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恋人たちの曲 悲愴

The Music Lovers(1970年作品)

リチャード・チェンバレン、クリストファー・ゲイブル 他
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同性愛的傾向の有るチャイコフスキー(リチャード・チェンバレン)は周囲から言われてやむなく結婚をした。相手は情熱的な手紙を贈り続けたニーナ(グレンダ・ジャクソン)という女性だった。しかし、結婚生活はチャイコフスキーに不満や不安を与えたに過ぎず、憂鬱病にかかり、妻とは別居する。 妻ニーナはその後、チャイコフスキー夫人という地位のまま別居生活を送り、それが次第に彼女を蝕み始め精神を病んで病院に送られてしまう。 チャイコフスキーは病と作品における不振から自殺を図るが、長年のパトロンである未亡人ジータ・フォン・メック夫人(イザベラ・テレジンスカ)の援助により作曲に専念できることになり、次第に名声を手に入れたが…。

通常描かれるチャイコフスキー像とは全く違った(有る意味ダークな部分かも)シナリオの作品。同性愛の噂も肯定されている。その相手として、アントン・シロフスキー伯爵(クリストファー・ゲイブル)で少々オネエ系で描かれている。しかし、それらしいのは冒頭の泥酔後のベッドであり、「あったんだ~」で終わる既成事実の確認だけ…そりゃないよ。(でも、リチャード・チェンバレンのベッドシーンなんてみたくないか…? 女性陣がそろいも揃って、チャイコフスキーの曲で「妄想」するシーンが多数出てくる。それが入ると、妙に冷めてしまって3歩ほど引いてしまう。(…ありえん)

まぁ、それだけ、叙情豊な曲だといいたいのだろう。監督は鬼才ケン・ラッセル。なら、仕方がないと、言える物語の進行とつくりかもしれん。ジータ・フォン・メック夫人の息子だと思うのだが(もしかしたら侍従?)双子の少年が出演している。ウラジミール&アナトールという役でデニス&ジャン・マイヤーズの二人。バロック調の絵画のような子達だったが、セリフはなしでした。

Title
恋人たちの曲 悲愴
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絡み洋画::カ行