恥辱アルバイト
木暮香瑠:作

■ 牝犬アルバイター宣言1

 綾香は、恵美子からアルバイトを休むことを禁じられていた。休みだった昨日、8時間にわたって、5人の男たちに、代わる代わる犯されつづけた。身体も心もボロボロだ。何回、いっただろう。何回、ミルクを飲まされただろう。イクたびに、つま先の筋肉が突っ張り、喉を仰け反らせて官能に酔いしれた。激しくスポーツをした後のような身体のだるさが残っていた。心もボロボロだ。男の人を見るだけで、犯されるのではないかと言う不安が湧く。男性の股間に目が行き、あそこには、わたしを犯すための怒張が隠れているんだわと恐怖した。

 朝、綾香がロッカールームでに入ると、恵美子がいた。
「あら、今日はパンツルックでアルバイト?」
 パンツルックで出社した綾香に皮肉たっぷりでいう。
「はっ、はい……」
 下を向いて答える綾香に恵美子が言った。
「会社ではパンツルックは禁止よ」
「で、でも、パンツルックの人もいます……」
 他の女子社員の中にはパンツルックの人もいた。実際、女子のユニホームには、パンツルックのものもある。アルバイトの綾香には、特にユニホームは与えられていなかったし、服装の指定などなかった。
「あら、口答えするの。偉くなったわね……」
 そういいながら恵美子は、自分が持ってきた紙袋の中を探っている。
「い、いえ。そんなことありません……。
 でも、スカートは持ってきてないんです」
 綾香は、必死で答える。恵美子の気分を害したら、何をされるか分からない。
「あなた用のスカートを持ってきてあげたわ。これよ……」
 恵美子が紙袋からスカートを取り出し、綾香に渡した。
「これに着替えるのよ。いいわね」
「はい……」
 恵美子から渡されたスカートは、生地の柔らかいフレアのミニスカートだ。見るからに丈が短い。柔らかい生地の、そのスカートは、風が吹けばフレアが広がり、パンティーが見えてしまいそうだ。階段の上り下りだけでも、パンティーが覗いてしまうだろう。綾香は、そのスカートに着替えながら、
「ああ、こんなスカートじゃ、下着が見えてしまいます」
「あら、気に入らないの? わたしの選んだスカートじゃぁ。
 下着が気になるんなら脱ぎなさい。」
「そ、そんな……」
「早く脱ぎなさい。それとも今夜、深夜のドライブでもしたいの?」
 綾香は、昨日のボンネットに載せられてのドライブの記憶が蘇る。
「今夜は暑そうだから、全裸でドライブに連れて行ってあげようかしら?
 風をいっぱい感じれるわよ。あそこで……」
「いえ、ドライブはイヤです。ああ、脱がなくちゃダメなんですね……」
 綾香は、観念して手をスカートの中に入れパンティーを下げていった。スカートから伸びたナマ足が蛍光灯に照らされ美しい。綾香は、パンティーを履いてないスカートの中の頼りなさに膝を合わせた。足元のレースの飾りのついた真っ白なソックスが18歳の少女らしさを演出している。

 事務所に入ると、クーラーの効いた空気がひんやりと股間を刺激する。思わず太ももをすり合わせてしまう。
(あっ、いやだ……。こんな歩き方をしたらばれてしまう……)
 顔をほのかに赤く染めた綾香は、自然に歩こうと心がける。
「綾香君、おはよう」
 書類を持って歩いている織田が、笑顔で綾香に声をかけた。
「お、おはようございます」
 綾香は、下を向いたまま返事をする。歩き方が不自然でないか、パンティーを履いてないのがばれるのではないか不安でたまらない。
「今日のスカート、かわいいね。若い娘は、そんなに短いスカートを履いても、
 若々しくて素敵だな。でみ、ちょっと短すぎるかな」
 織田が目線を下に移してそう言った。綾香は、織田の視線が気になって、顔を真っ赤にしながら、
「す、すみません」
 そういって自分の席に急いだ。背中を冷や汗が伝う。織田に嫌われたのではないかと思ってしまう。織田のことは、会議室で侵されたときから諦めているはずなのに、織田はやさしく声をかけてくれる。自分の席についた綾香の頬を、一筋の涙が伝った。

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