雨宿り
横尾茂明:作

■ 黍稈細工2

「これがセンスイカン? …これじゃコオロギさんも乗れないじゃない…」

「だから模型だって言ったじゃないか!」

「モケイ…ってなーに?」

「そうか…模型の意味も分からないのか…」

「それより君はどうして女の子なのに潜水艦なんか作るの?…」

「お父さんが乗ってるの!」

「へーっ水兵さんなんだ! 僕のお父さんは戦車に乗っているんだよ!」

「センシャ…? センシャってなーに?」

「まっ…いいや…ウフフ」

一郎は小学1年生の女の子に…何をむきになって言ってるのかと思わず笑ってしまった。

「戦車のことはお父さんに教えて貰いなさい、それよりこんなに服を汚しちゃって…お母さんに叱られるぞー」

少女は初めて自分の服を見…あぁーて顔をする…。

「仕方のない子…内緒で僕が洗ってあげるからこっちにきて!」

二人はまた庭に向かう…。
母屋からは見えない庭の灯籠の陰に古い散水用の蛇口が有った。
一郎は手ぬぐいを水で濡らして淑子のワンピースに付いた泥を拭き始める…。

「これはとれないや! ちょっと脱いでごらん…ここだけもみ洗いするから」

少女はエッて顔をする…一郎はこんな幼い子でも恥ずかしがるものかと不思議に思う。
少女の顔を見つめる…少し恥じらんでモジモジと身を揉む。
(しかし…なんて可愛い子なんだろう…)

「ハイ! 万歳して」

一郎の有無を言わせぬ言葉につられるように万歳する少女…。

ワンピースの裾辺りを掴み上方にたくし上げて脱がせる…。
少女の裸は幼い少年のよう、しかし体のまろやかさと肌の艶は光り輝いて見えた…。

汚れた部分をもみ洗いし灯籠に掛けた、そして少女に「すぐ乾くから待っててね!」と言い蛇口を閉めようとしゃがんだとき少女のパンツが目に入った。

「わっ…パンツも泥だらけじゃない! …これは拭いたくらいじゃ取れないヨー」
「これも洗うしかないか…」

「さー脱いで!」

「でもー…」
「でも淑子…恥ずかしいもん…」

「何いってるの、こんなドロドロのパンツ履いてたらもっと恥ずかしいでしょう、さっ早く!」

一郎はいやがる少女のパンツに手を掛けて一気に引き降ろした…。

「あっ…」

二人は同時に声を上げた…
少女は恥ずかしさで…一郎は少女の性器を目の前で見たからであった…。

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