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愛染 prologue
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幼い頃に両親が離婚した。
それはまだ、雪乃があまりにも幼すぎて、大人の事情など全くわかるでもなく、
ただひたすらに両親の愛を求めていた頃の話。
愛に飢えた幼少期。父の後ろ姿だけが記憶に残る。
それでもそばに居てと我儘をいうことはできなくて、ただ口を噤んでその背を
じっと見つめていた。
何年も経ち、諦めの果てに誰もみなくなった頃、父が再婚をした。
新しく暮らすことになった日当たりの良いぽかぽかした家。
今度こそ、やり直せるかもしれない。家族になれるかもしれない。
そんな想いで4つ下の弟を見つめた。
無愛想ではあるが、父達と話す姿から思春期特有の素っ気なさなのだと思った。
仲良くなれるかもしれないと期待に胸を踊らせた、家族となった初めての夜。
その日、雪乃は弟に犯された。

   

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