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サンジとウソップは仲良しだ。 サンジにとって、ウソップは麦わら一味の中で一番、何でも話せる相手でもある。泰然としすぎてどこか突き抜けているルフィ、同い年だが基本は筋肉脳みそなゾロ、チョッパーは医療にかかわらない面ではまだかなり幼いし、レディ達の前ではいつも格好よく悠然とした男でありたい。 そんな訳なので、話相手、遊び相手にはウソップが最適だ。気配りの効く性格や、暖かい優しさ、達者に回る口と乗りの良さは、サンジの心を解し、楽しい気持ちにさせてくれる。逆にサンジも、ウソップより少し年上であることや世慣れた知識、目配りだって細かい方だし、ウソップもきっと頼りにしてくれていると信じている。 サンジはウソップと、ちょっとした気分の揺れからくだらない話まで、何でも語りあったり、喋るばかりではなくちょっとした馬鹿をやって楽しんだりして、友情を深めあっていた。
そんなウソップとは、猥談だって、こそこそとする。 いかがわしい雑誌なども、2人で回しあったり、一緒に眺めたりする仲だ。最近は大人の男共も加わり、猥談にも花が咲くようにはなってきていたが、今まではこれまた情緒のないルフィとゾロは話に興味を持たず、チョッパーは医学的な面では女体にも興味を持つが、それではサンジの興を削ぐばかり。 ウソップも田舎育ちのせいか性的には遅れがちではあったが、ちょうど興味を持つようになったのと、サンジがあまり猥褻すぎるネタは好きではなく、初々しいくらいのものの方が好みだったのとで、ちょうど2人の感覚が合致したのだ。フランキーが貸してくれようとした雑誌は、2人には激しすぎて、むしろ萎えアイテムだった。さすがは変態だとの認識は深まったが。 そんなふうにこそこそと遊んでいた2人だが、たまたま長く続いた航海、刺激がなさすぎて退屈しきっていた。 魚は大量に釣れる海域だったので、サンジも食糧不足にあまり頭を痛めずに済んでいたので、尚更暇だった。 「なーウソップ、なんかえろい話してー。」 「えー……。やだよ、サンジくんしろよ。」 「最近さすがに想像力が限界ー。なんだよ、夢物語はウソップの得意技じゃねえか。」 「いややややや、そちらのジャンルは無理です、勘弁して下さい。」 「してやらないー。童貞の想像力は経験者よりものすごいと聞くぞ。さあ、心の翼をはばたかせるんだ。」 「やーめーてー。いーやー。」 ぐだぐだとテーブルに張り付き、だらけた会話などがちんたら進む。 欲求不満はたまるが、雑誌も飽きたし妄想のネタも尽きた。体を動かして発散しようにも、喧嘩相手のゾロは剣士が仲間にくわわって嬉しいのか、ブルックとあれこれ何かやっていて、サンジとは最近接触がない。船が壊れなくていいとウソップもフランキーも云っているが、サンジとしてはストレス解消ができずにますます不満である。 「そうだ!」 突然サンジがぱんと手を叩いた時、ウソップの何かがヤベーセンサーは、敏感に反応した。 しかし、きらっきらの笑顔のサンジがこっちを向いたので、精神的に追いつめられたような気になって、退出の言葉がでてこない。 サンジはえへーと、子供が照れたような顔をして、ウソップにくっついてくる。 「ななななな、何ですか、サンジくん。」 「うん、おれ、いいこと思いついた。なあウソップ、抜きっこしようぜ!」 誇らしげなサンジの言葉に、ウソップはひっくり返りそうになったが、サンジが抱きついてきていたので残念ながらそれは果たせなかった。 「あわわわわわわわわ。」 頭はぐるぐる、体が熱くなってどーっと汗が吹き出してくるが、うろたえまくるウソップに構わず、サンジはにこにこ嬉しそうだ。 「いいだろ、おれとおまえの仲じゃん。おれ達、阿呆なことも間抜けなこともすっとこどっこいなことも一緒にできる親友だろう? なあ、だから、抜きっこしてみようぜ。な?」 サンジはにこにこ笑いながら、ウソップの前に手を伸ばしてきた。 する、と撫でられ、ウソップは思わず脚を閉じるが、サンジが手を離さなかったので、挟み込んでしまったような形になる。 「何、おまえ、脚閉じる派?」 サンジはからかうように笑うが、ウソップは真っ赤になってふるふると首を振るのが精一杯だ。 サンジの手をどけて欲しいが、脚を開いて自由にされると、これから何をされるのかとも思ってしまう。 「うわあっ。」 サンジの指が服越しにウソップの前を撫でたので、思わず奇声をあげてしまった。 指先だけちょこちょこと動かしている、わずかな動作のはずなのに、ウソップの背筋にぞくぞくっと、あやしい震えが駆け抜けた。 「おれ、たぶん、うまいと思うけど。」 にやっと笑うサンジは色気をぷんぷん醸し出していて、そんなの、自分相手に出すなー!とウソップは叫びたかったが、あいにく動揺しすぎて声がでない。 「野郎のもんなんか、気持ち悪いし、さわりたくなんかねえけどさ。ウソップのならいいよ。な?」 かと思うと、今度はわざわざ背中を丸めて目線を下げて、甘ったれた声で見上げてくる始末である。 その間も、こちょこちょと、サンジの指は繊細な動きを続けていたりなんかして。 じわじわと、ウソップのそこは、熱を帯びだしてきたりする。 サンジもそれにはしっかりと気付いていて、ここぞとばかりにウソップに駄々をこねた。 「なんだよー、おまえばっかりずーるーいー。おれにもしろよー。」 「ず、ずるいって……。」 ウソップの声は、焦りと突っ込みが半々だったが、おずおずとその手があがり、あたりをさまよった。 サンジはすかさず、ウソップの手を取る。 「な。して?」 返事を聞かずにウソップの手を引き、自分のものにさわらせた。 ズボン越しの刺激ではあるが、やはり、他人の手の感触はいい。 サンジは、はあ、と、深い吐息をつく。 ウソップの手に手を重ねたまま、自分のものを揉み込ませながら、サンジも同じようにぐいぐいと、ウソップのそこを押してやった。 サンジの手を挟み込んでいたウソップの腿の力が、次第に抜けてくる。 「……な、人にしてもらうのって、いいだろ?」 「うー……。」 ウソップは真っ赤になって、サンジから顔を背けながらも、こくんと小さくうなずいた。 やはりウソップもいい感じにお年頃なので、好奇心と興味と、そして何より実際の快感には弱いようだ。 「ほらほら、こんなの、海賊ならよくあることだって。大したことないって。」 「そ、そーゆーもん?」 「男ばっかの環境だからなー。」 あれこれ適当なことを云っているうちに、ウソップもだんだんその気になってきたようだ。 サンジが手を離してもウソップの手は離れず、そしてようやく、自ら指を動かし始めた。 そろそろと、遠慮がちながらも自身を撫でられ、サンジのものは少しずつ大きくなってくる。 ウソップの方は、サンジよりも先だ。 鼻先まで赤くしたウソップが真剣な表情をしているので、とりあえずはサンジも黙って、しばらく互いに撫であっていたのだったが。 「な、ウソップ、そろそろ服きつくねえ?」 布越しにも形が感じ取れるようになってきたあたりで、サンジはウソップに声をかけた。 「おれもそろそろ脱ぎてえなあ。下着汚しそう。」 だいぶウソップも積極的になってきたので、今度は直接して欲しくて、サンジはそう誘いをかける。 サンジがさっさと下を脱いでしまえば、ウソップも照れてもじもじしながら、下を脱いで露出した。 「へえ。いいもん持ってんじゃねえか。」 おだてながら手を伸ばして、サンジはウソップのものをつかむ。 「な。おれのもして。」 すぐにウソップのものを扱き始めながらねだると、やはり気が良いというのか何というのか、ウソップも手を使い始めてくれた。 「んっ、は…ぁ、何だよウソップ、うまいじゃん。」 さすがは器用というべきか、それとも右手とお友達の期間が長いのか。 すぐに気持ちよくなってしまいそうなのを我慢して、サンジはにやりとウソップに笑いかける。 「サンジくんこそ…っ。」 短く答えるウソップの息は、既にあがっている。 サンジの手を先走りが濡らし始めていた。 なのでサンジはもっと感じさせてやろうと、指であちこち撫でまくり、ウソップが強い反応を示す場所を探していく。 たぶん、ウソップが集中してサンジのものをいじってくるところは、ウソップの好きなところだ。 なのでサンジはウソップにもそれをしてやり、自分の好きなところもウソップに教える。 サンジのやり方もウソップは気に入ったようで、なかなかの反応だ。 さすがは仲良しの自分達なだけあって、こんな時でも息が合う。 「あ…んっ、サンジ、も、おれっ。」 「もちょい、待て。おれも後少し…。」 じきにウソップが根をあげた。 サンジも、誘った自分が先に果てるのは恥ずかしいと思っていたので、ウソップの言葉にほっとして絶頂を目指す。 「んん…っ。」 先にウソップを出させてやり、ほとんど間を空けず、サンジも放つ。 「…………ひー……。」 達した後、ウソップは真っ赤になってうろたえていたが、サンジはにっこり笑って云ってやった。 「気持ちよかったな。」 悪びれない素直な笑顔を向ければ、結局は乗り気になって達したウソップも、否定はできないようだ。 「……う、うん……。」 「だろ。またしような。楽しかったな。」 サンジはウソップの肩を抱き寄せて、ますます笑顔を追加してやる。 そう。サンジとウソップは、とてもとても仲がいい。 二人だけの秘密を持つことは、ますますその友情を深める役にも立つ。 なのでその後、サンジとウソップは、二人でこそこそ楽しい遊びに耽るようになったのだった。
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2010/06/05 |
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