恥辱アルバイト
木暮香瑠:作

■ 悲しき哀玩具1

 綾香は、後ろ手に縛られたまま、腰縄で吊るされた。爪先がちょうど床に着くように吊るされた綾香の身体が前屈みになる。綾香の胸を搾り出すように回された縄も、天井から吊るされた縄に結ばれ、ちょうど男の怒張を咥えやすい高さに調節されている。お尻を突き出すような格好は、後ろから犯すのにちょうどいい高さにセットされている。

 藤堂が用意していたビデオテープを再生する。ステージの両脇にある巨大スクリーンに女性が5人の男とセックスしているシーンが映し出される。綾香がバイクショップの2階で犯された時のビデオだった。スピーカーからは綾香の喘ぎ声が大音量で流れてくる。
「綾香、いい声で泣いてるじゃないか。今日も、いい声で頼むぞ」
「いやぁ、こんなビデオ、見せないで……」
「じゃあ、見えないように目隠しをしてやる」
 藤堂は、綾香に目隠しをした。黒い布は、光をまったく通さず、綾香は、闇の中を宙に浮いたような感覚に襲われた。
「どうだ。これなら何も見えないだろう」
「いや……、怖い……、助けて」
 綾香は、闇の中で吊るされ、完全に自分の意志を奪われる。ただ、男たちの好きなまま嬲られるしかない。藤堂は、綾香の腰を両手でしっかりと押さえ込み、怒張を縦裂に宛がう。綾香は腰を振って逃れようとするが、自分がどちらを向いているのかもわからない。腰を振れば振るほど、藤堂の怒張を飲み込む格好になる。
「綾香、そんなに俺のチ○ポが欲しいのか? どんどん飲み込んでいくぞ」
「ち、違います……。そんな……、だめ……」
 とうとう、綾香の秘孔は、藤堂の怒張をすべて飲み込んだ。闇の中で犯される綾香の感覚は、どんどん鋭くなっていった。神経のすべてが膣に集中してくる。耳には、ビデオから流れてくる自分の喘ぎ声が、容赦なく突き刺さってきて、さらに感性を刺激した。
「あ、あハン……いやよ、怖いわ……ねえ、藤堂さん」
「そら、夢心地だろ? いいんだろ……、感じるんだろ」
「あ、ああ、いやっ……ど、どうして、こんなに感じちゃうの」
 藤堂の腰の振りに合わせ、綾香も自ら腰を振っていた。



 その頃、恵美子は、退社時間になった会社のみんなをクラブに誘っていた。その中には、織田も含まれている。
「面白いクラブがあるのよ。みんな、行きましょっ」
「どんなとこなんだよ。ほんとに面白いの?」
「ほんとだってば。きっと織田さんも気に入ると思うわ。
 お金は、社長のつけが聞くから。行きましょう」
 織田も、他の社員も数人が行くことになった。

 SMクラブの店の前には、『定休日』の札が掛っていた。
「今日は社長の貸切らしいの」
 恵美子はそう言って、みんなを店の中に案内した。防音設備の施されているドアを開くと、中からは若い女性の悲鳴ともつかない喘ぎ声が漏れてきた。店の中に入ると、中央のステージに吊るされた女性を二人の男が嬲っている。後ろからは、藤堂が女の奥深くに怒張を打ち込んでいる。藤田の腰が、女のお尻を叩く音が聞こえてきそうだ。女は、口で藤堂の怒張を咥えこみ、藤田の動きに合わせ腰を振っている。目隠しをされ、長い髪が顔を隠している。

 ステージの両脇のスクリーンに眼を移して、織田も他の社員も驚いた。そこに映し出されているのは、綾香が口で男の怒張を咥え、バックからは違う男に犯されている。スピーカーから流れているのは、確かに綾香の声だ。
「ああ……、また……いっちゃう……」
 スクリーンに映し出された綾香の身体は、汗や男たちの精液でテカテカに光り、すでに何回も絶頂を迎えたことを物語っていた。
「えっ、うそ。綾香ちゃん?」
 織田は、まだ信じられないという表情だ。しかし、スラリと長い脚、顔にかかる長い黒髪、華奢な背中、それは、綾香そのものだ。また、縄で絞り出された胸、突き出されたお尻はよく引き締まっていて、普段、服の上から想像していた綾香のものだった。
「まさか…、そんな……」
「うちでバイトしてるだけじゃなく、こんなバイトもしてたのね。あの娘……」
 恵美子は、白々しく織田に言った。その時、綾香にフェラチオさせていた藤堂が、綾香の顔にかかっていた黒髪を掻き上げて見せた。目隠しをされているが、綾香の顔がはっきりと見て取れた。頬をすぼめ、藤堂の太くて長い怒張を咥え込んでいる。藤堂の腰の動きに合わせ、その怒張が綾香の口の奥深くに吸い込まれていく。
「まあ、あんなに喉の奥まで呑みこんでる……。慣れてるのね……」
 恵美子が驚いたように振舞う。織田の声も、恵美子の声もスピーカーから流れてくる音にかき消されている。スピーカーからは、ビデオの喘ぎ声と、今、綾香が怒張を吸っているジュルジュルという音が、後ろから突き刺された怒張が出入りするグチャグチャという音がミックスされ流れてくる。
「いい、いいの……、もっと奥まで入れて……」
 綾香は、腰をくねらせながら藤田の怒張を自分の身体の奥に引き込もうとする。何時間も、ここで嬲られ続けている綾香の理性は、完全に麻痺していた。
「ああ、お口にもミルクをちょうだい」
 ただ与えられるまま、怒張を、男たちのミルクを上下の口で吸い取っていた。
「すげえや、あの娘……、あそこまでやるのか……」
「腰の動きがいやらしいな」
 社員たちは、口々に驚愕の声を上げた。中には、ステージの上の綾香やビデオの中の綾香を見ながら、自分の怒張を取り出ししごき出すものもいる。

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