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ムーンライト・ドライブ

CLAY PIGEONS(1998年作品)

ホアキン・フェニックス、ヴィンス・ヴォーン 他
ファイル 86-1.jpg
公開時のキャッチコピー…愛よりも、殺しよりも、友情。

小さな田舎町の郊外で親友と他愛も無い射撃に興じていたクレイは、突然、親友から銃をつきつけられ『女房と浮気をしている』と詰め寄られる。クレイは否定(事実は浮気)、しかし親友は『銃で自殺』してしまう。親友は何もかもをクレイに罪を着せて復讐しようとした。そのことを親友の妻アマンダに告げると『自分は哀れな未亡人だから、クレイとは関係がない』と言い放つ。仕方なく、親友の死体を車に乗せ、飲酒運転の末の事故に見せかけ処理をすると、今度はアマンダが上手く処理できたんなら、又付き合おうとクレイをつけまくる。しかし、クレイはアマンダを拒否し、プールバーで絡んできたアマンダを平手で殴ってしまう。そこへテンガロンハットを被った妙に明るい人懐っこい笑顔で接してくるレスターという男がいた。クレイとレスターは意気投合し、今度一緒に釣りにでも行こうと誘い合ったが・・・。

キャッチ・コピーにつられて見たが、まぁこんなもんか…。『ケーブル・ガイ』や『ヒッチャー』よりはあっさりした関係だし『ウォッチャー』のように愛の告白もないので、濃厚な関係は見られない。キャッチコピーの理由が良くわかる気がする。本当に、愛よりも、殺しよりも、友情なのだ。友情はあくまでも友情で、愛情への昇華がみられなくて、まるで水平線のように一直線で上がる事も下がる事も無いものになっている。期待度マシマシで見た私が馬鹿だったんだわ。映画全体のトーンは明るく、巻き込まれ型殺人で死体が沢山でるわりには、妙にほのぼのしている。

ホアキンがどこにでもいそうな若い青年を演じていて実に良かった。田舎の青年が似合うよなぁ。音楽がカントリーってのも良い感じだ。しかも明るい。ラストもあっさりしたもんで、背筋の寒いクライム・サスペンスを見た感じではない。映画の内容は…というより、クレイ役を演じたリヴァー・フェニックスの弟ホアキン・フェニックスに座布団10枚かな?

ヘンな映画に出演するホアキンだが、彼が出ているということで映画をえらんでもいいかもと最近思わせる役者になったように思う。

Title
ムーンライト・ドライブ
Category
妄想洋画::マ~ワ行