雨宿り
横尾茂明:作
■ 雨宿り8
一郎は淑子の脚を大きく開き、陰茎を刺し貫いたままゆっくりと体を起こす。
淑子の半裸が見渡せる高さまで体を起こし膝を開いて座る。
結合部が眼下に見える…淑子の真っ白な性器周辺と陰茎は血糊で濡れていた。
「淑ちゃん…痛くないかい?」
「もう痛くないです」
腰を抉るように突き入れてみる…そして抜く…眼下に淫らすぎる光景が繰り返され一郎の性感はさらに深まっていく…。
一郎は淫らに溺れ、淑子にこの淫らすぎる生殖行為を見せたくなってきた。
前に屈み淑子の頭を受け、そして挿入行為が見える高さまで持ち上げた…。
「あぁぁぁイヤです…あぁぁこんなこと恥ずかしいこと…」
淑子はイヤイヤしながら顔を手で覆ってしまう…。
しかし瞬間ではあったが…一郎の陰茎が恥ずかしい性器に差し込まれる情景は脳裏に鮮明に焼き付いていた。
「あっ、あぁぁぁ…ぼ…坊ちゃん…淑子…変…」
顔を覆い、焼き付いた性交場面を心に描いたとき、突然に快感が吹き出た…(あぁぁぁんん…これが性感なの)
もうそれはとろけるほど気持のよいものだった。
「ぁぁ坊ちゃん…淑子も気持ちいいです…」
「こんなの…あぁぁこんなの…素敵」
(坊ちゃんお願い…もっといじめてください…もっと…あぁぁ気持いいですー)
一郎も限界に来ていた…心の片隅で避妊しなくては…抜かなくてはと思っていたが、めくるめく快感に前立腺がワナワナと震え始めたとき…全ての倫理観は吹っ飛んだ。
「うっ! うぅぅぅぅ……くぅぅ、うぅぅぅ…あっ! あぁぁぁぁ」
一郎は腰を激しく振る、尿道をもがきながら迸る射精感は激烈な快感を伴った…。
淑子は快感の波が押し寄せたとき、突然腰奥をくすぐられる感覚に驚いた…それは先ほど喉奥受けた射精刺激と分かった瞬間…気の遠くなるほどの快感が破裂したのだ…。
「あっ! あぁぁん…はぁぁぁぁぁぁぁ…………あっ、あっ、あぁぁぁぁ………」
一郎の腰は最後の一滴の精液を絞り出すかのように淫らにも屈伸を繰り返す。
(あぁぁこんなに気持ちがいいなんて…うぅぅぅ何回でもしたい…ずーとしていたい…)
そして腰の屈伸は徐々に緩慢になっていく…快感は少しずつ薄らぎやがて陰茎が膣に柔らかく挟まれる感覚が戻ってきた。
淑子の膣が時折収縮するのが分かる、そのたびごとに譫言で「坊ちゃん…」と叫ぶ…。
一郎は女の快感の長さに驚いてしまう…
淑子の顔中に優しく口づけする…拳を固く握りしめ可愛くイク女…。
陰茎は差し込まれたままに一郎は側位の形に倒れ…女を深く抱きしめた。
胸のなかでビクンビクンと震える可愛い女…もう一郎の陰茎は固さを取り戻し始めた。
(今度は優しく緩やかに繋がろう…)
一郎は随喜に泣き始めた淑子の眼から溢れる涙をそっと舐めて抱きしめた。
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