僕の転機
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■ 第3章 少女の目覚め3

 昌聖の内面の変化に気付かない美咲は
「はい、昌聖様。解りました。…あの、ですね…」
 口ごもりながら、昌聖に話しだす。
「ん?どうした」
 ゾクゾクと沸き上がる欲望に、自分の身体を委ねる昌聖が問い返す。
「あの…美咲としては、この形はペットとして相応しくないと思うんですが…。もう少しダッコしてて、貰うわけにはいけませんか?」
 上目遣いに昌聖の顔を覗き込み、美咲がおねだりを口にした。
「ああ、良いよ。その代わり、膝を立てて開くんだ。僕も美咲の身体を楽しみたいからね」
「はい、昌聖様…。御主人様って呼んでも良いですか…?」
「それが相応しいと思うなら、そう呼べばいいよ」
「はい、御主人様」
 美咲は、昌聖の膝の上で自分の膝を曲げ、足を出来るだけ大きく開いた。
 美咲の下半身に、昌聖の手が伸びオ○ンコに触れる。
 その時の昌聖の表情は、物を品定めするように、冷静で感情が消えていた。

 そこは、既にしっとりと濡れていた。
「あん、気持ちいいです御主人様…」
 美咲は、頬を昌聖の胸に擦りつけ、甘えた。
(美咲、これから僕の色に染めてやるからな。楽しみだ…)
 これからの事を思い描いて笑う昌聖は、完全にサディストの顔になっていた。
 10分程美咲のオ○ンコを弄んでいた昌聖の手は、美咲の愛液でビショビショになっていた。
 既に2度程、昌聖の膝の上で、軽いアクメに達した美咲は、ハアハアと荒い息を吐いている。
 そんな美咲を見て、股間から手を引いた昌聖が
「美咲。お前の汁で汚れた、綺麗にしろ」
 手を美咲の口元に持って行くと
「はい、御主人様申し訳ございませんでした」
 両手で、昌聖の手を捧げ持ち、懸命に舌を這わせる。
 陶然とした顔で、指を一本一本口に含み、舌を這わせ自分の愛液を舐め取る美咲の顔は、学校で見せる聡明な優等生の面影など微塵も無く、自分の中に潜む被虐の快楽に溺れる、一匹のメスでしかなかった。
「綺麗に出来たか?」
 涎で、口の周りをベトベトにした美咲に声を掛ける。
「ふぁい。御主人様、綺麗に出来ました」
 口に含んだ指を出しながら、満足そうにニッコリ笑って答える美咲。
 そんな、美咲の表情を見て、昌聖の中にもう一つの感情が浮かぶ。
 それは、ごく当たり前の[守りたい]と思う心。
 美咲の顔を引き寄せ、顔に付いた涎を舐め取る昌聖。
 美咲は、目を瞑り気持ちよさそうに顔を差し出している。
「美咲は、いつも綺麗でいなさい」
「はい、有り難うございました御主人様…。美咲は、今取っても幸せです…」
 フルフルと瞼を振るわせ、涙ぐみながら、優しく支配してくれる伴侶に出会えた喜びに、恍惚の笑みを見せる美咲。
 昌聖の心の中では、サディズムから来る支配欲と、生来持ち合わせた庇護欲が、絡み合い溶け合って行く。

 美咲の頬に手を添え、昌聖が
「よし、風呂に入ってくる」
 美咲を膝から降ろし、立ち上がりスタスタと歩き出した。
 美咲がソファーの前の床で、寂しそうに座っているのを見て
「一緒に入らないのか?」
 声を掛けると
「はい!入ります」
 満面の笑みを浮かべ、四つん這いで飛んでくる。
 美咲を伴って、バスルームに付いた昌聖
「美咲、此処の家の風呂に入って、ビックリするな」
 そう言うと、昌聖がバスルームの扉を開ける。

 洗い場だけで6畳は有り、空間全体を合わせると10畳を優に超えている。
「有り得ない広さだろ…でも、この広さは、調教に使うんだって、今日解ったよ」
 昌聖の言葉に顔を赤らめ、モジモジと期待に腿を擦り合わせる美咲。
 そんな美咲を見て、
「今日は…しないよ…」
 気押されたように呟く昌聖。
 しょんぼりとする美咲に
「今日は、どちらかの処女を貰うからね」
 しゃがみ込み、美咲のお尻を撫で回し、キスする昌聖。
「あん、御主人様…両方捧げさせて下さい。美咲を御主人様の物にして下さい」
 美咲の余りの変わりように、戸惑いを憶える昌聖。

 立ち上がり、服を脱ごうとシャツのボタンに手を掛けると
「御主人様。美咲にさせていただけませんか…?」
 足下から、美咲が声を掛けた。
「あっ、ああ、良いよ。許可してやる」
「有り難うございます、御主人様」
 美咲の手が、昌聖の服に手を伸ばし、まさぐるように脱がしていく。
 最後に、トランクスを脱がせ、脱いだ服を手早く畳む美咲。
 素っ裸になった昌聖は
(そういや…僕、美咲の前で裸になるの初めてだな…)
 緩んだ身体を自分で眺め、ため息を吐く昌聖。
「良し、お湯に浸かるよ。おいで」
 美咲が四つん這いで、昌聖の後に続く。
 美咲と自分に掛け湯をして、二人で湯船に浸かると、昌聖が膝の上に美咲を載せ、後ろから抱きかかえるようにした。

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