淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 新たな淫辱の予感2

 徐々に焦点の合ってきた有紗の瞳が、大きく見開かれた。今まさに、雄一の亀頭が美由紀のアヌスを嬲ろうとしていた。
(えっ、これからどうするの? 美由紀さん、何されるの?)
 有紗が見詰める中、雄一がゆっくり腰を送り出す。皺々の菊座が、雄一の亀頭に押し広げられていく。
(うそっ、うそよ……。こんなことうそよ……)
 信じられない光景が、有紗を戸惑わせる。アナルセックスという言葉さえ知らない有紗にとっては、肉径をアヌスに入れることこと自体信じられない。排泄するところとしか考えられない場所に、亀頭がめり込んでいく。
(あんなものが、あんなに太いのが、入る訳ない。入るわけ……)
 雄一は、有紗の視線が美由紀の尻に向けられているのを確認し、さらに腰を送った。

「ううっ、酷い……。有紗ちゃんの前で、こんな姿を晒すなんて……」
「へへっ、すぐ気持ちよくなるくせによ。へへへ……」
 美由紀の下で、康次がせせら笑う。ついには、カリ部までが美由紀の中に隠れた。

 有紗は、身体がガクガクと震えだした。信じられない光景を目の当たりにし、恐怖にさえ感じていた。あんなに太い雄一の怒張が、それも物を入れることさえ想像できないところに押し込まれていく。想像するだけでもおぞましい現実が、目の前で繰り広げられていた。
(いっ、いやっ、いやよ! あんなに太いのが美由紀さんの中に入っていく……)
 雄一の太くて長い砲身が、半分以上、美由紀のアヌスの中に消えていた。有紗は、恐怖に慄きながらも目を離すことができない。

 有紗の見つめる中、雄一はゆっくりと腰を進めた。ついには雄一の肉棒全てが、美由紀の中に消えていく。

 美由紀は、雄一と康次にサンドイッチにされている。二本の肉棒に下半身の動きを遮られ、苦しげに喘いでいた。
「ううっ、うう……、きついわ。壊れちゃう……、うう、動かさないで……」
 雄一が腰を動かすたび、苦しげな喘ぎ声が洩れる。異次元の締め付けを味わうように、雄一は怒張を揺すっている。
「すごい締め付けだぜ、美由紀のケツは……。たまらねえ……」
「こっちもだぜ! マ○コがヒクヒクと締め付けてくるぜ、ヒヒヒ……」
 康次も、雄一の動きに合わせ美由紀の淫孔を掻き回す。
「ああっ、だめえ。美由紀、狂っちゃう……、あああ……」
 美由紀の蜜壷から流れ出す愛蜜が、康次の太股を濡らす。心なしか、溢れ出す愛液の量が増えたみたいにさえ感じる。

「やっ、やめて……。美由紀さんに……、そんなこと……」
 有紗の悲鳴に気付いた美由紀が、苦しげに首を捩り有紗に視線を向けた。
「いや。恥ずかしいっ。有紗ちゃん、見ないで……。どうして、ああっ、こんなに……私、ねえ、ねえ……」
 振り返った美由紀の目がとろんとしていた。
(うそ、うそ……。お尻なんかで感じるわけない!)
 有紗の眼に映った美由紀の顔には、官能に陶酔した表情が浮かんでいる。
(さっきまで嫌がってたのに……。なぜ、感じちゃうの……)
 有紗が目にしているものは、見てはいけない背徳の行為に思えた。しかし、有紗はその行為を見詰めていた。あまりの衝撃に、眼を背けることさえ忘れていた。

 有紗の見詰める中、美由紀は雄一と康次に翻弄されていた。雄一にその柔乳を揉まれ、康次と舌を絡めている。
「あっ……あっ、あン……ああああン」
 部屋中に響き渡る喘ぎ声を上げている。
「いい声で泣きやがる。ケツの穴、気持ちいいんだろ?」
 雄一は腕を、密着した康次と美由紀の肌の間の刺し込み、美由紀の淫茎を刺激する。
「ああン。ううン……そうよ、あ〜ん、お尻、たまらないっ! 感じちゃううう……」
 美由紀は、たまらず有紗の見ている前でアヌスで感じていることを認めた。
「あ〜ん。あ、あ〜ん……いい、いいっ、イっちゃう」
 男たち二人が、激しく己の狂棒を繰り出した。
「うあ、うあっあっ、あああ……、イくぅ、イくぅ、いいい……」
 美由紀は、有紗の存在も忘れ、エクスタシーに肢体を痙攣させた。

 二人が開放される時、雄一が美由紀に紙袋を渡した。
「明日から有紗にこれを使ってやれ。有紗、美由紀の言うことに逆らうんじゃないぞ!」
 雄一は、有紗を顎で指し言う。有紗は、目にしたあまりの衝撃的行為のため、呆然としたままだった。相変らず虚ろな目が、宙を泳いでいる。
「学校を休んだりするんじゃないぞ! 休んだり、美由紀の命令に逆らったら、お前の恥かしい写真やビデオ、お前のおやじの会社や家の前でばら撒いてやるからな。お前が辛い思いをするだけじゃあなく、家族全員が恥かしい目に遭うぜ。いいか? 分かったか?」
 そう言って、二人に帰ることを許した。
「へへ、朝、ちゃんとウンチしておくんだぞ。学校じゃウンチ出来ないからな……」
 康次が陰湿な笑いを浮かべながら言ったが、有紗は上の空だった。いまだに、二本刺しで絶頂の喘ぎ声を上げる美由紀の顔が頭にちらついていた。何のこと言ってるのかさえ理解できないまま、権堂兄弟のアジトを後にした。

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