僕の転機
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■ 第5章 それぞれの変化4

 暫くすると、昌聖が戻って来て美由紀の前で止まった。
 美由紀が驚き、顔を上げると、昌聖はスッと右手を伸ばし、美由紀の左手を持ち上げ、手の甲の治療を始めた。
 美由紀が呆然と見詰めていると、昌聖は一瞥もくれず
「気にしないで食事を摂りなさい」
 静かに言いつけた。
 真っ赤な顔で、コクンと頷くと、餌皿に顔を突っ込む。
 丁寧に消毒し傷薬を塗った後、リバテープを貼った手をソッと元の位置に戻すと、何事もなかったように立ち上がり、立ち去ろうとする。
「御主人様、ありがとうございました」
 美由紀が急いで顔を上げ、昌聖に大きな声で感謝の言葉を言い、頭を下げた。
 昌聖は、それに対して一瞥もくれず、ヒラヒラと手を振り、そのままソファーに向かう。
 美由紀は、昌聖がソファーに座るまで目で追い、こちらを向いたのを確認すると、またペコリと頭を下げ食事を再開した。

 暫くすると、2人ともほぼ同時に食事を終えた。
 お互いが顔を上げ見合わせると、所々に餌が付着してる。
 それを遠目で見ていた宗介が
「2人でお互いの顔に、付いた物を綺麗にしろ」
 指示を出すと、2人は身体ごと向き合い、お互いの顔をペロペロと舐めだした。
 全裸で向き合い、お互いの顔を舐め回す、異常な行為に背徳感を感じて興奮する2人。
 お互いが舐め終わった時には、熱い息を漏らしていた。
 食事の後始末が終わったのを確認し、昌聖が声を掛ける。
「終わったら、こっちに来なさい」
 昌聖の命令に2人が同時に反応し、四つん這いでソファーの前に進み、平伏して感謝の言葉を言う。
「御主人様、ありがとうございました」
 申し合わせたように、ピッタリ息があった言葉だった。
 美咲がスッと立ち上がると、美由紀の横を通り抜け、餌皿に向かう。
 美咲が横を通る時、美由紀の背中がビクリと震えたが、美咲は何事もなかったように、通り過ぎて行った。
「歩美がまだ起きないから、2人には、これからゲームを行って貰う」
 昌聖が、2人に告げる。
「あそこに、台に乗った人形が2つ有る。お前達は、あそこに座り、このキャンディーを舐めて貰う」
 昌聖が取り出したキャンディーは、金属の棒の周りに、白いキャンディーをチ○ポの形に模して、コーティングした物だった。
「この中には、スイッチが入っている。それを外すには、このキャンディーを無くさなければ、いけない。解るか?」
 昌聖が2人に答えを求めた。
「私達の口で、舐めて溶かすんですね」
 美由紀が答える。
「そう、その通りだ。そして、間違っても歯が当たらないように、これを付けて貰う」
 昌聖が取り出したのは、薄いマウスピースのような物だった。
「このキャンディーは固まってる時には、優れた導通性を持っているから、これを着けた歯が少しでもキャンディーに触れると、別の仕掛けが動き出すから、気を付けるように」
 そう言うと、悪戯っぽく笑って説明を終わる。

 昌聖が2人を伴い台迄行くと、2人に台を押させて、ソファーの前に持ってくる。
 人形の背中部分を合わせるように設置すると、2人がそれぞれ台に跨る。
 マウスピースを口に嵌め、しっかりと馴染ませる。
 そうすると、薄い作りと柔軟性のため、口中に違和感なくフィットした。
 台に開いてる縦長の穴の後ろ部分が、アナルに来るように調整すると太股をベルトで固定する。
 股間にある金属製の板を持ち上げ、クリトリスにピッタリ密着させ、乳首にコードの伸びたクリップを付けられた。

 準備が進むにつれ、嫌な予感が、ムクムクと頭を持ち上げる2人。
 そして、問題のキャンディーが人形の股間部分にセットされカチリと音がすると、跨った台の奥から、ウィーンとドリルのような形をしたバイブが持ち上がって、アナルに触れて止まった。
 腕を後ろに回して拘束され、準備が完了した。
「今、お前達の下にあるバイブは、これから上昇してアナルに飲み込まれる。最初の直径は1pだから問題無いと思うが、徐々にその太さを変える」
 昌聖が、同じ形のバイブを持ちだし、説明を始める。
「此処に見える鳥籠状の物は、柔軟性に優れた棒状バイブだ。これは、中でドリルのように回転する」
 指で表面に浮かぶ筋状の出っ張りを指差し説明する。
「10回転すると中に仕込んだ膨張型バイブが5o膨れていく。回転は約25秒に1回だから250秒で5o広がる。最大は、8pまで広がるから頑張ってくれ」
 何をどう頑張るのか解らないまま、最大8pの拡張と聞いて2人が引きつる。
「そうそう、このキャンディーは、一生懸命舐めれば、20分で無くなるように設計されてるらしいから…ね。多分…。それじゃ、スタートだ」
 当てに成らない時間を説明した後、ボタンを押す。

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