僕の転機
MIN:作

■ 第4章 眠れぬ奴隷達3

 3人が三様に自宅について、間もなく時計が10時を告げた。
 3人に嵌められた下着の、最初の犠牲者は美由紀だった。

 黒い革製の下着を付けたまま、シャワーを浴びる美由紀。
「もう、これじゃ肝心の部分が洗えないじゃない…」
 下着にガッチリと守られた、下半身と乳房をコンコンと拳でつつきながら文句を言う。
 その時、アナルバイブが振動を開始し、その細かった全身をミチミチと広げだした。
「イーーーッ」
 声にならない悲鳴を上げ、美由紀は大きく目を広げる。
 それは、陵辱の夜が始まる、合図だった。

 シャワーの水を頭から被り、服従調教がフラッシュバックして、軽いパニックに陥る。
 ガクガクと全身を振るわせ、瞳孔が開き、一気に焦点が合わなくなる。
「あー、止めて…もう、やめて……」
 細かく身体を震るわせ、床を転がって水から遠ざかる。
 ブルブルと震える自分の身体を両手で抱え込み、暫くうずくまる。
 カチカチと歯が鳴り、全身には鳥肌が立つ。
 皮肉にも、その恐怖が、美由紀の快感を遮っていた。

 落ち着きを取り戻し、焦点が戻ると、身体の震えにブラジャーの振動が加わり、乳房全体を震わせていた。
 それと合わせて、ブラジャーの中の柔らかい布が、何かに押されてグネグネとうごめき出した。
 奴隷達は、詳しく知らされていないが、ブラジャーの中には特殊なバルーンが、血流とツボの流れに沿って配置されており、乳房全体をマッサージし、その効果をデーターとして蓄積し、修正しながら制御する仕組みに成っていた。
 データーは、体温、脈拍、筋肉の収縮、血圧の4種類のセンサーから集められ、より興奮度が高い動作手順を選び出し、選択するようにプログラムされている。
 ブラジャーの蠕動により、血行を促進された血液は、乳房のトップに集まり固く勃起させる。
「いやー何これ、中で何か動いてる〜」
 やわやわと動く感触に、戸惑いながらも感じる美由紀が、次の瞬間悲鳴を上げる。
「あーーーーっ」
 一挙に快感を引き上げられた美由紀は、より強い刺激に乳房を掴み、大きな声を上げ背中を丸める。
 ニップルバイブが、振動を加わえ始めたのだった。
「くぅ〜っ、気持ち良い…!ピアスが震えて、中までジンジンする〜」
 ニップルバイブの振動がピアスに当たり、ピアス自体を微震動させる。
 乳首の中から伝わる振動で、快感に身を蕩かせる。
 バスルームの床に寝そべり、乳房に自らで刺激を送ろうとするが、厚く覆われた下着のため、快感を感じる部分が、固く閉ざされており自分ではどうする事も出来ない。
「はーんもっと、強くして欲しい…」
 快感を求める声が、思わず零れた。

 すると、次はお尻のカップがグネグネと動きだし、アナルバイブが振動と蠕動を開始した。
「はうん、次はこっちなの…」
 お尻全体を揉みほぐし、バイブが直腸を蹂躙する。
「痛い、痛い、ウー!お尻の穴が痛い!」
 バイブに拡張された美由紀のアナルは、今にも裂けそうなほど広がっていて、バイブの動きで痛みが走る。
 胸を刺激する快楽と、尻を蹂躙する苦痛が、美由紀の中で複雑に絡み合った頃。
 クリトリスと大淫唇を刺激する、ギミックが発動する。
「あ〜っ、あん、あん〜っ、駄目駄目ー」
 大きな声を張り上げ、美由紀が今晩1回目の絶頂を迎えた。

 そして、美由紀が絶頂を迎えた事をデーターが判断し、直腸内に、まるで精液でも吐き出すかのように、バイブの先端から薄緑の液体が流れ出した。
 1回イクごとに継ぎ足されて行く、催淫剤である。
 ビク、ビクと下着にイカされ、恍惚の表情でシャワールームに横たわる美由紀。
 美由紀がイッた手順を、通信で次の獲物に送る。

 その直後、2番目の犠牲者に下着が襲いかかる。
 美由紀から受け取ったデーターを、フィードバックして動き出す。
 次の犠牲者は、歩美だった。

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