新・青い目覚め
横尾茂明:作
■ 逡巡1
ペニスが口の中で少しずつ小さくなっていく・・亀頭のとろける舌触りと少し残った精液の温みが・・絵美にはすごく大事な物に感じる・・。
孝夫の舌が性器に柔らかく感じる・・先までの絶頂の余韻を少しずつ薄れさせてくれる行為と感じるほど・・優しい仕草。
恋しくて逢いたくて・・抱かれただけで一度目の軽いオーガズムに痺れ・・膣一杯に広がったおじさんのペニスを感じたとき・・間髪入れず絶頂に飛んだ。
(どうしてこんなにおじさんに傾倒していくの・・おじさんじゃないと何故駄目なの?・・万引きして腕を掴まれたあの日から・・絶対の支配者・・?・・違う・・おじさんじゃないと解かってもらえない・・そんな感じとしか言えない・・)
(30才も年上の男性にこんなに傾倒していくなんて異常?・・ファザーーコンプレックス?・・でもない・・あぁーわかんないよー)
絵美は己の抱く恋心を分析したものの全く結論が見いだせず・・また曖昧模糊の引き出しにしまい・・孝夫のペニスに頬ずりして再会出来た歓びにまた涙した。
(きのうの逢えなかった苦しみを癒し・・今はこうして愛され歓喜の時を与えてくれたおじさん・・そのおじさんも先ほどまで泣いていた・・)
(おじさんも私と同じ感情だったんだ! 逢いたくて逢いたくて・・涙が出るほど逢いたくて・・嬉しい・・これが本当の幸せっていうの?・・)
絵美は目の前の陰茎を顔中にこすりつけて愛撫した・・孝夫の陰茎がすごく大事な宝物のような気がする・・孝夫そのものを集約したシンボル・・。
孝夫は濡れて光る絵美の果肉に見とれていた。肛門が緩やかに動いている。先ほどの熱い滾りが膣から零れ・・真っ白な太ももに伝っている。
小陰唇を軽く摘み膣に中指を挿入する。
(暖かい・・)
可愛いクリトリスを親指で押すと肛門が収縮する・・無毛に近い恥丘から内ももに至る赤ん坊のような柔らかで弾力のある白い肌・・
(あぁーまたこの肌に触れることが出来た)
(恋とは・・心なのか肉体なのか・・)
俺は歳の違う少女の新鮮な肉体に呆けたのか・・それともその肉体に宿る無垢な魂に心を奪われたのか・・敏夫には判らなかった。ただ逢えた歓びとその後の気の遠くなるほどの快感に頭の中は濃い霧がかかり暖かい波に揺れていた。
絶頂が過ぎ・・淡いしじまが二人に幸福感を与え・・二人を深い眠りに誘う。
先に起きたのは孝夫であった。目の前の少女の性器を見・・夢でなかった事の安堵感は如何ばかりか・・少女の膣に挿入したままの指を抜いたとき少女も目覚めた。白くふやけた指を舐めて起きあがりソファーに座って煙草に火をつける。少女も起きあがり孝夫の胸に甘えるようにすがった。
少女の髪の甘い香りが夢と現実を曖昧にする・・こんなに気品に満ちた美しい少女が俺の胸に甘える・・孝夫は少女の肩を引き寄せ髪に口づけする。
「おじさん・・私・・もうおじさんからは離れられない・・どうしたら・・」
「私どうしたらいいの・・もうお家にも帰りたくない・・ずーとここでおじさんと暮らしたい・・・・でも・・お母さんが・・」
「おじさんも絵美ちゃんと一緒だよ・・もう離れられないほど君の存在は私の心の奥に根ざしてしまった・・どうしたらいいのかおじさんにも・・」
「おじさんの今している行為は世間から見れば犯罪なのかもしれない・・」
「女子高生とSEXすることじたいが犯罪?・・とても君のお母さんに君を下さいなんて言えない・・しかし君が欲しい・・欲しくてたまらない」
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