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サンジとの秘密の遊びに慣れてきたウソップは、なんだかんだで積極的だった。 えーとかうわーとか云っているのは口だけで、おもしろがってサンジに手を出してくるようになった。 ちょっと教えてやっただけで、器用なウソップはどんどんテクニックを上げていく。 それでサンジがつい声を出したり、変に身悶えたりしてしまうようになると、ますますおもしろがって、サンジのもの以外のところにまで指をふれてくるようになった。 もちろんサンジだって負けずに、ウソップにあれこれしてやっているのだけれども。 しかしなまじサンジは、本番の経験も、余計な知識もありまくるところがよろしくない。 ウソップはまだ当分は、手淫をしあうだけで十分楽しんでいそうだったのだが、サンジはそうもいかなかった。 確かにウソップは上手だし、ずいぶんうまくなったし、すごく気持ちいい思いをさせてもらっているけれども、なんというか、やっぱり、その。 精神的にちょっと物足りないような気になってしまうのは、やはりサンジが、女を知っている身だからである。 とは云っても、男の固い体はやっぱりおもしろくないなー、とかいう方向ではない。 入れたいなー。とかいう方向の方である。 男同士のあれこれでも、挿入が可能なこと自体は知っていた。伊達に男所帯で暮らしてきた訳ではなく、自分には必要のなかった筈の知識まで、大量に吹き込まれていたのだ。 なのでサンジは、ウソップに入れさせてくれないかなーと、思うようになったのである。 どういう方向で持ってったらウソップがその気になってくれるかな、と考えて、しかしサンジはふと、男同士だから、ウソップも自分に入れたがるかもしれない。と思いついた。 意外なことに、それは案外嫌ではなかった。 あんなところにあんなもんが入るのかな、と、そういう不安はもちろんあるが、どうにかなるものらしいし、それにウソップならば痛くないようにしてくれるんじゃないかな、と、そういう信頼は強くある。 それに、男の体の中には、気持ちよくなれるスポットがあって、そこを刺激されるとたまらないらしい。 ……いいなー。と、サンジは思った。 とかく、快感や欲望には弱いサンジである。 女の子を抱く快感は知っているサンジだったが、男に抱かれる快感も知ってみたいなー。と、思った。 それにウソップは童貞だから、抱く側の快感はまだ知らないのだ。 だったらそちらをウソップに譲って、自分は抱かれる側に回るというのはどうだろう。 自分はウソップより年上だし、色々教えてやるべき立場だし。 何も知らないままでは、ウソップも可哀想だし。 だから、サンジが入れられる側になってあげれば、ウソップも童貞が切れるし、自分も未知の快感に巡り会えるし、一石二鳥だ! ――――と。何かどこかがずれた思考を展開させたサンジは、そう結論づけていた。 そして、速攻でウソップに迫り、丸め込み、実行に至らせて。 ああもう、ウソップの野郎は、やっぱりテクニシャンだぜ。 これからもおれが鍛えてやろう。 サンジは非常な満足感と共に、そういう結論に至ったのであった。
そんなふうに、サンジに押されまくり、流されまくりのウソップではあったが、実は全然嫌ではなかった。 恥ずかしいが、好奇心一杯、性欲一杯のお年頃である。 興味津々ではあるが自分からは云い出せないようなことやそれ以上のことを、サンジはどんどん提案してきて、ウソップを喜ばせてくれた。 それに、ウソップの愛撫で素直にサンジが感じてくれるのが、とても自信にもなっていた。 元々、大の仲良しのウソップとサンジである。 人にいえない下半身事情を共有して、ますます仲良しになった。 さすがに、その先のことまで誘われた時にはひっくりかえるほど驚いたし、サンジ相手に童貞を捨てるのってどうなんだろうと思ったのだが。 「どうせそのうち、お仕事のレディにお願いすることになるんだろうから、それだったら、気心の知れてるおれの方が気楽じゃねえ?」 と、そう云われて、大きく心を揺らがせた。 知らないお姉さんとふたりっきりで、無事に初体験が遂行できるのかといわれると、どうにも自信のなくなるウソップである。 そういう意味では、相手がサンジなのはとりあえず余計な緊張はいらないかもしれない。 それに、そういう云い訳は結局は建前で、純粋にウソップは興味があったのである。 いろいろと大変ではあったが、何とか無事に達成できた。 サンジも充分感じてくれていたようだし、後で一杯褒めてもらったし、ウソップもとても気持ちよかった。 サンジはとてもいい奴だ。 何でも話せて何でもできる、とっても素敵な親友だ。 二人の秘密を持っても、関係がおかしくなることもなく、今までより更に仲良くなれたので、ウソップはとても満足している。 サンジが大好きだなあ。サンジが仲間でよかったなあと、ウソップは思った。 きっとサンジも、ウソップのことを同じように思ってくれていると、心の底から素直に思える。 ウソップは毎日、充実した日々を送っていた。
そんなある晩。 ウソップとサンジは深夜のキッチンで、仲良く性欲解消に励んでいた。 サンジももうすっかりウソップに入れられるのがお気に入りで、体調が悪くなければ毎回必ず体を繋げたがる。 もちろんウソップだって、サンジの誘いを断らない。 ウソップの方から誘うこともあり、そうすると、サンジはますますノリノリだ。 なので今日もごそごと、二人は楽しんでいたのだった。 「ん…、は、ああ……。」 甘い声を零しながら、サンジは床に寝たウソップにまたがり、屹立したものの上にゆっくりと腰を落としていった。 とろとろに解された秘奥に、サンジはウソップのものを深々と飲み込んでいく。 サンジのそこは、ウソップが解した。 オイルを使い、器用な指で固いそこを柔らかく緩めて、内側の粘膜まで、充分に溶かす。 濡らされ、潤わされて広げられた秘肉は、ウソップの指をくわえ込み、きゅうきゅうと締め付けるのだった。 「サンジ、……きもちい?」 耳元でささやかれると、サンジはもう、こくこくと一杯うなずくしかなくなっている。 ウソップとするのは、いつもとっても気持ちがいい。 ウソップはとても優しいし痛いことなんかしないし、丁寧にサンジの中を擦って緩めて、そして、例の快感スポット前立腺を、たっぷり刺激してくれるのだった。 そうなるともういつもサンジは、すっかり快感に溺れてしまう。 自分のテクニックだって披露して、ウソップを楽しませてやりたいと思うのに、快感にあえいでしがみつくのが精一杯になってしまう。 あんまり自分ばかりよがっているのも悪いと、ある時サンジは思い切って、ウソップのものを口にくわえてやったことがあった。 当然そんな経験もなかったウソップは大層喜び、その日はサンジが勝ち誇ったような気分になったものだったが、その後ウソップからお返しをされて、サンジは非常に大変だった。 しかもウソップは、気が向けば後ろにまで舌を使ってくれるようになり、その時の自分の乱れっぷりは、なかなかに思い出したくないものがある。 体の内外から感じまくらされ、涙を零してしゃくりあげたり、声の止まらない口からよだれを垂らしてしまったりと、レディ相手では知らなかったような快感の数々だった。 どうしよう、おれこのままじゃ、レディを抱けなくなるかも。と、たまに不安に襲われつつ、もちろん、そんなことはするななどとは口が裂けてもいいたくないサンジだ。だってもっとして欲しいのである。 サンジはもうめっきり、ウソップとの行為に夢中だったが、しかし本当に気持ちがいいので仕方ない。 けれども、どう見ても自分の方がいい想いをしまくっているような気がしてならないサンジは何となくウソップに申し訳ない気分にならなくもない。 なので先日ついた島で、サンジは思い切って、ウソップを花街に連れていってやろうとした。 「んー。いいよ。いかねえ。サンジとしてる方がいい。」 しかしウソップは、きっぱり断ってきたのである。 それも、サンジにあれこれ押し流された時の、本当は興味があるけれども及び腰になっている曖昧な拒否ではなく、真剣にその気はないと判る、堂々ときっぱりした断り方だった。 サンジだけ行ってくれば、と、ウソップにはそう云われたのだが。 確かに一瞬、自分も長らく女の子を抱いてないよなーと、そう思い出したのだが。 何故かサンジはその気にはなれず、そのまま、ウソップと一緒に宿を取ってしまったのだった。 もちろんその晩も、ウソップとした。 そしてやっぱり、船でもまた、ウソップとやっているのであった。
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2010/06/07 |
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