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淫乱奴隷の日常1
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求められているものは一体何か。
香芝は自宅のリビングの入り口で、仕事から帰宅して早々に目の当たりにした
現状に脳をフル回転させていた。
『あぁ、ん……気持ちいいよぉ……もっとぉ……もっとお兄さんので突いて…っ』
甘えているというよりは快楽に溺れているというような粘っこい声は、
テレビの横と天井に設置されたスピーカーから延々と垂れ流し状態だ。
完全防音だからできる音響設備はこのマンションの売りのひとつだったと
今更ながらに思い出した。
間接照明だけがぼんやりと灯された薄暗い部屋で、香芝には買った覚えのない
65型の液晶テレビだけが眩しいくらいに光を放っていた。
『あ、っ……すご…中でお兄さんのいっぱい出てるっ』
液晶画面の中、感極まったような声で泣いた少年が、シーツを握り締める。
完全にもたらされる快楽の虜になったようにまた違う男に後ろから挿入されて
身体を揺らす彼は、その実全く溺れてなどいない。
見た目ではわからないだろうが、内心は冷め切っている。
スピーカーからは結合部からなる淫らな音や、少年が夢中で男に口で
奉仕する音に至るまでが明瞭に聞こえてくる。
少年なのに、画面の中で喘ぐ彼はメイドの姿をしていた。
それもかなり乱され、膝丈のスカートには白濁が飛び散っている。
(そういえば、そんなの着せられたなぁ……懐かしい)
画面の中、少年の───今より幼い香芝の顔にどぷっと大量の精液が注がれる。
それを幸せそうにごっくんと飲み干して、また他の男のモノを舐め始める。
初まりは無理矢理で、何人もの男に犯されるうちに、次第に快楽に狂って堕ちるという定番な流れを収録したその映像は、たしかに香芝を写したものだった。
それはわかるが、それを流す意図がわからない。
映像は無人の部屋で流れ続ける。
仕方がないので香芝はとりあえず風呂に入ることにした。
こんな仕掛けがあるならば、きっとご主人様はくるはずだ。
仮に放置方向に話が進んだとしても風呂に入っていて損なことはない。
そう決めて風呂に入る間も映像は流したままだ。
手早く中の中まで綺麗にして出てくると、変わらず部屋は無人で映像は
流れ続けている。
テレビの中の映像は、懐かしい母校の制服姿で無理矢理犯されているところまで
戻っていた。どうやら繰り返し再生される設定らしい。
(いつから流れてたんだ、これ。というか、どういう意図だよ……)
わからない。まるでわからない。だが、わからないわけにはいかない。
犬として、そんな不出来さは許せない。
主が考えることを汲み取り形にする義務が犬にはある。
(高校の制服でも着ろって?それとも、今日は輪姦でもする気か??それとも
メイドさん?そもそもこの時なにされたっけ?)
映像を撮影されたのは、神近と出会ってすぐのことだ。
まだ犬にすらなっていなかった頃の話。
見知らぬ場所においていかれ、その後は一般的に言えば陵辱されたと言っても
いいほどに何時間も嬲られた。
慣れていたから香芝はそれに何を思うわけでもなかったが、
改めてこうして見てみればなかなかにえげつないことをされている。
(これが平気だったって高校生としてどうなんだ。というか、売りに出されてたら
俺の人生、終ってたなぁ……)
実際に通っている高校の制服は着ているし、顔出しもしている。
つくづく売りに出されなくて助かったと思う。
(あの人、これをどんな気分で観たんだろ)
少しくらい欲情しただろうかと考え、すぐにその考えを打ち消した。
するわけがないのだ。神近はこの痴態が偽りだと見抜いている。
つい数日前恋人になった時にもそれらしきことを言っていた。
そんな生温いものに欲情してくれたなら楽なことこの上ないが、実際はもちろん違う。
(さて……そんなご主人様は何をお望みだ?家にいて輪姦も面白味にかけるから
なさそうだし、制服は昔散々使ったし。吊るしだの縛りは常だし……メイド?
いや、服がないし……あっ)
バスローブ姿で立ったままああでもないこうでもないと考えているとふとあることに
気づいた。そういえば、少し前にいかがわしいことにしか使用しない部屋を
片付けていた際にあるものを見つけた。
これも香芝には買った覚えのない物だったが、そういうことはしばしばあることなので
気にもしていなかった。
とりあえずは確かめようかと映像はそのままに、普段は使われることのない部屋の
鍵を開けて中へと入る。
そこは今では単に性的な欲求を満たすためだけの場所になっている。
ここもまた防音構造が施されているために、何度となく放った香芝の悲鳴さえも
きちんと閉じ込めてくれているのだろう。
中に入れば、中心に馬鹿でかいベッドがひとつ。その他にソファがふたつ。
それ以外には道具が置いてある棚がいくつかある。
それらを無視し、部屋に隣接しているウォークインクローゼットに入る。
当然ながらまともな服はあまりない。殆どは畳んで収納できない拘束具などだ。
その中に、何故か女性用の服がある。
正確には女性が着るようなデザインのものを、男でも着られるようにサイズを
変えてあるものだ。
買った覚えもないのに、そんなものが七着も置いてあった。
(これかな?そういえば、コスプレとか女装ってしたことがないし)
どちらかというと肉体的に責められることが多いため、そういったことはしたことが
なかった。香芝も女装癖はないため、関心もなかった。
(……とりあえず、着るか。どれでもいいんだろうか……)
あまりもたもたしていて準備中に神近が来ても困る。
とりあえず、少し前に一緒に見にいったSMクラブで香芝が気に入っている子が
ナース姿をしていて可愛かったから香芝が褒めちぎったなんていう出来事も
あったため、無難にナース服を手に取る。
(なんで黒なんだ。ナースで黒って。入院したら最後墓地に直行しそうじゃないか……)
吊るしてある衣装を手に取りそれを片腕にかけるとその下にある
背の低いタンスの引き出しを開けた。
そして軽い眩暈に襲われた。
(……だから誰が買ってくるんだよ、ペニストッキングとか………
まさか田辺じゃないよな。まさかな。こんなの買わせてるとなったら
もう俺死んだら田辺に遺産相続するくらいしか詫びができない……)
こんなことを仕事としてやらされる側はたまったものではないだろう。
通販もあるとはいえ、どんな感情を抱いてこれを手配するのか。
タンスの中から女装に必要なものを手に取り、
何者かの手で準備されている靴をクローゼットの外に置く。
そして最後の最後で、流石につけることに抵抗があるペニストッキングを
まじまじと見つめ、悩む。
貞操帯だのボンデージだのはそれこそ沢山あるのだからそれでもいい気が
するのだが、奴隷としてはより恥ずかしくて惨めな方を選択することが正解だろう。
自分の変態さに今更ながら溜息をついて、結局より恥ずかしい方を選ぶ。
全てのアイテムを揃え、バスローブを脱ぎ落とすと最も身につけたくない
ペニストッキングを広げてみる。それはまさかの初心者にはやや装着の難しい
二重筒構造となっていた。何度か手の中で広げたり回転させたりして
ようやくそれが下向き牽引用のカバーつきのものだと理解できた。
装着後の姿は何度となく見たことがあるために記憶を頼りに
なんとか一番難関だろうそれを装着し終え、その上に女性物の下着をはく。
やや盛り上がっている気がしないでもないが、比較的女性のような形が出来上がる。
ただ、後ろに引っ張っている素材が真ん中で食い込むためにまるで女性の
それかのような筋ができていてひどく惨めな気分に陥った。
そこはもう視界に入れないよう努力をしてメンズブラではなく正真正銘女性用の
ブラジャーをつけ、そのまま黒のナース服を羽織る。それは通常のナース服では
勿論なく、こういうプレイ用につくられているせいかファッション性が高い。
丈も本当にこんな丈で働いてくれると入院生活も楽しくなりそうなミニ丈だ。
膝上20cmくらいは行きそうなほどで、屈めば間違いなく臀部が露になるだろう。
なにより、股間がやたらとすーすーして心もとない。
そこが無防備にされる不安感や頼りなさは常日頃から味わわされているが、
そのどれとも違う感覚だ。
よくわからない悲しい気分に陥りながら残るガーターベルトとオーバーニーの丈になる
黒いストッキングを履き、靴を履く。
とんでもない用途にしか使われない全身鏡で完成した姿を映し、重度の眩暈を感じた。
(………キツイ……)
化粧もなく髪もそのままだからか、それとも男の身体ではそもそも無理があるのか、
見れたものではないとまではいかないが、なかなかに受け入れるには厳しい姿だった。
やたらと短いスカートと、ベルトで引き上げているストッキングの間からのぞく足は
面積的にまだいい。
だが、いくら細身といえど肩幅などがやたらとごつい気がする。
しかもナース服であるにも関わらず、ワンピースタイプのそれはあろうことか
スリーブレスだ。
フロントに下まで下ろしきれるファスナーがついており、黒地に襟から走る
赤いラインが左右両方にデザインされている。
やたらと俗っぽい仕上がりのそれになんとも物悲しい気持ちを味わったところで
またリビングへと戻る。
7cmはあろうかというヒール高の黒光りするエナメル靴がやたらと歩きにくい。
リビングでは観客もないのにまだ映像が流れている。中盤くらいのことだっただろうか。
無慈悲に動き続けるマシンバイブに犯されている自分が画面の中で泣いていた。
尋常ではない速さによる摩擦を軽減させるためにマシンからは常にローションが
垂れ流しになっている。
犯されたその床下はローションの水溜りができていた。脳がおかしくなりそうなほど
部屋中に水音が響いている。
不意に、そんな状況ですらまだ余裕があったらしい過去の自分が一瞬だけカメラを
みた。そんなはずはないのに、目があったような気がしてぞくりと背筋に視線が走る。
(あんな状況でもそういえばカメラは意識してたっけ………ん?カメラ?……まさか…)
脳裏に閃いた可能性にぐるっと天井から部屋中を見渡す。
こんな脈絡もなく撮影されていた映像が垂れ流されていた理由をようやく掴む。
それが、本日のプレイ内容だったらしい。
(やられた………絶対、撮ってる……)
己の不出来さを呪ってももう遅い。
間違いなく、家中にカメラがしかけられているだろう。恐らく盗聴器もだ。
この家は香芝の家でありながら、香芝自体は香芝のものではない。
故に、何をされてもおかしくはないし、反論の余地はない。
その範囲はもちろん香芝自身だけではなく、香芝の所有物にまで及ぶ。
(ああ……くそ………。戸惑ったところなんて絶対に見られたくなかったのに……)
どこに仕掛けられているかわからないカメラから逃げるように俯いて唇を噛み締める。
いつだって利口な犬でいたいのにまだまだ未熟だということらしい。
悔しさにはっと短く息を吐き捨てる。
(だったら……とことん痴態を晒してやろうじゃないか………)
頭の中を切り替えると、再び出たばかりの部屋へと戻りもう一度鏡と向き合う。
今度はその姿に抵抗感など湧かなかった。
ただ惨めさと恥ずかしさに肌が全身が舐るような熱に焼かれていく。
こんな姿を見られたときのことを想像し、貶める言葉やその冷たい瞳を思い出して
熱っぽい息を吐く。
ぞわぞわと騒ぐ首筋を指で宥めながら、ゆるゆると低音やけどのように疼く下肢を
手のひらでそっと撫でる。
無理やり固定されている場所に布が食い込み苦しさにじわりと全身が汗で湿る。
もどかしい感覚を抱え、道具が置いてある棚まで行きそこを開けると、
そこには医療系の道具が整然と並んでいた。
傾いた思考の中ではそのどれもが治癒のためではなく、責め苦のため作られた
道具にしか見えなくなる。
ピンホイールなんてもはやその造形からして凶器にしか見えない。
実際に力の入れようによっては大変な事態となるし、なったこともある。
流石に今日はそんなものが登場する機会はなさそうで視線を上の段へと動かす。
そこにあるものは主に尿道に使用する医療用の道具各種だった。
それらも割と本格的なプレイのときに使うものなので、どうにもこの姿でするのは
感覚的に違う気がした。
だが、ひとつだけ道具を取り、ついでに一緒においてあった医療用手袋と
消毒液なども抱え込む。
次いで隣の一般的な性玩具が置いてある棚からは大き目のローターとローションを
取り出す。
準備を済ませてリビングへと戻ってもまだ主は訪れない。
まさかあれこれしたはいいが放置だったらどうしようという不安も起きたが、
それはそれで気持ちがいいことには間違いはない。
リビングに戻りテーブルに持ってきた道具一式を置くと一層期待に鼓動が早まった。
主の手であらゆることを教え込まれた身体はパブロフの犬状態でその道具を
見ただけで身体を反応させる。
穴という穴が疼く。全ての穴を塞いで欲しいという欲求に駆られる。
そんなことが現実になっている映像が、相変わらず下品な音と共に再生されている。
道具の前でぺたりと床に座り込み、まず最初に手にしたのはアナル用のローション。
指先に少しだけ取ると足を広げ、床に肩をつく形で尻だけを掲げ上げる。
いつもとは違い臀部で布が捲れ上がる感覚がしてその恥ずかしさに呼吸が乱れた。
女装姿で自ら尻を突き出して弄っているかと思うととんでもなく惨めで、
それだけに理性が揺らぐ。
「……ぁ………」
つぷっとぬめった指先が意図せず中に入り思わず声が漏れる。
服装のせいかその声がいつもより甘ったるく聞こえて羞恥に唇を噛み締める。
抱かれても女などとは思ったことはないのに、今日はどうしてか女になったような
錯覚が襲う。
そんな香芝を神近はどんな目で見下ろすのかと思うといつの間にか
激しく指を出し入れしてしまっていた。
「あぁ……ん、ぅ……もっと………」
うわごとのような自分の言葉にすら唆された身体がテーブルの上の道具に
手を伸ばす。
視界の隅にうつる、幼かった日の自分。
全身に精を受け、それでもまだ食い荒らされる身体。
誰とも知らない男のモノを後ろに銜えこんで、泣きじゃくりながらも喘ぎ、
今の香芝を見ていた。
「……いいな………俺も、挿れて欲しい……」
もうあの時とは違うから誰でもいいわけではないけれど。
「ご主人さま………」
ご褒美をもらうには、しなければならないことがある。
そのために香芝は手にしたものをうっとりと舐め、行為に溺れていった。

   

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