僕の転機
MIN:作

■ 第8章 変わりゆく関係10

 そんな佐知子の身体は、早くも絶頂を迎えようとしている。
 唇を噛み、それに必死で耐える佐知子に
「イッて良いよ。僕はもう少し掛かる。次に、一緒にいこう…」
 昌聖が察し、佐知子の耳元に囁く。
(済みません…。昌聖様…、佐知子我慢できない…)
 佐知子は、昌聖に強く抱きつき、1回目の絶頂を無言で迎える。
 昌聖は収縮する、佐知子のオ○ンコの中で、ピストン運動を繰り返す。
 佐知子の身体は、一度のアクメで敏感になり、直ぐに第2波が押し寄せてきた。
「昌聖様…。また…、また、来ました…。駄目凄いの…!我慢できない…」
「僕も、もうすぐだ…。一緒に行くよ…」
「はい。昌聖様!私は妊娠しない身体です…。中に…、中に下さい!」
 佐知子が叫ぶ。

 佐知子の言葉は、事実で最後の流産の後、体調を崩し診察の結果、子宮が着床を受け付け無く成っていた。
「あっ、ああっ、もう駄目イク、イッちゃう。あ〜〜っ」
「僕も…うっ、くはぁ」
 昌聖と佐知子は同時に果てた。
 昌聖の精子を子宮に感じながら、ビクビクと震える佐知子は、とても満たされた表情をしている。
 昌聖は、痙攣する佐知子の身体を優しく撫でながら、佐知子の快感の波が引くのを待った。
(こんな…、こんな私を、普通の女性のように…。優しく扱ってくれる…。普通のSEXをしてくれる…。昌聖様………)
 自分の頭の中に浮いた言葉に、絶頂から冷水を浴びせられる、佐知子。
 今日のご褒美を振り返り、考える。

 昌聖は一貫して優しさを貫き、奴隷としての謝罪に対しては、全て受け取らなかった。
(昌聖様…。これは私に対する、拒否ですか…?奴隷としての私は要らないと言う、無言の拒絶ですか…)
 そして、昌聖の前回の言葉を思い出す。
(私に…、普通の女性として生きろと言う事なんですか…?両親を悲しませるなと…)
 佐知子の頭の中で、恐怖の感情が芽生える。
 それは、自分の存在に対する否定。
 昌聖に取って、佐知子は不要だという宣言。
(こんな快感を与えて…。昌聖様は、私を不要だと言うの…?普通に戻って…、離れて行けと…)
 佐知子の変化に気付いた昌聖は、額にキスして身体を離す。
(くくくっ…、やっと気付いたか…。この調教の意味を…。お前の気持ちは分かっている…。が、中途半端な忠誠は要らない…。気付けば良いけどね…)
 昌聖は、あえて表情を見せないように、直ぐに背を向けシャワーを取りに行く。
 佐知子は、飛び跳ねるように身体を起こし、正座する。
 前回、昌聖に止められた言葉を、また言いそうになり躊躇する。
 奴隷になる決心を固めた佐知子と、それを認めようとしない主の昌聖。
 その間で佐知子の心は大きく揺れ、両親や周りの環境に対する考えが、ドンドン希薄に成って行き、どうすれば側に居られるかだけが、頭の中を占める。

 シャワーで後始末をしようとする昌聖に、平伏し願い出る佐知子。
「昌聖様!どうか…。どうか私に、後始末をさせて下さい!お願いします!」
 佐知子の言葉に、昌聖はシャワーを置き
「そこまで言うなら、良いけど…。僕がこの前言った事は、忘れないでね…」
 許可を与えて、同時に佐知子の気持ちにクギを刺す昌聖。
 昌聖の答えに、自分の考えが間違えないと悟った佐知子は、目を瞑り昌聖のチ○ポにお掃除フェラを始め、心の中で両親に別れを告げる。
(お父さん…。お母さん…。今まで本当にありがとうございます…。佐知子には、普通の生活は出来ませんでした…。でも…、一生をお仕えする主を見つけました…。普通の人は、考えられないかも知れませんが…。私には…、こう言う生き方しかできません…。ご免なさい)
 佐知子の右の頬に、一筋の涙が流れ落ちたのを昌聖は見逃さなかった。

 お掃除フェラの最中、佐知子のオ○ンコから流れ出した昌聖の精液が、床に小さな白い水溜まりを作る。
 入念な、お掃除フェラを終わらせた佐知子は、昌聖のチ○ポから唇を離すと、待ての姿勢を取り、床に溜まった昌聖の精液を舐め取っていく。
 そんな佐知子を見下ろしながら、昌聖は
(これで、こいつも僕の奴隷だ…。後は、切っ掛けだけだな…)
 残忍な笑いを浮かべ、新しい奴隷を見守る昌聖だった。

◇◇◇◇◇

 髪の毛を洗って湯に浸かり、濡れた身体を乾かす間も、佐知子の頭の中を占めるのは、昌聖の許可を得る方法だった。
 ご褒美を受ける前とは、打って変わった真剣な眼差しで、考え込む佐知子。
 そんな佐知子に、どう切っ掛けを与えるか考える昌聖。
 リビングに着いた昌聖と、脱衣所で髪を乾かす佐知子は、お互い同じ目的の事を考えているが、直接言えないため、何かの切っ掛けが必要になってしまった。
 リビングに着いた時インターホンが鳴り、美咲が返って来た。
 玄関まで出迎え、扉を開けると、美咲は主人を見つけ、満面の笑顔を向ける。
「昌聖様に、出迎えて頂けるなんて、嬉しいです」
 無邪気に告げる、美咲に口づけしながら
「美由紀の方は、どうだった?」
 外出の用件の成果を問いただす昌聖。

 美咲は、昌聖の為すが儘に成りながら、甘い声を上げつつ
「はい…。宗介さんに言われた通りの事をやって来ましたが、感触は解りません…はぁ〜ん」
 有りの儘を報告する。
「そうか、良くやった…。ご褒美をやろう…、ここが良いか?リビングに行くか?」
 昌聖は、美咲のスカートをたくし上げ、ノーパンのオ○ンコを掻き回す。
「あ、あ、嬉しいです…。あの、ここでお願いします。もう…我慢できないです」
 美咲は震える声で、昌聖に答える。
「良し。四つん這いになって、お尻を突き出せ」
 昌聖の命令に従順に従う、美少女奴隷。
 四つん這いになって床に顔を付け、足を大きく開いて、膝をピンと伸ばし、全てをさらけ出す。
 美咲のオ○ンコは、もうビショビショに濡れている。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊