雨宿り
横尾茂明:作

■ 雨宿り6

「今日は神様の慈雨のおかげで…あまりにも偶然にお逢いすることが出来、こんなに愛された…今は幸せすぎて怖いくらい…」
「でも坊ちゃんが去った後の事を考えると…」

「だから思い出を一杯下さい…坊ちゃんの存在を今日はこの体に刻んでいって下さい…その思い出に…私すがって待っていますから…」

淑子は握ってた陰茎を一旦放し、一郎の手を取って己の股間に導いた…。
「ここに触れてて下さい…坊ちゃんの手を感じていたいの…」
そう言いながらまた陰茎を柔らかに握ってきた。

淑子の性器は柔らかで暖かかった、柔らかな毛の感触、恥丘のまろみ…。
指は自然に折れて割れ目を探ってしまう…。
指先は狭間に柔らかに潜り…お湯が満ち溢れた泥濘に浸る、指先に絡む襞粘膜の感触はあの時のままに一郎の心を淫らにとろかしていく…。

「あぁぁん…坊ちゃん…そんなこと…」

指先は上下に陰唇の内面を辿る…大陰唇と小振りな小陰唇の間は指先がヌルヌル滑って気持がよかった…。
一郎は中指と薬指で二枚の陰唇をはさみ、滑らかに擦っていく…。

淑子の呼吸が次第に荒くなり一郎にしがみついてくる。
次に親指の腹で軽やかに陰核を揉み上げてみた。

淑子の腰が震えを帯び、甘い喘ぎが一郎の耳たぶを擽っていく、いよいよ愛液を溢れさせる膣に指先は移っていく。

性器下辺に一際深い孔を感じる…「これが膣…?」

一郎の指はぎこちなくも膣孔入り口にモジモジ遊び…そして少しずつ潜っていく…。
膣内面のざらつきやでこぼことした感触…女性器の神秘に圧倒され、視界がフッと白く濁る。

指になめらかな膣粘膜を感じながら陰茎はむくむくと屹立していく。
「あっ、ぁぁ坊ちゃん…硬いです…」

指は付け根まで挿入され…また抜かれる、何とも言えぬ膣のぬかるみの感触はたまらなかった、一郎は性感に身をゆだね…性の欲するままに指の注挿を繰り返す。

「あぁぁぁぁ坊ちゃん…坊ちゃん…」

淑子は感に堪えないといった様子で一郎に深くしがみつく…。
陰茎は腹に着くほど反り上がり、先からは淫液をこぼれさす。
(アァ…この滑らかすぎる孔に入れたい…)

淑子も性感に喘ぎながらも指は自然と亀頭に絡み、淫液に濡れた亀頭の腹を刺激し始める。
(クゥー…もう射精しそうだ…)一郎は焦る…(今度こそ淑子の中でいきたい)

膣から指を抜き、強く淑子の舌を吸って起きあがる。
射精感に堪えながらも淑子の脚を抱え、「いくよ…」と震える声を絞り出す。

「坊ちゃん…私の体に刻んで下さい…坊ちゃんの赤ちゃんが欲しいの」

「……………………」
一郎は赤ちゃんと聞いて一瞬たじろぐ…しかし眼前の赤く爛れて開く襞の艶めかしさには抗しきれない…あぁーままよとばかり一郎は膝を進めた。

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