淫辱通学
木暮香瑠:作

■ 新たなご主人様1

 有紗は、この日も美由紀にアナルプラグを入れてもらう為、駅のトイレに居た。
「有紗ちゃん、入れるわよ。力を抜いて……」
「はい、お姉さま……」
「昨日より、少し大きく広げるけど我慢してね。雄一様の命令だから……」
 有紗は、恥ずかしそうに頬を染めて頷く。しかし、素直に命令に従い、嫌がることはなかった。



 昨日、有紗の住む町の公園で陵辱を受けた。浮浪者たちの前で絶頂に達したことが、有紗に相当のショックを与えていた。その後も、権堂兄弟のアジトに連れ込まれ、夜遅くまで陵辱が続いた。公園でのショックを引きずったまま、騎乗位で貫かれた。官能の余韻が残る肢体は、有紗の意思とは関係なく腰を振りエクスタシーを求めた。そして、奴隷の誓いを強要されたのだ。

 官能の渦に飲み込まれた意識は、雄一の言うまま言葉を繰り返した。
「いっ、いい……。わ、私は奴隷です。雌奴隷です……」
 雄一が腰を突き上げると、有紗は地下室に響き渡る声で絶頂を告げた。
「わ、私は雄一様の奴隷です。何でも言うことを聞く雌奴隷です。ううっ、いっ、イくう……」
 有紗は、背中を仰け反らし全身を痙攣させた。

 美由紀は四つん這いで権堂康次に秘孔を貫かれ、有紗の言葉を聴いていた。美由紀の中に、今まで感じた事のない悔しさ・虚しさが芽生えていた。有紗が気になって、なかなかイくことができないでいた。
(いままで、有紗ちゃんに『イク』と言わせる事が出来たのは私だけだったのに……。どうして?)
 その有紗が、今、雄一の腰の上で自ら腰を振り『イク』と連呼している。美由紀は気付いていないが、雄一に対する嫉妬心が心の奥深くに芽生えていた。

 有紗は、ベッドの上にぐったりと倒れ込んでいた。今日一日で、何回絶頂を迎えただろう。全身が鉛のように重たかった。美由紀の中に精を放し終えた康次が、『イク』と連呼した有紗を見下した視線を向け言う。
「これで、美由紀は先輩奴隷だ。美由紀の言うことも絶対だぞ。先輩に逆らうことは、俺たちに逆らうことと一緒だからな」
 そう言いながら、有紗のお尻のプラグを専用工具を使い抜いた。

 ソファーに踏ん反り返ってタバコを吹かしていた雄一が、明日の予定を有紗に告げた。
「明日も装着するからな。ちゃんとクソをしておけよ。夜までは入れっぱなしだ」
 有紗は、顔をベッドに突き伏し聞いている。
「いいか、明日はいつもより三十分早く駅で待ってろ。聞いてんのか!? 判ってるな!!」
 雄一は返事をしない有紗に、語尾を強め言った。
「はい。雄一様……」
 有紗は、弱々しい声で答えた。



 今朝、有紗は約束どおり三十分早く現れた。そして、駅のトイレで美由紀に向かって双臀を露にし、プラグの装着を嫌がることなく受けた。
「もう少し大きくするからね」
 美由紀はポンプで空気を送り込み、プラグを広げていった。

 美由紀には、解せないことがあった。雄一はなぜ、いつもより三十分早く来るように言ったのだろう? 最初は、雄一が駅に来て三十分間の陵辱をするものだと思っていた。しかし、雄一は駅には現れなかった。今、有紗は電車の中で、アナルに埋め込まれたバイブの振動に頬を染めている。他の乗客に悟られまいと、俯いた頭をドアに預け下を向いたまま恥辱に耐えていた。パンティーの中は、すでに愛蜜で濡れそぼっているだろう。このまま学園に着くと、授業が始まるまで一時間近くも時間がある。美由紀が疑問を抱いたまま、電車は学園前の駅に到着した。

 まだ生徒が登校して来るには早い時間の学園は、ひっそりと冷たい空気が漂っていた。早練の運動部の掛け声が、遠く運動場の方から聞こえてくるだけだ。
「じゃあね。少し早いけど、スイッチ切っておくね」
 美由紀は、有紗のバイブのリモコンのスイッチを切った。廊下の分岐を右に進めは、有紗たち二年生の教室へ、左に進めば三年生の教室がある棟へ行く。美由紀は左に進む振りをして物陰に隠れ、有紗の行動を見守った。

 有紗は美由紀と別れると、二年生の教室には向かわず職員室がある棟に歩き出した。
(どこへ行くの? そっちは有紗の教室じゃないわ?)
 美由紀は疑問を抱き、有紗に気付かれないように後を追った。

 有紗は、職員室の前を抜け理事長室に向かった。毎朝、嵯峨の教育と称した陵辱を受けなければならないことを義務付けられていた。その為に三十分早く、学園に来させられたのだ。美由紀は、有紗が理事長室のドアを開けるのを確認し、急いで理事長室に隣接する裏庭に回った。

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