2007.02.01.

優華の性癖
01
あきよし



■ 第一章 優華1

俺がその少女と出会ったのはつい最近の事だった。
 最初は自分の目を疑った。
まさか電車の中で…………。
その少女は電車の中で他人に見られる事を望んでいたのだ。

ガタンゴトン
俺はいつものように自宅から5駅離れたレスリング団体を経営している会社に行くために学生やら会社員やらが乗る電車に乗車していた。
レスリング団体とはその名のとおり、レスリング選手を育てる会社だ。
俺はそこでトレーナー兼コーチをしている。
その日は偶々いま注目している選手から電話があり、練習相手になってほしいとのこてだったのでいつもよりも1時間近く早く駅のホームで電車を待っていた。
俺も昔はちょっとは名の知れた有名レスラーだった。
それが21歳になったばかりの頃に、ケガをしてしまってそれ以来トレーナとコーチを両立している現状だ。
だから、俺はケガをしない体作りを目指し、気に入った選手がいたら練習を見に行き、内の会社に招いている。
この日に電話をくれたレイナのように。
レイナには悪いが、めんどくさいと思いつつも行くことにした。
俺は名の知れていたこともあり、業界では顔パスだ。
しかし、それ以外の人には全くと言っていいほど知られていない。
レイナを始めとする内の会社の選手達は俺に結構気があるらしい。
皆の様子を見ればわかる。
俺が手取り足取り教えるために、腰に手を当てれば頬を赤らめ、練習相手になってやると緊張しているのか何の抵抗もない。
なので、ハッキリ言って練習にならない。
まだまだ未熟でこれから伸びていく団体なのである。
全選手の人数は女子5人、男子3人と言うかなり人数の少ない団体になっている。
人事は俺の専門外だが、人事部も手のあいている者がいないほどに経営が厳しい会社である。
レイナに呼び出されたことがこの日は幸いし、天使? に出会ってしまった。
ホームに着いてから10分くらい待っただろうか。
ようやく電車が到着した。
時刻は6:30で車内もそんなには混んでいなかった。 いつもの時間に来ていたら、車内は間違えなく満員だっただろう。
電車に乗り込むと、俺は辺りを見渡した。
ついついやってしまう、可愛い子探しだ。
キョロキョロ見渡すと、少ない乗客の中に天使を見つけた。
−お、あの子なかなかいいじゃん。
さりげなくその子の迎えの席に座った。
迎えの席に腰を下ろして、その子を見たとき
−あれ? 変だな。
と、俺は感じた。
その子は○○高校の制服を着ていた。
その高校は俺の住んでいる最寄の駅のすぐ近くにある高校だ。
−それがなぜ電車に乗っているのだ?
俺の疑問は深まるばかりだった。
だが、その時の彼女の顔はどことなく暗かった。
何かを考え込んでいるような………。
そんな雰囲気のオーラを漂わせていた。
腕を組み考えていると、視界に妙なものが映った。
 それは目線を何気なく下に向けた時だった。
俺は我が目を疑った。
なんとその少女はスカートをめくり、パンツを露出していたのだ。
俺は完全に目が点状態だった。
だが、これで終わりではない。
席を急に立ち、はいていた水玉模様の可愛いパンツを脱いぎ出したのだ。
そして、地べたに腰を下ろしM字開脚の格好になった。
俺の心臓は破裂寸前だった。
ドキドキと心臓が脈を打っている。
少女の丸見えになってしまったいるマ〇コからは白濁の液体がとめどなく溢れている。
はっきり言って目のやり場に困ったが、それでも俺はそのあまり使い込まれてなさそうなピンク色をした性器に見とれていた。
−もう、溢れてる。一体いつから濡らしてたんだ?
 俺は最早普通の思考が出来なくなっていた。
その車両には、他にも数人が乗っていたが、誰一人として目線を彼女に向ける事は出来ずにいた。
本当は見たいだろう。
こんな可愛い天使のような子が自らの性器を露にしているのだ。
おそらくそう何度もお目にかかれる光景ではない。
俺は少女のエロティックな股間を見ることに夢中になっていて、少女の視線には気がつかなかった。
−うわー。すげぇエロイ。
興奮してきた俺の息子は、すでにズボンの窮屈さに耐えれなくなっていた。
はっと我に返ると、何やら嫌な予感がした。
そして俺は徐々に視線を彼女の顔のほうに持っていった。
−やばっ。
少女と目が合い俺はすぐに視線をそらした。
そのとき少女は笑っていたように見えた。
見られたくてうずうずしてたのか。
それとも照れ隠しなのか。
たぶん後者ではないだろう。
彼女は相当な露出狂であろうか。
などと妄想の世界に浸っていると、少女が立ち上がり、俺に話しかけてきた。
「おじさんこれから仕事行くの?」
ビクッ
俺は現実に帰った。
どう答えるべきかと考えているうちに、彼女が俺を追い詰める。
「見てたよね? 私のおま○こ。」
○○駅〜 ○○駅〜
ちょうど俺が降りる駅に電車が着いた。
−助かった。
席を立ち逃げるように電車を飛び出すと、なんとその少女までもが降りたのだ。
「ねぇ。なんで無視すんのよ。別にお金がほしいわけじゃないのよ?」
少女は援交だと思われたと思ったのだろう。
「べ、別にそういうことじゃ。ただ、お嬢ちゃんに驚いただけだよ。」
「へぇ〜。堂々と見といてよく言うわね。あ、私は黒井 優華(くろい ゆうか)って言うんだ。よろしくね。」
俺は電車内で見せた暗い顔とのギャップに驚いた。 車内では、何か物思いにふけっているような何か考え込んでいるといった表情を浮かべていた。
が、自分の名前を聞かれてもいないのに意気揚々と話す少女は車内で見た顔よりもとてもかわいく思えた。
小さい顔立ちの少女は、神に愛された女の子のように輝いて見えた。
こんな可愛い子が露出狂とは時代も変わったものだ。
時代を語るほど長くは生きていない俺だが、そうはっきり言える。
−普通にしてればもてるだろうな。なぜあんな事を……。
しつこい様だが、信じろと言われても信じれないほどの衝撃だった。
まぁともかく優華と名乗った少女は俺が胸を高鳴らせるほどと言うことだ。
背もそこそこ大きく俺の身長は173cmなのに対して、少し小さめなので、168mくらいであろう。
個人的な弁解だが、優華ちゃんにはおじさんと言われたが23歳とまだまだ若い。
人生をエンジョイ中なのだ。
女子高生から見ればおじさんなのかも知れないが……。
「優華ちゃんは何で電車なんか乗ってたの?」
俺は最初に気になっていた疑問をぶつけた。
「見てたでしょ? 私……見られたいの。誰に命令されるわけじゃなく見られたいの。昔はこんな変態じゃなかったんだけどね。最近気づいたんだ。私は見られる事を望んでいる性癖の持ち主だって……」
優華ちゃんが泣きそうな顔をして語りだした。



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