愛美の奴隷生活
まーくる:作

■ 第一章 握られた弱み5

愛美が目を覚ますと、そこは気を失った体育準備室だった。だんだんと意識が戻ってくるにつれ、ビショビショなスカートの濡れを感じ、押さえつけられ写真を撮られ、失禁したことがフラッシュバックしてきた。

「(やだ…あんなこと……イヤ…恥ずかしい…こんなに濡れちゃって…どうしよう)」
「起きたな。」

すると不意に声がした。声のしたほうを見るとそこには制服姿の桃子が立っていた。愛美は一瞬たじろいだが、絞め落とされたことを思い出し、怒り起き上がった。

「おいおい、ちょっと待てよ。写真、どうなってもいいんか?」

と桃子が制し、愛美の動きが止まった。止まった愛美を見下しながら、桃子は続けて話した。

「いきなりかかってくるなんて、立場わかってないんじゃない? むしろ感謝してくれないと。」
「…なんで感謝しなきゃいけないのよ?」
「もう体育ははじまってんのよ? 誰がみんなにアンタのサボリを説明してあげたとおもってんの?」
「えっ!? 説明って……!?」
「ふっ、安心しなよ。誰にも我慢できなくて小便漏らしたなんて言ってないよ。」

焦る愛美を見ながら、楽しそうに桃子が続ける。

「アタシと一緒にいて、準備中にバケツが落ちてきて倒れたって言ってあるからさ。」
「……で、みんなは?」
「心配で一回見に来たよ。だれもバケツじゃなくて小便だとは気づかなかったけどね。」
「………」
「まあそれでアタシが見学ついでにアンタを見てるってワケ。」

愛美は皆に知られていないことで一安心していた。しかし、すぐに写真のことを思い出し、桃子に問いかけた。

「で…山中さん…写真は…」
「写真のことはエリカ次第じゃない? アンタ、エリカに食って掛かってたからもう返してもらえないかもね〜。」
「そ、そんな…」
「ま、エリカが放課後もアンタを呼んでるからその時に聞いてみれば?」
「…森本さんが?」
「放課後に旧校舎の3−5に来いってさ。」
「旧校舎の3−5…」
「そ。授業が終わったら来なよ!」

命令口調で言う桃子。完全に見下しながら話され、愛美は怒りを押し殺していた。

「……」
「来・い・よ!!」
「…わかったわ。」

再度強くいう桃子に、愛美は渋々返事をした。
愛美の態度にムッっとした桃子であったが、すぐ再び嘲笑いこう言った。それは愛美にとっては重い、一言であった。

「あとエリカから1つ伝言。」
「…何?」
「その小便臭いスカートは脱ぐなってさ!」



愛美たちのいる学校は、大きな新校舎とそれの3分の1の大きさの旧校舎でできている。今は1〜3年までのA〜Gまでの教室の授業が全て新校舎で行われているため、旧校舎で授業を受けることはほとんどない。旧校舎を使用するのは、科学や物理の実験で複数のクラスが被った場合や、文化祭などの活動。普段は、放課後に文科系の部活が1Fの各教室を使い、一部の先生が同じく1Fの職員室にいる程度で、2〜3Fはほとんど無人であった。そして3−5というのは、3Fの一番隅、つまり新校舎や職員室から最も離れているところだった。
桃子との会話を終えた後、皆に桃子の説明通りの言い訳をした。濡れたスカートは、トイレットペーパーでできるだけ水分をとり、見た目はかなりふつうに見えるようになったが、触感と臭いはほとんど変わらなかった。6時限の授業中は、お尻にずっと濡れたスカートを感じながら座っていた。スカートの水分がパンティにもうつり、パンティも後ろはグショグショになってしまっていた。

「(くっ……)」

濡れた感触がイヤでもぞもぞと動く。そして、その状態を楽しんでいるかのように、桃子の目線が後ろからずっと刺さっていた。
授業が終わりホームルームも終わると、桃子は愛美の耳元で

「先行ってるからちゃんと来いよ。」

と告げ教室を出て行った。愛美は学級委員の仕事を終え一緒に仕事をしていた友人らと別れ一人で3−5に向かった。

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