-----このページを、故・フランツ・カフカ氏に捧ぐ-----
第3回
幻想異端文学大賞

今回の「テーマ」:
“変身”


「幻想異端文学大賞」とは?

 「幻想異端文学大賞」とは、あるひとつの「テーマ」にそってオンライン作家の方々から短編小説を募集し、審査の上、「最優秀幻想異端文学大賞作品」を選出するという、オンライン初のアンダーグラウンド系文学大賞企画です。

 今回の「テーマ」は“変身”です。


全作品一括ダウンロード(68k)


受賞作品発表
※「皆様の批評」は読みたい方だけ反転してお読み下さい。


最優秀幻想異端文学大賞

蜻蛉
作者:夜長 年齢不詳 女性 バイセクシュアルの塾講師
作者のコメント:生まれて初めてこんなに長い小説を書きました。
死人が出てからのことを書いている最中に、妙に肩が凝りました。
やはり来ちゃって、見てたのかなぁ。
今晩見る夢が怖いです。
皆様の批評:夜長さんの今までの作品で最も完成度が高く、美しい作品と仕上がっている/雰囲気がよかった。夜長さんの世界にはまったって感じ/光と影のコントラストが美しい、ゆるやかな妖しい世界でした。一番共感できました/何も言う事はありません。死ぬまで100回くらい読み返したいです/いきなり読めない漢字が現れて辛かった。しかし読み進むに連れて、そんな事は忘れ去った。おもしろかった/幽霊になった事がとても残念/日本語が綺麗で、好感が持てた/最初に出てきた昆虫の名前がいかされてもよかったのでは?/出来はサイコーなんですけど、飽きました。別のもの書いて下さい/1人称小説の書き方が、いま1歩。テーマのこなし方が不十分、それさえクリアできていたなら、十分に大賞レベル


優秀賞

ちょっと効いてる
作者:赤池あすら 26歳 作家 Mail
作者のコメント:「俺宮古の六郎太。俺たち宮古犬保存会は、長年の敵、アメリカの暗殺結社ニューヨーク・ボーリング協会と金星でヌークリヤガンで決着をつけることになった。シリウス共同体から買った外宇宙ネタをがつんと決めて、訓練に余念はないよ」
 人類が培い、伝承してきた英知は、僕たちが受け継ぎ、磨いていく必要がある
と思う。そういう目的で、これを書きました。
皆様の批評:島の伝統と、宇宙の舞台が不思議にマッチしていた。読み終えた後の余韻が好き/主人公の性格にいつになくアスラさんの作品には珍しく、野性味だけでない、好感がもてた/それにしても、またまたキマッってるなあ。キメながら書いてんのかな?/このセンスには脱帽!傑作/お祭りムードがよくでている。映画のような場面が、脳裏に浮かんでくる/なんだか可愛い話でした/気の抜けない作品でした。すべての文字が重要、と思わせた。しかし、付いて行けなくなった。終盤、訳がわかりません/SF的空想力のない人間には、かなり辛い作品でした/まとまりはよくなりましたが、ロジャー・ベラズニーの焼き直しですね


佳作

スペース大相撲宇宙場所
作者:ザッピー浅野 31歳 幻想異端文学連盟盟主
作者のコメント:“最強”とは何か?
        その答えがここにある。
皆様の批評:宇宙最強の男を書こうという、とんでもない志でみごとに暴走している/文章テクニックはまずいとこも多くあるけど、大切なのは、志とそれを追求する意志であると考えるので、5つ星です/テーマについては、ここまで大胆に変身されればOK/格好良いハリウッド映画を観ている様です。読み易い。ストーリーと文体が合致しました/猟奇さもダークなものもなんもないのに、ここまで幻想異端してしまう作品もあるまい/スケールでけえ。前半やたらに設定が折りかさんでしまって残念/格闘技は全然知らないのですが、楽しめました。ラストがちょっと物足りない/ちょっと入りこみにくかった。でもストーリーは考えてるな、って感じで尊敬/アンチナチュルの登場は、憶えている人には良いと思うけれど‥‥難しい所です/で、結局「最強」って、なんだったんですか?/何が言いたいのか解らんぞ〜!!


参加賞

変身入門―初級編―
作者:週刊文学文芸編集長 30歳 男性 LEVEL42戦士
作者のコメント:今回はあらゆる意味でゴメンナサイです。まず、ふつうの話でゴメンナサイ。落ちがなくってゴメンナサイ。マジでイジメに苦しんでいる人ゴメンナサイ。ELTのファンの人ゴメンナサイ。そして、つまんなかったらゴメンナサイ。次回は本格的な幻想小説にしたいなあ。
皆様の批評:文章が、とても好きです。展開も素敵/狙い通りにすべてきれいにまとめましたね/クライマックスは読めてしまって残念。オチが効いている/おばあちゃんの存在がとても笑えた/全体的に纏まっているが、あまり意外性が無かったのが残念/アーサー王のジャムが良かった/誰もが思っただろうけど、蓋に穴を空ければ?と思いました。その為、非常にイライラさせられました/文章力、構成力は、プロ並。それが仇になって、プロの失敗作程度のレベルになってしまっている/オチが不安定。もう一工夫ほしかった/うーん…面白くなかったです/はずしたな


萌えて!パラダイス
作者:Qビック 350歳 オス 殺生森の古狐
作者のコメント:暑い夏だったので、少しでも涼しくなるようなものを書きました。オーソドックスな変身ネタですが、なぜか、変態ものに・・・・。
皆様の批評:とにかく面白い。こういうノリはすごい好き。読みやすさもぴか一/もう、ナニも言うことがない。萌えてください/朝起きたら美少女だった。Qビックさん流のカフカのパロディの仕方が抜群/テーマをきっちり処理できている/またハードな・・・。ちょっと読むのがしんどかったです/「変身」と「変態」、どちらが書きたかったのでしょうか? テーマが消化不良という印象です/つまらない。平凡だと思います。でも、読み易いです/前回は趣味の違いで減点でしたが、今回は出来そのもので減点


初めて御訪問の方は、御参考までに
「第3回幻想異端文学大賞」募集要項
を御参照ください。


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