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君が眠る前に

Our Sons(1991年作品)

ヒュー・グランド、ゼルイコ・イワネク 他
ファイル 383-1.gif
劇場未公開

ジェームズ(ヒュー・グランド)とドナルド(ゼルイコ・イワネク)はパートナーとして同居していたがドナルドがエイズを発症、末期まで治療を拒みつづけ余命二週間となった今、初めて入院をした。ジェームズはドナルドのことを思い、長らく音信普通となっていたドナルドの母ルアン(アン・マーグレット)に真実を話そうと決心する。しかし、それは余りにも辛く、心が痛んだためケンカしつつもドナルドよりは良好な親子関係を築いていた実の母(ジュリー・アンドリュース)にドナルドの母への言葉を頼んだが…。

アン・マーグレットとジュリー・アンドリュースの対比も面白いが、アン・マーグレットがカツラを被っていてそのカツラが“ドリー・パートン”のようでちょっと笑えた。(もしかして、それも狙いか?)だが、流石としかいえない女優の母親役には脱帽。うまいよなぁ…しかし、物語の主役はジェームズとドナルドの二人の恋人ではなく、長い間悩んで、結論を持ち越してきた母親二人の話だろう。

物語の冒頭で、ジェームスの母親は「葬式なんて祖父以来かしら?」と言うが、ジェームズは「僕は18回」とあっさり口にする。その時、母親は驚くも無言だった。これは相当、セリフとして驚いた言葉だ。途端に、ジェームズの状況と自分の状況の対比に考えさせられる。彼のセリフは重い。又、ドナルドが見舞いに来た母親にチョコレートを勧める場面があるが、それが悲しかった。うつらないと判っているのに手を出さない母に向かって熱心に勧めるドナルドに涙があふれそうになる。

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君が眠る前に
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絡み洋画::カ行