薔薇の香り
横尾茂明:作
■ 5
オジサンは立ち上がると服を脱ぎ始める。
赤銅色の皮膚と筋肉の盛り上がった体躯が現れ始めた。
横目でオジサンのペニスを見る。
気の遠くなるほどの太さと長さ…。
(あれでお尻を刺されるんだ…)
オジサンの手が肩に掛かった。
そのまま持ち上げられ正座する形に座らされる。
正面に先ほどのペニスがそそり立っていた。
(これが男…男のチ○ポ)
(僕のなんか…チ○ポじゃないよー)
「さー口でしろ」
いうとオジサンは僕の口に亀頭を押し当ててきた。
凄く臭い…でも…こんな風にされると抗えず、痺れてしまう…。
される感覚に心が震え…それが下半身をしびれさすのか。
唇を割られる、僕はつむった歯を広げた。
一気に亀頭で口がいっぱいになる。
今…おとこのチンポを口に入れられている…何という屈辱。
でもこの支配される感覚…経験のない淫靡服従の感覚。
これを求めてたんだ…これを…僕はいまようやく分かった感じに喜悦した。
亀頭は容赦なく喉奥を刺激する、自然と涙が溢れる。
オジサンは僕の頭を抱えさらに喉奥に突き通す。
猛烈な吐き気を伴うが僕は必死で堪えた。
オジサンの陰毛が唇をくすぐり始める。
(あんな大きいのが…付け根近くまで挿入されているんだ…)
朦朧とした中で、あんな長大な物がスッポリと喉に収まってしまうことの不思議さを感じた。
もう30秒以上も肺を塞がれている、息が次第に苦しくなり体が自然ともがき始める。
オジサンはそれを感じたのか一気に抜いてくれた。
僕は嘔吐と共に咳き込むが、お腹の中が空なのか吐瀉物は無く咳にむせるだけだった。
「さーもう一度」
「お前、フェラチオに早く慣れるこった」
「さー口を開け、今度は自分で入れてみろ」
オジサンに言われるまま口を開き、オジサンのペニスを両の手で持ち、口に運んだ。
今度はオジサンの亀頭の味が感じられた、僕はそれを舐める。
カリの張った部分が唇に心地いいと感じた。
味わうように舐め、それを呑み込んでいく。
亀頭は喉を通過し、さらに食道に進入していく。
今度も猛烈な吐き気を伴うが、自分の意志で呑み込むのは先より我慢が出来た。
亀頭は喉と食道を往復する。
僕は息は長い方だから1分くらいなら我慢できる。
苦しくなったら出して、また入れる。
これを何回も繰り返す、次第に喉奥を亀頭が通過する際に奇妙な快感が生まれるのを知覚した。
口を傍若無人に犯される…この奇妙な屈辱が生み出す快感なのか…。
それともマゾヒズムの狂った錯覚なのか。
その快感に身を任せ始めたとき…オジサンが急に引き抜いてしまう。
「オメー…マゾの素質も有るんだ」
「ていうか、マゾそのものなんじゃねーか」
「こりゃー楽しみがいがあるつーもんだぜ」
「さー今度は尻だ」
「まっ、マゾなら血を垂らしながらのたうち回るのもいいだろうが…」
「初めから壊しちゃ勿体ねーもんな」
「今日のところはローションを使ってやるよ」
オジサンは言うとペニスで僕の顔を叩くと歩いてタンスのところに行き、引き出しを開けて瓶を取り出し戻ってきた。
「さーそこに仰向けに寝ろ」
「まっ、後ろから差し込みてーが…初めては痛いからなー」
「正常位で突っ込んでやるよ」
「俺の胸でさめざめと苦痛にむせび泣けや」
オジサンは瓶の蓋を開け、中身のピンク色の溶液を手に取るとペニスに塗り、ついでに僕のお尻の穴にも指を入れてしばらく揉んでいた。
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