替えようとすると、下着がなくなっていた。
ロッカーは鍵がかかるものではなく、脱いだものをそのまま置いておく棚があるだけ。
といっても更衣室そのものには鍵をかけられるので、
クラスの女子の仕業であることは明らかだった。
次の授業が始まってしまうのでそのまま制服を上から着ると急いで教室へ向かった。
授業はあと1時間だけ。
いつものように存在感を消してひっそりとしていたが、
ノーブラノーパンで1時間いなくてはいけない少女の心境は男の私からも察しはつく。
いつも以上に背中を丸め目立たなくしていた。
無事に授業が終わり、クラス全員が帰り支度を始めた頃、
いじめの中心的人物である女生徒が教壇に立って大きな声で言った。
「今日、更衣室で忘れ物があったんだけど」
手には女性用の下着が握られていた。
「ブラもショーツも白の清純派で〜す」
小さく縮まっていたショーツを広げ高らかに上げる。
男子達からどよめきと歓声があがった。
「ブラも…大っきい! ええっと70のEカップちゃんだって〜」
少女の方を見てにやりとした。
少女はうつむいたまま固まっている。
「こ〜んな大きな胸ってあんたしかいないけど、これあんたの?」
少女に近づくとその机の上に下着を投げ置いた。
少女は顔を真っ赤にして首を横に振った。
彼女にできる精一杯の抵抗だった。
「違うんだ。じゃあ証拠見せてよ。」
その言葉が合図であるかのように周りの女子生徒が彼女を羽交い絞めにして立たせた。
彼女は抵抗したが、2人に後ろから押さえつけられてはどうしようもない。
教室内に沈黙が流れた。
「男子〜注目〜♪」
少女の制服が上へずらされた。
「やっ」
彼女は声を振り絞って抵抗を見せたが、男子たちの歓喜の声にかき消された。
「おおぉぉぉぉ!!」
「でけ〜!」
「マジかよ〜」
「すっげ」
大半が初めて直で見るであろう、女性の乳房に思わず声が漏れる。
男子たちは、一瞬でも見逃すまいと瞬きすら惜しんで凝視し記憶していた。
「おい、…てことは、パンツも穿いてねえってことだよな」
一人の男子生徒が言うと、女子生徒はにやりと笑って少女のスカートを一気にめくり上げた。
「や…」
少女が必死に声をしぼり出したが、無駄だった。
両脇の女子生徒に脚をかかえあげられ、子どもがおしっこを促されるようにして少女の秘部がさらされた。
男子たちは今度は一言も発することなく食い入るように見ている。
生唾を飲む音が聞こえるくらいの静寂が流れた。
少女の精一杯の抵抗の声は誰の耳にも聞こえていない。
「毛薄いな」
「まあ、使ってないからまだ色もきれいだよな」
「ケツの穴まで見えちゃってるよ」
やがてザワザワと漏れ始める声に少女は一層恥辱感を募らせた。
さすがに少女も力一杯の抵抗を示した。
そのせいで抱えられていた少女は床に落ち、四つん這いの姿勢になった。
「ほら、落し物届けてやったんだから、感謝しろよ」
といって、女子生徒は少女の下着を投げつけた。
少女は下着を握り締め、泣きながら教室を後にした。
一点を見つめながら、淡々と話す少女。
もう、心も崩壊してしまったのかもしれない。
私は少女の話を聞きながら、その胸のふくらみに想像を巡らしていた。
服の上からでもその膨らみがわかるほどだ。
女性として十分すぎるほど発育した大きさで
色は白く、うっすらと血管が浮いているのだろう。
乳首もまだピンクだろうな。乳輪は大きいのだろうか。
口元が緩むのをこらえて彼女の話を真剣に聞いているふりをしていた。
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