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マイ・フレンド・フォーエバー

THE CURE(1995年作品)

ブラッド・レンフロ、ジョセフ・マゼロ、アナベラ・シオラ 他
ファイル 87-1.jpg
エリックは隣に越してきたデクスターとふとしたことから友達になる。デクスターは輸血が元でエイズに感染していたが、友達がいなくていつも一人で遊んでいた。エリックは仕事で忙しく息子の事を顧みない母親を疎ましく感じていた。そんな二人がお互いを理解して、エリックは親友の為に、エイズの治療法を探そうと食餌療法を試みるが、煎じた薬草でデクスターが死にかけてしまい、エリックがデクスターと付き合っていることをエリックの母親に知られてしまう。交際を禁じられたエリックはデクスターを説得して、ルイジアナにいる医師が発見したエイズの特効薬を分けてもらう為、旅にでるが…。

よく言うありがちな「お涙ちょうだい」モノではありません。人が死んだら(特に子供)とっても悲しいから泣いてください…なんてモノではないんです。エリックとデクスターの青春があります。それを見守ろうとするデクスターの母親(アナベラ・シオン)の存在が厳しくもあり優しいのです。…という感動ものの作品に「妄想」を感じてしまう自分は何だろうと、思うのだが、これだけは止められませんわ(笑)

治療薬を貰いに出かけた先のテントの中でデクスターが己の不安をエリックに語る。「気が付くと暗い宇宙の中に自分はいて、それは死んでいるか生きているのかさえわからない。そして、目が覚めるとそれは現実なのかどうかもわからない。もしかしたら自分は死んでいるのかもしれない」と吐露する。そんなデクスターにエリックは、汗で濡れたシャツを脱がして自分の着ていたシャツを着せてやり、片方のスニーカーを差し出す。「これを抱いて寝ればいいんだ。エリックの臭い靴を抱いて寝れば、目が醒めた時にこの匂いを嗅げばここが宇宙であるはずがないと思えるから」このシーンは感動ものでしたが、いやはや妄想も炸裂でした。このシーンがラストシーンへと繋がる伏線だとは思いもよらず、ラストシーンを見たらなんだか涙よりも清清しさに心打たれた。(あぁ、神様ごめんなさい)

※ 「依頼人」という映画の時に美少年の片鱗を見せたレンフロが次作である本作品で、Rフェニックス級の美少年であることを証明してくれた。しかし、それ以降自身のトラブルも相まって作品には恵まれていない。

Title
マイ・フレンド・フォーエバー
Category
妄想洋画::マ~ワ行