淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 呼び戻された陵辱4

「よく似合ってるぞ、その髪型。やっぱりお前には、ショートカットがよく似合うな。幼く見えて、中学生って言っても通るぜ! 雑誌の表紙を飾った頃みたいにヨ!」
 先日、雄一が切った髪は、綺麗にカットし直されている。短くなったヘアースタイルは、雄一の期待通り有紗を2・3歳幼く見せた。
「ううっ、あ、あなたが無理やり切ったくせに……」
「つべこべ言わずにスカートも脱ぎな!」
 有紗は、怒りに眉を歪ませスカートのホックを外した。
(わたし、何をしてるんだろう? こんな卑劣な男の為に、服を脱いでいる。ストリップショーを演じようとしてる……、こんな卑怯者の為に……)
 有紗は、雄一の期待通りになっている自分が悔しかった。ショートカットにセットされた髪も、自ら裸体を晒そうとしていることも、全て雄一の言うがままになっている。ホックを外されたスカートは、すらりと伸びた脚を滑るように床に落ちた。

 有紗は、恥かしい気持ちを隠すようにすっと立っている。腕で胸や股間を隠したり、膝を折ったりしたら、恥かしさを見透かされて雄一を楽しませるだけだと思った。すらりと伸びた脚、贅肉のまったく付いていないお腹、若々しく隆起した双乳……。贅肉など、どこにも付いていないのではと思える肢体だが、全てが少女特有の柔らかい曲線で出来ている。今、有紗の肌を隠しているのは、足元を飾る真っ白なソックスと、お揃いのパステルピンクのブラジャーとパンティー、それだけとなった。昨日、美由紀の女らしいセクシーなランジェリー姿を見て、有紗も少し背伸びをしてみようと思って選んだランジェリーだった。今日も、昨日と同じように美由紀にランジェリー姿を見せることになるかもしれない。そんな思いが、パステルピンクのランジェリーを有紗に選ばせていた。

「ガキっぽい下着だな。もっと色気のあるヤツは持ってねえのか? まるで中学生みたいだな」
 有紗は、機嫌悪そうに眉を曲げた。確かに、ハイレグのパンティーでもなく、ブラも3/4カップの双乳をほとんど覆い隠すものだ。しかし、有紗が持っているものの中では一番大人っぽいもので、パステルピンクの色と縁を飾るレースがお気に入りのものだった。お気に入りの下着を貶されたことで、雄一に対する怒りが増幅する。

 ショートカットのボーイッシュな有紗に似合った下着に、雄一は唇を緩めた。
「何むくれてるんだ! 全部脱げって言ったんだぜ。さっさと脱がねえか」
 雄一は、ニヤニヤと視線を有紗の身体に這わせながら言った。有紗は、悔しさに唇を強く噛み締め、細い腕を背中に廻した。

 ついに有紗がブラジャーを外した。ホックを外されたブラジャーが、張りのある双乳に弾かれてはらりと床に落ちる。大きくはないが形の整った隆起は、若々しく張り出している。有紗は、恥かしさを隠しピンと背中を伸ばした。垂れることを知らない16歳の膨らみが押し出される。その中央で。天を向いた乳頭が、小さめの乳輪の中に埋もれている。しかし、心臓は恥辱でドクン、ドクン、ドクンと、張り裂けんばかりの鼓動を刻んでいる。
「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ…………」
 少し開いた口からは、荒い吐息が漏れている。

 雄一は、双乳の膨らみの中央で佇んでいる乳頭を見つめた。荒くなった吐息に合わせ、美乳が上下に揺れている。雄一の怒張はすでに股間で反り返り、トランクスを押し上げていた。テントを張ったその頂点は、先ばしり汁で大きな染みを作っている。
(ふふふ……。すぐに、あの乳首を立たせてやる!)
 有紗は、雄一の顔を窺った。雄一の視線が、自分の胸に注がれている。その視線の中に潜む雄一の魂胆に気付き、恥かしさに襲われた。恥辱ビデオをみんなに見られたくないと思う気持ちと、権堂兄弟に対する怒りが支えていた有紗の健気な態度に綻びが生じた。本来、人一倍の恥かしがり屋の有紗である。小さな孔がダムを決壊させるように、羞恥心が綻びを押し広げながら漏れ出す。
「み、見ないで……。恥かしい……」
 一度綻びた羞恥心は、繕うことは出来ない。雄一の股間で染みを作り、テントを張ったトランクスが有紗の目に入る。視線を雄一の顔に向けると、いやらしく舌なめずりするのが見えた。羞恥心はさらに綻びを広げ、健気な気持ちを決壊させ一気に溢れ出た。
「いやっ、いやあああ……。み、見ないで! 見ないで!」
 有紗は、両手で胸を隠しその場に蹲った。小さく丸まった肩が、ガクガクと震えている。
「うっ、ううっ……。も、もう許して……。だめ、わたし……、できない、脱げない……」
 震える唇から有紗は、やっとの思いで声を絞り出した。
「ううっ、ううっ、ううう……」
 有紗は、呻き声を上げながら涙を流した。

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