僕の転機
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■ 第2章 救いの手11

 しかし、そんな状態が長く続くはずもなく、5分が過ぎるとローターが零れ落ちる。
「佐知子また落ちたぞ、もう一本追加だ…」
 宗介がそう言うと、佐知子が申し訳なさそうに謝るが、呂律がおかしく成っていて、上手く聞き取れない。
(はぁはぁ…ひっはり…しなきゃ…意しきを、もっと…繋ぎ止めなきゃ…次に耐えられ無い!)
 宗介が浣腸をしている数分の間に、自分の意識を引き戻す佐知子。
 そんな佐知子の変化に気付き、宗介が浣腸を終わらせると、
(この意識の戻りの速さは、どれだけ本物か…試してみるか…)
 宗介がローターを戻す時にわざとクリトリスに触れさせる。
「あーーっ!、ひっ!」
 一瞬高い声を上げ、直ぐにかみ殺す佐知子。
 宗介は、そんな佐知子を上から覗き込み、静かに問いかけた。
「今、イッたね?」
 宗介の言葉に顔を赤く染め、フルフルと首を横に振る佐知子。
「嘘を付くな!これをもう一度充てれば、直ぐに判る事だぞ」
 宗介が、ローターを佐知子の目の前に差し出し、厳しい表情に変わる。
「すみません!本当はイッてしまいました。お許し下さい」
 佐知子が目を大きく開け、謝罪する。
「どうして、嘘を付いた。ペナルティーは、お前が依頼した時に与えられる物であって、偶然与えられた快感には、規制をしていないだろ」
 宗介が問いつめる。
「はい、その通りです、浅はかな思い違いで保身に走りました。申し訳ありませんでした」
 涙を溢れさせ、必死に詫びる佐知子。
「じゃぁ、この場合お前が受けるペナルティーは何が妥当だ?」
 宗介が優しい声で佐知子に問いかける。
「はい、嘘を付いた事によるペナルティーで10日間の増日数です…」
 目を瞑り大粒の涙を流しながら答える佐知子に
「よし、良く言った。その従順さに免じて5日に減らしてやる…」
 頭を撫でながら優しく言った。
(よしこいつはもう判った…余り時間を掛ける必要もない…終わらせるか)
「さぁ、佐知子最後の強さだ頑張るんだぞ…」
 お尻を撫でながら佐知子の目を見て言う。
(えっ!まだ半分くらいしか経ってないのに………ありがとうございます。お情けを掛けて貰えるなんて…頑張って耐えて見せます!)
 佐知子は、物の見事に宗介の意図を勘違いして、強く頷きハイと返事をした。

 しかし、頑張ろうと意識を集中した、佐知子の行為が裏目に出る。
 極限まで集中した意識は、アナルの感覚も鋭敏にした。
 強度を上げたローターが、漏斗に落ちるとカララン、カラン、カラ、カッ、カッ、カランと有り得ない程不規則に動き、佐知子のアナルを蹂躙する。
「あ〜〜〜っ、ひゃ〜っ、ら、らめ〜〜〜っ!」
 一瞬でイッてしまい、アナルからは力が抜け、押さえ込んでいた腹圧により、調教器具がスポンと飛び出し、佐知子の白い裸身に大量のウンチが振りまかれた。
 尻タブをビクンビクンと振るわせながら、佐知子は涙を流していた。
「佐知子。レベル1失敗だ、これでお前の調教期間は26日だ」
 宗介が泣き濡れる佐知子に宣告する。
 佐知子は、泣きながら小さく
「すみませんでした」
 宗介に詫びた。
 後ろを振り向き、呆然としている昌聖に、佐知子を洗ってやるように言うと、次の調教の用意に取り掛かる。
 昌聖はウンコにまみれた、佐知子を隅に有る洗い場に台ごと連れて行き、ベルトを外し水を掛けウンコを落としてやった。
(ざまあ見ろと思うけど…今の佐知子を見てると…、本当にこいつが、悪かったのかって思える…。ただ、従ってただけのような…)
 水洗いしながら、佐知子を冷静に評価する昌聖。

 宗介が、奥から次の道具を運び出して来た。
 1.5m四方の四角い台の上に、鍾乳石を思わせる円錐形をした、1mちょっとの長さの金属が立っている。
 その棒の先端は、直径が1pで丸みを帯び、2pぐらいの間隔で縊れていて、その数は49本ある。
 そして、その台の上に無造作に置かれた、重さ10kgは有ると思われる、木製のごつい首枷。
 台に空いた穴から伸びるチェーンと、それに繋がった革ベルト。

 宗介の持ってきた道具に、順番から行くと自分の番だと察した歩美が震え上がる。
「歩美こっちに来い」
 道具を点検しながら、宗介が歩美を呼ぶ。
 ビクリと震え、俯きモジモジとする歩美に
「どうした、怖じ気づいたのか?それとも不服従か?」
 道具を点検し、滑車を操作しながら宗介が言う。
 キッと表情を引き締め、立ち上がる歩美に
「馬鹿かお前は…今までお前は、美咲ちゃんに何て言って来た?」
 宗介の言葉に唇を噛み、四つん這いになると、宗介の元まで進んで行く。
「よし、今から説明してやろう。今からお前は首枷をされて、この台の上に立ち、ある事に耐えて貰う」
 大きな首枷を指差し、台の上に乗る宗介。
「この金属の棒は、アナルに差し込み足を固定する」
 宗介がそこまで言うと、歩美が震えながら抗議する。
「そんな所に立って後ろに倒れたら、串刺しに成ってしまうわ…」
 くっくっくっと軽く笑いながら、宗介が説明を続ける。
「そんな事には決して成らないように作ってある。先ずこの先端は、万が一のために一定の重さが加わると…」
 そう言いながら、先端に触れ体重を掛けると、カシャカシャカシャと音を立てて、見る見る先端から小さくなっていく。
 最後は床の上に50pの円形の、座布団のような形になった。

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