愛美の奴隷生活
まーくる:作

■ 第二章 始まった主従生活5

「んん…」

愛美は奈緒美の責めを必死で耐えていた。しかし、耳や首をくすぐるように舐められ、巧みに乳房と乳首を責められると、どうしても声が漏れてしまう。

「(いゃ…くすぐったい…なんか変な感じ…)」
「んふふ〜♪」

奈緒美は責めながら気づいたのだった。愛美がまだ処女であることに。
触った時にから感じた違和感、体を触られることに全く慣れていない不器用さに、愛美の男性経験がないことを察知した。
事実、愛美はまだ男性経験はなかった。中学高校と常にモテていたが、運動や友人関係、自分のやりたいことをしてきたため、恋愛する気がなかったのだ。事実数多くの告白は受けてきたが、全部断ってきた。
奈緒美はそれに気づき笑うと、乳首を重点的に責め始めた。

「んあっ」

愛美は思わず大きな声を洩らし、口に含んでいたバイブを落としてしまう。それを聞いてニヤニヤと笑うエリカと桃子。
愛美は頬を染め、体をよじりながら落したバイブを拾おうとするが…

「ダメだなぁ、愛美〜♪ そんなダメな口はおしおき♪」

そういって奈緒美は愛美の唇を自分の唇で塞いだ。愛美は予想外のことで目を丸くしている。
いきなりのディープキス、奈緒美は愛美の口の中まで舌を入れ、ぐちゅぐちゅと掻きまわす。
いきなりのことに驚いた愛美は、自分のファーストキスが奪われたことも忘れ、全く動けず、ただ茫然とされるがままになっていた。

「アハぁ♪ 愛美マグロぢゃ〜ん♪」
「んん……んんん!」

奈緒美の圧倒的なキスで、教室内にはびちゃびちゃといやらしい音が響き渡っていた。
奈緒美は激しいキスをしながら、愛美の胸への責めもしっかりとやっていた。口も胸も激しく責められ圧倒された愛美は、奈緒美のキスに無意識に応えようとしていた。

「あっ……んんっ!」

奈緒美の舌に絡めるように自分の舌をだし、奈緒美の口の中まで伸ばそうとしていた。
愛美は何も考えず、ただ奈緒美に応えていた。奈緒美も愛美の反応に気づいたが、何事もないように続けた。愛美のその仕草はまだ不器用ながら、自ら反応したことにエリカらはにやりと笑った。
そして愛美と奈緒美が絡み合っている時、ガラガラっとドアの開く音がした。

「!!」

その音を聞いて不意に冷静になった愛美は、奈緒美から離れた。
そしてドアのほうに目をやるとそこには生徒会長の朝比奈優だった。朝比奈は現在学校で生徒会長を務め、教師・生徒からの信頼は絶大な存在だった。気が強く仕事には厳しいが、周りに対する気配りや優しさを忘れない、愛美の尊敬している先輩だった。
去年朝比奈が副委員長を務めていた時に、文化祭目前で全生徒会長が病気で倒れた時に、2年生ながら生徒会や学校を統率して見事文化祭を成功させたり、いままで生徒に評判の悪かった体育祭をいくつものアイディアで一役人気イベントにしたり、卒業式もよりよくなるようにと教師と徹底的に話し合い、大きく変えていった。
また、キリッっとした顔立ちに、背中まで伸びた美しく黒い髪、頭脳明晰・スポーツ万能、と3年生でも1・2を争う美人であり、学内でだけでなく他校や中学生にもファンが広がっていた。まさに完璧な才女と呼ぶにふさわしい存在であった。
愛美も生徒会で2年代表として、関わっているため、朝比奈との接点は多く、自分の目標として、先輩として朝比奈を慕っていた。去年の朝比奈の行いの数々を目の当たりにし、感動した愛美は1年の後期に生徒会の門を叩いたのであった。

その朝比奈がドアを開けるとツカツカとこっちへやってくる。愛美は朝比奈が助けに来てくれたと思い声を出す。

「朝比奈先輩…朝比奈先輩! 助けてくださ……」
「エリカ様……」

愛美の声は朝比奈の信じられない言葉によって遮られた。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊