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「ん、は、あ……。……ええ…っ!?」 夢うつつにロビンがあげていたあえぎに、突然、驚きの声が混じった。 ようやく目が覚めたようだ。 「ナ、ナミ、何してるの…?」 「あ、起こしちゃった? ごめーん。気にしないで寝てていいよ。」 ナミは一度上げた顔を、ロビンの脚の間に戻す。 「やああっ。」 硬く尖った可愛い突起を舐めあげると、ロビンは高い声を上げて背を仰け反らせた。 ナミの愛撫にロビンの体はすっかり溶けていたが、起き抜けの頭と心が快感に追いつかず、焦ってうろたえているのがとても可愛い。 ナミが手を延ばして、指の間に乳首を挟みながら胸を揉むと、ようやく今の状況を理解したのか、両手で顔を覆ってしまった。 もう散々、上半身には悪戯をしたし、寝ているロビンの素直な表情を堪能した後なのだ。それに、下腹部に顔を埋めているナミからはどっちみち顔が見にくいので、今はそれを咎めない。 「あ、あん、や……。」 ナミの舌がうごめくたびに、ロビンは腰をがくがくと震わせる。声もいつもより大きいようだ。ロビンからしてみれば、途中からいきなりの行為のようなものなので、我慢が上手にできないでいるのだろう。 いつもの、恥じらいながらも快楽に震えるロビンも可愛いが、素直に乱れてくれるロビンも負けないくらい可愛い。 一回りも年上の大人の女性の筈なのに、ナミの愛撫と睦事に、いじらしいほどの反応をしてくれる。 「ああもう、可愛いなあロビン。大好きだよ。」 ナミはロビンの膝を目一杯開かせ、脚の付け根に吸い付いて、濃い痕を印した。 濡れそぼった箇所を指先でいじりつつ、片脚を抱え込んでなめらかな内腿に頬ずりし、唇を滑らせる。 「ああっ、ナミ、や…ぁ、あん、あ、だめ、だめ……。」 「だめじゃないでしょ。ほら。」 いつもより随分と、限界が早いようだ。 腰をせり上げ、切羽詰まった声をあげるロビンの一番敏感なところを、既に熟知した一番好きな撫で方で転がしてやる。ロビンの秘所からはどんどん蜜があふれだしてきているから、ナミの指の動きもますますなめらかに、繊細になる。 「ああっ、ナミ、ナミ…、ああ…っ。」 ロビンはナミを呼びながら、全身を突っ張らせて達した。 それを見つめるナミの体にも、甘いしびれと、悦びの震えが走る。 ナミは指の動きを止めず、親指で花芯を撫で転がしながら、指を二本そろえて、ロビンの中へと滑り込ませた。 豊潤に流れ出る蜜のせいで、吸い込まれるように根元まで入った指を、ナミは親指と連動させるように動かした。 「あああっ、や、あ、あっ……。」 ロビンの体がまた跳ね上がり、粘膜に包まれた指がぎゅうと締め付けられる。 けれどもあまりにロビンのそこが濡れそぼっているから、つるりと押し出されるだけだし、また差し入れるのだって簡単だ。 まだナミは指の動きを止めない。立て続けの絶頂に、ロビンは激しく身を捩り、枕にしがみついた。 ロビンの乱れように、ナミは興奮が止まらない。 しっかりとロビンの片脚を抱え直し、深く曲げさせた膝に軽く歯をたてる。 「あ、いやっ、ナミ、や…っ。」 しなやかな体が激しく逃げを打つが、狭いベッドの上、ましてや快感に支配された体では、ナミにだって押さえつけられる程度の可愛い抵抗にしかすぎない。 秘肉を擦り、花芯を押しつぶすようにして転がすと、ロビンはまた、あっけなく絶頂に達した。 激しい震えが少し治まるのを待って、ナミはようやく、ロビンから指を抜いた。 手首の方まで濡れた手は、素早く脱ぎ去った自分の下着で軽く拭う。どうせ明日は洗濯になるのだから構わない。 ぐったりして、荒い息をついているロビンの片脚を跨ぎ、ナミは半分だけ体を乗せるようにしてロビンに覆い被さった。 「ロビン、大好き。可愛かったよ。」 「……ひどい……。」 せっかく愛を告げているというのに、ロビンは涙目でナミをにらんでくる。 「だって、ロビンってばぐっすり寝てて、胸揉んでも何しても起きないんだもん。嬉しくって、調子に乗っちゃったよ。」 ナミはロビンの乳首に、自分の乳首をちょこんとくっつけてみた。 「ロビンが安心して眠ってくれるようになったのは嬉しいし、でも、こんな可愛いの目の前にして何もするなってのも酷な話よねえ。」 乳首同士をキスするようにつつきあわせながら、ナミはロビンの頬に唇をふれさせる。 拗ねたようにそっぽを向いていたロビンだが、顔を戻してきたのは唇にキスが欲しい証拠だと勝手に決めて、ナミはロビンに口づけた。 深く唇を重ね、胸もむぎゅと押しつけあう。弾力が心地よくて、ナミはわざと何度も胸を擦りつけながら、ロビンの舌と口腔をたっぷりと味わった。 ロビンの腕がナミの背に伸びてくればもう、機嫌が直ったようなものだ。とことんロビンはナミに甘い。こうして許されるたびに、ナミもロビンがますますいとおしくなる。 「ナミ……。」 キスの合間、はあ、と熱い呼吸と一緒に、ロビンが甘くささやいた。 「……好き。」 熱っぽく潤んだ瞳が、ナミを見つめて細まる。 「私も! 私もロビンが大好きだよおー!」 ナミは夢中になって、ロビンをかき抱いた。 サンジではないが、すっかりメロメロ状態だ。浮かれた頭の片隅で、今度サンジくんと一緒にロビンにメロメロしてみようかしらと思いつつ、うちゅうとロビンの唇に吸いつく。 片腕はロビンの頭を抱え込み、慌てた様子のロビンにめいっぱい深くキスをしながら、豊満な胸を揉みしだいた。そして更に、太腿をロビンの脚の間に押しつける。 「んー…っ。」 脚を絡み合わせていたから、膝を閉じても、ナミの脚を挟むだけだ。 ロビンはもう事後のピロートークのつもりでいたようだが、そうはいかない。ナミはもっとロビンの可愛い姿が見たい。 ナミは太腿を、ロビンのそこにぐいぐいと擦りつける。わずかな間では乾く筈もないくらいに濡れて充血していたそこからは、すぐに新たな、暖かい蜜が流れてくる。 同じように、ナミも熱を帯びた箇所を、ロビンの太腿に押しつけた。 ナミはロビンが達する時に、おそらくはロビンと同等に近い快感を得ているのだが、ナミがロビンの体から直接に快感を得ようとすると、ロビンは喜んで、自分からも愛撫をしかけてくるのだ。 ロビンの手も、ナミの胸を揉む。 ナミは体をずらして、ロビンの乳首を唇に挟んだ。 尖って固くなり、吸いやすくなっているそこを口と舌で可愛がりながら、激しく揺れだしたロビンの体の下に手を滑り込ませた。 背を撫で、臀丘の膨らみも揉む。胸とはまた違った揉み心地の良さだ。 「あ、あ…ん、は…っ、ナミ、……ぁんっ。」 「ああ…っ、ロビン、ねえロビン、気持ちいいよ…っ。」 ナミが快感を訴えると、ロビンの体の揺れがいっそう大きくなる。 びくびくと跳ねる体を、夢中になって擦りつけ合う。 とろけるように弾む熱を、飽きることなく交わし合った。
「あーん、ロビンー。」 ぐしょ濡れの箇所を軽く拭くと、ロビンは素っ気なく、乾いたままのナミのベッドの方へと移動してしまった。 ついついしつこくあれこれしてしまったので、御機嫌斜めというより、疲労困憊状態らしい。 はー、と、大きな息を吐いて、ロビンは頭まで掛け布を被ってしまう。 どうしようかなーと思いながら、ナミは大きくあくびをした。今日は一人寝かなーとあきらめたが、突然どんと背中を押されてびっくりした。 けれども、この船の上ではよくあることである。ロビンの腕だ。 「えーと?」 何を求められてるのかなーと困りながらも盛り上がった布団の方を見ると、目も咲いていたりして。 更にもう一本、にょきっと生えた白い腕が、掛け布をちょっとだけめくりあげた。 「わーい、ロビンー。」 そうとなればナミにも判る。早く入ってこいと、ロビンに誘われているのだ。 ナミは飛び込むような勢いで、掛け布の中に潜り込んだ。 むぎゅむぎゅ強引に抱きしめれば、ロビンもそっと、ナミに身を擦り寄せてくる。 互いにもぞもぞ、落ち着く場所を探し合っているうちに、ナミの腕がロビンの枕にされていた。 ロビンは布団に潜ったまま、ナミの胸に顔を押しつけてくる。 「もう起こさないでね。」 ちょっとだけつんとした口調でロビンはささやいた。 「はいはい。おやすみ、ロビン。」 ナミは笑いをこらえて、まじめな声で返事をする。 「……おやすみ、ナミ。」 ロビンは小さく呟くと、ナミの胸に頬を擦りつけ、すぐに寝息をたて始めた。 ナミは満面の笑顔になってしまいながら、ロビンの頭をそっと撫でる。 嬉しいなあ、と、心から思う。 この船が、そしてナミが、ロビンのぐっすり眠れる場所であることが。 無防備な、何もかもをさらけだした姿を見せてくれることが。 「大好きだよ、ロビン。」 黒髪のてっぺんに、ナミはそっと口づける。 恋人にするキスではなく。 ただひたすらに、優しい気持ちでふれる。 そしてナミも、ロビンを抱きしめて眠りについた。 ぐっすりと深く。とても暖かく。
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2010/04/01 |
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