薔薇の香り
横尾茂明:作
■ 4
オジサンの動きが優しく穏やかになってきた、会陰も軽やかに刺激されている。
(あぁぁぁ……ジーンとくる穏やかな快感)
肘を立て胸の隙間からオジサンの指使いを見てみる。
あぁぁ何て恥ずかしいことされてるの。
下を向いたペニスが少し硬直し、尿口からだらしなく透明な液が垂れ、畳に水たまりを作っていた。
1時間前、こんなこと想像出来ただろうか。
知らないオジサンに拉致られて、叩かれて…。
そして女にされて肛門に指を突っ込まれ悶えているなんて。
(あぁぁ…オシッコがしたいな)
膀胱がパンパンに張っているのが分かる。
(こんなことされてて…オシッコ洩らしたら恥ずかしいな)
(あっ、あぁぁぁ…気持ちいい)
(うぅぅぅ…どうしちゃったの…暖かくて気持ちいい)
(こんな感覚初めて…)
「あぁぁぁん…オジサン…きそう…気持ちいいのが来そうだよ…」
「そうか、お前は敏感な子だよ、一回で覚えるとはな」
「すぐに大きいのが来るから、クククッ何回もな」
「ああっ、来る…あぁぁ気持ちいいよー…あぁぁ…」
「ぁぁぁ……ぁぁぁ…あっ、ぁぁぁ…あぁぁ…うぅぅぅ」
「はぁぁぁ…はぁはぁ…あうぅぅ…うっ、ぅぅぅぅ」
「オジサン…怖いよー…何回も来るよー」
「あぁぁぁ……あぁぁぁ…あぁぁぁ…いぃぃぃぃ」
「あっ、いぃぃぃ……いぃぃぃ…ひぃぃぃーーー」
「お…オジサン…もう止めて…止めてよー」
「あぁぁ死んじゃうよー、お願い、もうやめて…お願い……」
「そうか、一日目からはちときつかったかな」
オジサンは言うとようやく指を抜いてくれた。
僕は気が抜けたようにその場に崩れた。
そして奇妙な射精感を感じ…だらしなく小刻みに射精していた。
尻がビク付くように小さく跳ねる、ペニス奥の包むような快感は小刻みに訪れ肛門を締める。
(あぁぁぁなんて穏やかな快感…)
射精の様な狂おしく強烈な快感ではないが、柔らかく持続する快感だった。
(こんな性感が有ったんだ)
次第に股間が冷たく感じる…精液とカルパー液が冷たく股間に感じ始めた。
快感は徐々に消えていき、奇妙な爽快感に包まれていく。
オジサンが紐を解き始めた。
そして仰向けにオジサンの膝上に乗せられタオルで股間を優しく拭かれた。
オジサンと目が合う、涙でオジサンの顔が揺らいだ。
オジサンが唇を付けてくる、僕は待っていたものに飛びつくような感覚でそれを吸った。
舌が口中に入ってきた…初めてのキス…。
肩を抱擁されて舌を絡ませてくれるオジサン。
愛されているという快感に身を解放する…心がどんどん女になっていくのが分かる。
唇が離された。
僕はオジサンのお腹に顔を埋め、足を曲げて体を縮め、甘えるようにオジサンにしがみついた。
「男のくせに…」
またオジサンがぼそっとつぶやく、でも今度は屈辱感は無かった。
男が女として犯される…そんな奇妙な陰湿性の悦び…。
女として生まれたならこんな倒錯した性の悦びは経験は出来なかっただろう。
小学生の頃…女子になぜ生まれなかったと悔やんだことがあったが…。
でも今は違う…男に生まれ女のように扱われる屈辱…その屈辱の裏返しのような快感を知った今は。
オジサンにもっと辱められたい、叩かれて屈服しオジサンのオモチャにされたい。
「さー…準備は整った」
「俺のオモチャになる覚悟は出来たようだな」
「お前の穴という穴が俺の性のオモチャになるんだぜ」
「まずは口からと…んん、尻穴からかな」
「まっ、すぐにお前なら慣れるよ」
「なーに、初めは肛門は痛いが、ここでいけるようになりゃ…」
「さきみたいに射精より何倍も長続きしていいんだぜ」
■つづき
■目次
■メニュー
■作者別