僕の転機
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■ 第4章 眠れぬ奴隷達5

 佐知子がイッた後、次に犠牲になったのは、またも歩美だった。
 アナルで激しく感じ、腰が砕けた状態でベットに顔を埋め、失神していた歩美は、乳房で蠢く感触に意識を取り戻す。
「う…ン…。また私…佐知子と美咲は何をしてるの…」
 今まで同列として扱っていたが、明らかに見下した口調で独り言を言う。

 3人のデーターを集め、分析した下着は、歩美の身体が最も反応しやすいと判断した。
 そして、単純に絶頂を迎えさせるのではなく、より高い反応を求めるために動き出した。
 乳房を包むブラジャーの単調な動きにも、熱い息をもらす。
「もう、なんなのよ、くう〜っ…こんな物で私を嬲るなんて…だめ!」
 悪態を付いていた歩美の大淫唇が振動を始め、耐えられ無く成って歩美が声をもらす。

 ジワジワと官能が高められ、身体全体が性感帯へと変わり出す。
 それを、推し進めるように、先程体内に吸収された催淫剤が、歩美の脳を蕩かせる。
「あっ熱い熱いの、何で身体が…嫌よこんなので、さっき見たいに動かれたら…」
 先程の快感が脳裏をよぎり、急いでベッドに潜り込む。
 布団とベッドの間に滑り込んだ時、乳首が小さく震えだし、徐々に動きが強くなる。
「あっ、あっ、あっ、いやいやだめ〜っ」
 強くなる振動に快感を止められない歩美。
(こんな、こんな、物でイカせられるなんて耐えられ無い!でも、あいつにされるのはもっと嫌!)
 自分の心の中で宗介に対して憎しみを募らせ、精神のバランスを取ろうとする。

 しかし、快感に対する耐性は、歩美が群を抜いて弱かった。
 この状態でクリトリスのキャップが微振動を始めただけで、呆気なくイッて失神してしまった。
 そしてまた、アナルバイブが催淫剤を吐き出す。
 下着の制御システムは、歩美の快感の加速度を計算し、データを修正する。
 歩美の、心拍数、体温上昇、筋肉の動き、血圧をコントロールする方法を模索し、検討する。
 答えを出した、制御システムは、次の獲物に飛んだ。

 歩美の次は、美由紀に移った。
 美由紀のお尻がブルブルと震え出す。
 シャワールームでイカされて正気を取り戻し、バスタオルで身体を拭ってる最中に、それは始まった。
 慌てて部屋着を掴み、下着姿のまま自室に駆けだした。
 階段を駆け上る最中、バスタオルを取り落としたが、何とか攻撃が強くなる前に自室にたどり着く。
 部屋に入って扉を閉めた瞬間、乳房が先程と打って変わったように、繊細に動き出す。
「あ〜〜ん、き・も・ち・い・い」
 美由紀は、素直に下着の刺激を受け入れる。

 陶酔した顔で、部屋の電気を付け、大きな姿見に自分を映す。
(私、このまま奴隷になっても良いかもしれない…。だって、こんなに気持ち良いんだもん…。ほら、凄くエッチな顔してる)
 鏡に映る自分の姿をジッと見詰め、快感に逆らう事無く身を委ね出す。
「あ〜ん、良いの気持ち良いの〜。もっともっと〜」
 押し寄せる快感に身をさらしながら、ふと考え出す。
(奴隷になったら二人が主人って言ってたわね…。宗介さんになら奴隷扱いされても良いけど、あの豚にされるのは嫌だな…)
 昌聖に、嫌悪感を抱いている為、どうしてもそこが許せない美由紀。
 しかし、翌朝その考えが覆されると、美由紀は夢にも思っていなかった。
 強い波が押し寄せ、美由紀の官能を刺激する。
 絶頂を迎えようとする歩美の下着に、その時変化が起きた。

 振動が痛みに変わったのだ。
 快感を迎えるツボを刺激しながら動く筈の下着が、痛点を刺激する。
「い、痛い!いたたた!」
 急激に襲った痛みに、一気に快感が消えて行く美由紀。
 数値の変化に、再度維持するために、快感を送り込む動きに切り替えるが、一度下がった官能は、ようとして上がらない。
「痛〜い、もう何なのよ!」
 しらけてしまった美由紀の身体は、なかなか快感を示そうとはしなかった。

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