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ドリアン・グレイ/美しき肖像

THE SECRET OF DORIAN GRAY(1970年作品)

ヘルムート・ベルガー、リチャード・トッド他

オスカーワイルド原作『ドリアングレイの肖像』の映画化。
ファイル 459-1.gif
美貌のドリアンはモデルとなって若手画家バジルが肖像画を製作していた。バジルの異常なまでの執着は、モデルであるドリアンに注がれ、画商のヘンリーはバジルの最高傑作であると絶賛して、その絵を買い取ってモデルのドリアンに贈った。ドリアンもその絵が気に入っていたが、絵だけが美しく老いる事のないものなのに、自分自身が老いていくのが耐えられなかった。 これがもし、反対なら…自身が若くいつまでも美しく絵だけが老いてくれるならと、考えていた。社交界デビューした彼は美しく、人気があったが破天荒で麻薬や背徳行為などの醜悪をさらしても、彼はいつまでも美しく周囲が老いていってもその美しさは損なわれる事はなかったが、逆にバジルが描いたドリアンの肖像画は醜く変貌していった…。

映画のストーリーと小説は大筋としては同じですが、ちょっと違うのでどちらも読んでご覧になった方より楽しめるかも。小説ではドリアンの内面の変化に影響するヘンリー・ウォットン卿が詳しくかかれていますのでストーリーはやはり原作の方がいい。ドリアンを自身の影響下において翻弄するのはウォットン卿だが、こちらの作品には「画商のヘンリー」として出演するだけで本来の役目を果たしていません。

※ 「リーグ・オブ・レジェンド/時空の戦い」という映画(元ネタはアメコミ)の登場人物7人の内の一人にドリアンが登場します。暗黒大陸探検家のアラン・クォーターメン、海底二万リーグのネモ船長、二重人格のジギル博士、透明人間のスキナー、ドラキュラの吸血鬼ミナ・ハーカー、トム・ソーヤーの冒険のトム・ソーヤー、そして、不死身の貴族ことドリアン・グレイ(スチュワート・タウンゼント)です。
私は、このドリアン見たさに劇場にいっちまいました(登場人物が全て何がしかの小説の主人公ですので、その本を読んでいる人にはわかる小ネタ満載映画、オチもね) 絡み映画「カーテンコール」で主役であるジェイソン・フレミングはこの時、ジギル博士の役で出演しています(涙)

※ 同じ題材で1945年にアルバート・リュイン監督作品「ドリアングレイの肖像」もある。(こっちは見る機会がなく未だに見てません…がしかし、原作により近いのはこちらだそう)

Title
ドリアン・グレイ/美しき肖像
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妄想洋画::タ~ハ行